- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784416522844
作品紹介・あらすじ
『源氏物語』=マルチな才能のイケメン光源氏の恋の遍歴物語、というイメージを持つ人が多いと思います。
もちろん、それも正解ですが、実は結構政治的だったり、恋以外の要素が複雑に絡み合った重層的なストーリーでもあります。
本書では、ラブストーリーという観点だけでなく、政治的、文化的な側面にも等しくスポットを当てて、マンガ仕立てで源氏物語を紹介した1冊です。
また、ワンフレーズの原文から物語の背景を紹介したり、和歌に込められた意味など、コラム的な読み物も満載!
初めて『源氏物語』に触れる人、あらすじは知っているけれどもう少し深く知りたい人、ラブ要素だけでは飽き足らない人などなど、あらゆる人に楽しんでいただける、新しい『源氏物語』手引書です。
感想・レビュー・書評
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源氏物語のあらすじ、登場人物をある程度把握している人向け。
多少わかっているつもりでしたが、途中でこんがらがる。最後のページに系図があるとは!これは序盤にほしかった。
今の常識を平安時代の物語にあてはめるのは無粋だけど、源氏を始めとする貴族たちに、だんだん嫌悪感のようなものが…
一度やっていることが気持ち悪くなるとダメだ。
毎回源氏物語を読み出すと大体こうなるんだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
登場人物ごとのハイライトでまとめられている。
漫画の絵は、ゆるいが中身は原文紹介や、当時の暮らし、政治的背景などしっかり紹介されているが、文字が小さくて読みづらい。
登場人物の系図がまとめてあるので、わかりやすい。
(髭黒の身分が、思っていたより高かった。)
女房と召人の違い、繰り返される形代の系譜が面白かった。
女性の想いを理解しているつもりだが、深くは理解していない男性が、実は女性を傷つけているという男性の思い上がりが、源氏物語には度々出てくるという印象が、この本でさらに深まった。実は、それが紫式部が書きたかったことなのかもしれないとすら思った。