子どもと家庭―その発達と病理

  • 誠信書房
3.43
  • (1)
  • (1)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 27
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784414402445

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【目次】
    まえがき
    1 最初の1年目
    2 母親と赤ん坊の最初の関係
    3 未成熟な中での成長と発達
    4 安全について
    5 5歳児
    6 家庭生活の統合的要因と破壊的要因
    7 親のうつ病に影響をうける家庭
    8 精神病は家庭生活にどんな影響を及ぼすか
    9 精神病の親は子どもの情緒発達にどんな影響を及ぼすか
    10 青年期
    11 家庭と情緒的成熟
    12 児童精神医学領域の理論的陳述
    13 精神分析の産科学に対する寄与
    14 両親にアドバイスを与える
    15 精神的な病気の子どものケースワーク
    16 剥奪児
    17 集団の影響と不適応児
    18 民主主義という言葉のもつ意味
    監訳者あとがき

  • ウィニコットが、看護師やSW、一般の人たちに向けて行ったという講演記録、であるらしい。

    正直、前半はあまり面白いと思わなかったけれど、後半に行くにつれて非常に面白く感じた。
    最後の、「民主主義という言葉の持つ意味」の章は、家庭と子どもの発達と、民主主義と平和に至る謎解きのようで面白かった。
    「精神的な子どものケースワーク」の章のアンソニーの事例は、著者のチームがきっと思い切り振り回された光景が目に浮かび、ちょっと笑ってしまった。

    この本を読んでいるとある程度自分自身の育ちや、自分の子育てに向き直させられるところがある。
    自分が「程よい母親」だったか、自分の子供がすくすくと何も問題なく育ったかと言われると、残念ながらそんなことはなくて悔やむことも多い。
    不思議と、この本を読んでいると(遊ぶことと現実、もそうなのだけれど)子どもと私との間の距離感がふわっとした感じになる。
    和訳はたまによくわからないところもあったけれど、十分だった。

全2件中 1 - 2件を表示

D.W.ウィニコットの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×