純喫茶とあまいもの: 一度は訪れたい30の名店

著者 :
  • 誠文堂新光社
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本棚登録 : 386
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784416617984

作品紹介・あらすじ

日本全国1700軒以上の純喫茶に通い詰めた著者・難波里奈が都内近郊の純喫茶30店舗を訪問。
パフェ、プリン・ア・ラ・モード、ホットケーキ、フルーツサンド、ケーキ、クリームソーダなど、
甘いメニューの歴史や秘密を掘り下げる。

手作り、創業当時と変わらない製法、厳選した食材といった味へこだわりのほか、
食器、盛りつけ方、色合いなど見た目で楽しめるメニューばかり。
食材についてや作り方など、初めて公表した情報もあり。

さらに店内の貴重な美術品、職人技が光るテーブルや椅子、照明といった、
お店の佇まいに関する秘話や、店主の経歴や純喫茶にかける思いも綴る。
創業当時の建物やメニュー表といった、貴重な記録も特別公開。
甘いメニューとお店の歴史がつまった一冊となっている。

感想・レビュー・書評

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  • 純喫茶ってなんか憧れるよねー。
    私は今まで純喫茶なるものに出会ったことがないから余計に憧れるのかも。
    住所をみるとやっぱり東京が多いな。
    いつか行ってみたいなぁ。

  • 著者のインスタはフォローしていて楽しみにしている。

    新装版も出たようだが、2018年発売した方だ。
    コロナ禍の中、今も健在なんだろうか?とどうしても思いながら読んでしまう。

    しかし、今まさに喫茶店レトロブームなので、変わらず人気なんではと思いたい。

    むしろブームが過ぎ去った頃に訪れてみたいかも。

  • 東京都内の名店がたくさん紹介されてます。お店の場所も知ってるし、通ったこともあるのに、敷居が高い気がして入らないでいたお店ばかり。著者の難波里奈さんは、純喫茶ブームの火付け役ですが、彼女の愛情あふれる文章もさることながら…。何が良いって。

    写真!そう、出てくる甘い物の写真が、すごく美味しそう。いま昭和ブームで、光があたってるのもあるでしょう。でも、なんていうか。どのお店のメニューも、丁寧に手がかけてあるんです。オシャレ感とは対極の『丁寧感』。豪華で、お店でないと頂けなくて。懐かしい。

    写真見るだけで、味が思い起こせるものなのも高ポイント。スタバのメニューなら、例えばどこでも食べられて。飲み物も、今なら家庭でも真似できるかも。いえ、それはそれで楽しい空間なのですけど。それでも。

    ですけど、純喫茶のそれは、作れませんから…。鉄板で仕上げるホットケーキ。生クリームの華麗なお花。陽に透かしたいソーダ水…。待ち合わせや別れ話の機微。雨の日の雨宿りに食べるトーストの、バターの香り。背伸びして飲んだアイスコーヒーの苦さ。

    やっぱり、いいです。見るだけじゃなく、ぜひ足をお運びくださいね。アンヂェラスやアルプス洋菓子店が惜しまれつつも、その歴史を閉じたのを想えば…スマホを置いて、ゆっくりお茶とお菓子を楽しみに行きませんか。
    暇がない?じゃあ、この本をコーヒーのお供になさって。きっと美味しいですよ。

  • 都内近郊の純喫茶から、あまいものに焦点をあてて、店を紹介。
    パフェ、プリン・アラ・モード、ホットケーキ、
    フルーツサンド/トースト、ケーキ、飲み物・・・以上の
    メニューで各5店、合計30店を詳しく丁寧に紹介している。
    メニューは説明と画像で実に美味しそう!
    レシピや手順が載っているものまであります。
    同じ店でも作り手によってパフェの盛り付けが違うというのは驚き。
    そして、店の歴史と関わる人の心意気。
    行ってみたくなる内装と外装の画像もまた、ステキです。
    たまたま行ったことのある店が数軒載っていたので、
    手に取りましたが、掲載された他の店でもメニューを
    味わいたくなる気分にさせてくれる内容でした。

  • 図書館本。『純喫茶』という音の響きが、まず好きです。実際は、なんだか敷居が高い感じがして入店できないのですが。

  • 最高〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

  • 見てるだけで癒される本。
    おしゃれなカフェもいいけど、老舗の純喫茶落ち着くなー。こんなところで、のんびりコーヒー飲んでケーキ食べてゆっくりしたい。

  • 「昭和レトロ」を感じさせるとして、喫茶店が若い人の間で人気になっている。SNSで、クリームソーダやナポリタンの写真が載っている。




    東京喫茶店研究所二代目所長で、平日は会社員をしながら、仕事帰りや休日に純喫茶を訪れる著者。今では、1000軒以上になる純喫茶好きだ。






    今回は30店を紹介している。パフェ、プリン・ア・ラ・モード、ホットケーキ、フルーツサンド/トースト、ケーキと種類ごとに取り上げている。





    パフェと言えば、やはり資生堂パーラー銀座本店 サロン・ド・カフェだ。創業100年を超えている。




    ストロベリーパフェがメニューに登場するのは1959年と意外と新しかった。全国からその時に一番おいしい品種のイチゴを取り寄せている。どこから見ても美しく見えるように盛り付けにも気を配っている。




    一度、行ってみようと思ったが、満席だったのを思い出す。





    プリン・ア・ラ・モードでは、新橋駅前ビル1号館B1Fにあるパーラーキムラヤのプリン・ア・ラ・モードが印象に残る。創業は、ビルができた1966年だ。このキムラヤで、圧倒的な人気を誇るのがプリン・ア・ラ・モードだ。





    美しいガラスの器は二宮クリスタルの「バナナサンデー」という商品で、現在では職人が引退して製造が終了した貴重な器だ。





    プリンの周囲にはアイスクリームホイップクリーム、果物が付いてくる。






    ホットケーキでは、店の名前とつまようじの刺さったケーキが印象に残るニット。錦糸町にあるこの店、以前はメリヤス工場を経営していた名残で付けた名前だった。




    分厚いホットケーキは、注文を受けてから20分以上かけてじっくり焼く本格的な一品だ。バターに刺さっているバターはお客が話している間にバターが溶けてホットケーキから落ちて見た目が悪いから始めた習慣だそうだ。





    フルーツサンドでは、赤羽にあるプチモンド。もともと果物屋だったが、二代目が約40年前に「好きなのにむくのが面倒な人に果物を提供したい」と思ったことからパーラーを併設した。





    特に人気なのが「フルーツサンド」だ。生クリームは果物を引き立てるために甘さを全面に出さない。果物は7〜8種類使っていて、色あざやかだ。





    ケーキで1番インパクトが強いのは、銀座の西銀座デパートB1Fにあるブリッジだ。ここの看板商品は「メロンパンケーキ」だ。1日に約100個も注文される。





    パンケーキが3枚重ねている。薄緑色のクリームで表面を包んでいる。そこに生クリームで網目を表現している。間にはメロン果肉と自家製メロンソース、アイスクリームという食べごたえのあるスイーツだ。






    飲み物では神保町のさぼうる。1952年創業で名前から怠ける意味かと誤解されるが、実はスペイン語の「味、味わい」から取られた店名だった。昭和30年代ごろはスペイン語の名前をつける店が多かったと聞いたことがあると、去年お亡くなりになった店主の鈴木さんが語っている。






    さぼうるのクリームソーダは、緑色・黄色・青色・赤色・紫色・橙色の6色だ。





    30店を紹介しているが、1回も行ったことのない店が多い。この本を片手に純喫茶巡りをしたいなあと思う今日この頃であった。

  • /\/\/\/\企画展示/\/\/\/\
            そと日和
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  • フルーツサンド・ホットケーキ・クリームソーダなどの飲み物・ケーキ…掲載されている写真の全てが美味しそう。

    写真を見るだけでも楽しいし、お店の歴史やマスターのお話を読むのも楽しい。そしてお店に行ってみたくなる魅惑の一冊。

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著者プロフィール

東京喫茶店研究所二代目所長。日中は会社員、仕事帰りや休日にひたすら純喫茶を訪ねる日々。
「昭和」の影響を色濃く残すものたちに夢中になり、当時の文化遺産でもある純喫茶の空間を、日替わりの自分の部屋として楽しむようになる。近著に『純喫茶とあまいもの 京都編』(誠文堂新光社、2020年)など。

「2021年 『なないろのクリームソーダ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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