マンガでわかる愛と謀略の源氏物語: 華麗なる平安恋物語の舞台裏

著者 :
  • 誠文堂新光社
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本棚登録 : 42
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784416522844

作品紹介・あらすじ

『源氏物語』=マルチな才能のイケメン光源氏の恋の遍歴物語、というイメージを持つ人が多いと思います。
もちろん、それも正解ですが、実は結構政治的だったり、恋以外の要素が複雑に絡み合った重層的なストーリーでもあります。

本書では、ラブストーリーという観点だけでなく、政治的、文化的な側面にも等しくスポットを当てて、マンガ仕立てで源氏物語を紹介した1冊です。
また、ワンフレーズの原文から物語の背景を紹介したり、和歌に込められた意味など、コラム的な読み物も満載!
初めて『源氏物語』に触れる人、あらすじは知っているけれどもう少し深く知りたい人、ラブ要素だけでは飽き足らない人などなど、あらゆる人に楽しんでいただける、新しい『源氏物語』手引書です。

感想・レビュー・書評

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  • 源氏物語のあらすじ、登場人物をある程度把握している人向け。

    多少わかっているつもりでしたが、途中でこんがらがる。最後のページに系図があるとは!これは序盤にほしかった。

    今の常識を平安時代の物語にあてはめるのは無粋だけど、源氏を始めとする貴族たちに、だんだん嫌悪感のようなものが…
    一度やっていることが気持ち悪くなるとダメだ。
    毎回源氏物語を読み出すと大体こうなるんだった。

  • 登場人物ごとのハイライトでまとめられている。
    漫画の絵は、ゆるいが中身は原文紹介や、当時の暮らし、政治的背景などしっかり紹介されているが、文字が小さくて読みづらい。

    登場人物の系図がまとめてあるので、わかりやすい。
    (髭黒の身分が、思っていたより高かった。)

    女房と召人の違い、繰り返される形代の系譜が面白かった。

    女性の想いを理解しているつもりだが、深くは理解していない男性が、実は女性を傷つけているという男性の思い上がりが、源氏物語には度々出てくるという印象が、この本でさらに深まった。実は、それが紫式部が書きたかったことなのかもしれないとすら思った。

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著者プロフィール

柴田 純子(シバタ ジュンコ):東京都町田市生まれ。法政大学文学部卒業。学習塾講師、塾経営を経て現在は日本語教師。時々イラストレーター。著書に『高校古文こういう話』シリーズ(知的シゲキBooks)。令和4年度検定教科書『三省堂 精選言語文化』に『高校古文こういう話』の漫画「朝三暮四」が掲載される。2007年開設のブログ「高校古文こういう話」(http://juppo.seesaa.net/)は継続中。たまに更新。

「2023年 『マンガでわかる愛と謀略の源氏物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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