- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784414413571
感想・レビュー・書評
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人がどのようにして「支配・被支配」の関係に至るのかが書かれてある。子ども時代の人間関係のひな型が生涯を通じて繰り返され、加害行為をする人は、乳幼児期の無力感・絶望・心の痛みを身体から切り離し、心から切り離し、のちに加害者として再現し続けると説明されている。脳内物質(アドレナリン、ノルアドレナリン、アセチルコリン、ドーパミン、セロトニン)など生化学、そして発達、心理学など様々な観点から書かれてある。
道徳教育が効果を上げるのは、脳内に抗ストレス物質や抗不安物質ができあがり、ストレスを緩和させる高次脳と低次脳の経路が完成した子どものに限られている。
怒りや憎しみにとらわれている(=深い悲しみを抑圧している)者は、ストレス緩和システムの回路が形成されておらす、情緒面では発達停止の状態にある。 道徳の心得を説くだけでは何の利き目もないということ。こうした子どもへの治療的介入についての記載はある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子どもの心理を学ぶための本。怒りを爆発させている子ども(大人もいる)は自分を落ち着かせる脳の神経経路や脳内物質が完成されていないそうだ。私たちは、怒りを爆発させることで、自分の身を守っているようなものらしい。怒りを除去するにはどういったことがいいのか、考えたけれどすぐに答えは見つからなかった。もやもや。前頭葉(大脳皮質)を発達させることが自分を落ち着かせるという。だが、難しい学問をしたからといってそれらはうまく作動しないだろう。感情がかかわっているから
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閲覧室 146.8||サン||7-1