花街と芸妓・舞妓の世界 継がれゆく全国各地の芸と美と技

  • 誠文堂新光社 (2020年2月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784416518335

作品紹介・あらすじ

全国各地の花街とそこに生きる芸妓や舞妓、それを支える職人たちの「いま」を、歴史や文化、芸能などさまざまな観点から紹介した書籍です。

花街――可憐な舞妓と洗練された芸妓、そして彼女たちの珠玉の芸ともてなしを誇る格調高いお座敷。
「一見さんお断り」の言葉でイメージされる別世界と捉えられる一方で、近年は観光地としての人気も高まり、芸妓や舞妓は日本の美意識や文化を伝える存在として注目されています。

花街があるのは京都だけではありません。
全国各地に、その土地の歴史や習俗・文化と深く結びついた特色をもつ花街があり、地域に根差した行事や芸能を通じて、そのもてなしの真髄を伝えてきました。
また近年はその文化を次代につないでいくことを目指し、伝統を守るだけでなく、芸妓の育成方法をはじめ、舞踊公演や一般向けの催し、他地域の花街との連携など、時代に即して大きな変化をとげている部分もあります。

本書は、そうした全国各地の花街とそこに生きる芸妓や舞妓、その稼業を支える職人たちの「いま」を記録し、40年以上花街の撮影を続けるカメラマン・溝縁ひろし氏の写真とともに、歴史や慣習、芸能、行事、美粧など、各地で育まれてきた花街と芸妓の文化をさまざまな観点から紹介します。

■目次
◇花街という世界
おもてなしという「芸」/花街とはどんな場所か/花街をかたちづくる業種/花街のことば

◇京都五花街
祇園甲部/宮川町/先斗町/上七軒/祇園東/京都花街の歳時記/舞妓から芸妓へ/立方と地方/芸妓・舞妓が学ぶ芸事/花街の音色を守る今井楽器店

◇芸妓・舞妓のよそおいとそれを支える職人技
舞妓のよそおい/芸妓のよそおい/舞妓の髪型/芸妓のかつら/花かんざし12ヶ月/舞妓の髪を結う/芸妓の美しさを引き出すかつら/季節をうつす花かんざし/和の化粧/芸妓・舞妓の着付け/男衆/四季のよそおいと着物/「衣」をコーディネートする/色鮮やかな友禅染/舞妓・芸妓の後ろ姿を彩る帯/シャリ感のある夏の帯、ぬれぬきの帯/見せる量でかわいさを表現する帯揚/舞妓を飾る華やかなぽっちり/日本髪を引き立てる刺繡半襟/履物のいろいろ/芸妓・舞妓の小間物類/夏のご挨拶・京丸うちわ/祇園甲部年末の風物詩「おことうさん」と福玉

◇東京の花街
葭町/新橋/赤坂/神楽坂/浅草/向嶋/八王子/江戸小紋と花街の着物

◇全国の花街
盛岡/七日町/古町/金沢/名古屋/元林院/大阪/高松/松山/高知/徳島/博多/長崎

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感想・レビュー・書評

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    全国の花街と芸妓、舞妓が網羅
    歴史などは「舞妓さんのお道具帖」よりは詳しい

    本格的
    だが、ルビも少なく、厚いので、生徒には開く手が止まりそうかな

  • 芸者さん自体の受け継ぎも大変なんだけど、それよりもっと大変なのは、そのための道具が失われつつあることのようだ。
    着物にまつわる道具、髪にまつわる道具、芸にまつわる道具。
    すべての伝統が失われつつある。
    道具が無くなったから芸者できません、みたいなことになるのかもしれない。
    芸者の芸の部分はこの本で結構知ることができたのだけど、もともとの芸者さんのお仕事である、「おもてなし」については、どんなことをされるのだろう。
    実際に芸者さんたちがお仕事してる姿を見る機会はまずないので、どんなことをされているのかはよくわからない。
    お酌してくれて、お話し相手になってくれるのかな。
    話を聴く、繋げる、盛り上げる。
    とても技術がいることだものね。

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著者プロフィール

1985年生。立命館大学大学院先端総合学術研究科在籍・日本学術振興会特別研究員。歴史人類学、女性史。論文にとして「「花街らしさ」の基盤としての土地所有――下京区第十五区婦女職工引立会社の成立から」(『コア・エシックス』vol.6、2010年)、「芸妓という労働の再定位――労働者の権利を守る諸法をめぐって」(角崎洋平・松田有紀子編『歴史から現在へのアプローチ(生存学センター報告17)』立命館大学生存学研究センター、2012年)、「京都 祇園の女紅場」(佐賀朝・吉田信行編『シリーズ遊廓社会 2 近世から近代へ』、吉川弘文館、2013年予定)。

「2013年 『体制の歴史 時代の線を引きなおす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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