- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784414402445
感想・レビュー・書評
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【目次】
まえがき
1 最初の1年目
2 母親と赤ん坊の最初の関係
3 未成熟な中での成長と発達
4 安全について
5 5歳児
6 家庭生活の統合的要因と破壊的要因
7 親のうつ病に影響をうける家庭
8 精神病は家庭生活にどんな影響を及ぼすか
9 精神病の親は子どもの情緒発達にどんな影響を及ぼすか
10 青年期
11 家庭と情緒的成熟
12 児童精神医学領域の理論的陳述
13 精神分析の産科学に対する寄与
14 両親にアドバイスを与える
15 精神的な病気の子どものケースワーク
16 剥奪児
17 集団の影響と不適応児
18 民主主義という言葉のもつ意味
監訳者あとがき詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ウィニコットが、看護師やSW、一般の人たちに向けて行ったという講演記録、であるらしい。
正直、前半はあまり面白いと思わなかったけれど、後半に行くにつれて非常に面白く感じた。
最後の、「民主主義という言葉の持つ意味」の章は、家庭と子どもの発達と、民主主義と平和に至る謎解きのようで面白かった。
「精神的な子どものケースワーク」の章のアンソニーの事例は、著者のチームがきっと思い切り振り回された光景が目に浮かび、ちょっと笑ってしまった。
この本を読んでいるとある程度自分自身の育ちや、自分の子育てに向き直させられるところがある。
自分が「程よい母親」だったか、自分の子供がすくすくと何も問題なく育ったかと言われると、残念ながらそんなことはなくて悔やむことも多い。
不思議と、この本を読んでいると(遊ぶことと現実、もそうなのだけれど)子どもと私との間の距離感がふわっとした感じになる。
和訳はたまによくわからないところもあったけれど、十分だった。