- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784418075140
感想・レビュー・書評
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白洲正子の孫が祖母から与えられた宿題と受け止めて、日本各地の神社をカメラを持って訪問する。奈良県の三輪山にそっくりの山容を沖縄・宮古島で見つけたときの感動的な場面。日本の先祖たちがきっと同じことを感じたに違いない!?また祖母と見た前方の二上山と後方の三輪山の情景が眼に浮かぶようです。「日本の神とは何か」というタイトルですが、各地の神社を訪問しての思いを書き連ねたというべきですね。長崎の五島など全国にあるという「住吉神社」の名前の由来は初めての知識でした。私にとっては西宮神社など、地元が出てこないことが少し寂しかったです。
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日本のアニミズム的信仰ウンヌン。
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「日本の神」とは何かと言う副題が示すように、白洲正子氏の孫である作者が日本の神を求めて歩いたルポルタージュ。
高千穂を皮切りに奈良春日まで、神話や祭祀を足がかりに神とは何かを紐解いていく。
日本人は信仰心が薄いと言われるが、実は古来より生活に深く進行が関わっていたこと、時代が移ろい行く現代神との絆も形を変えつつあることなどが描かれている。
他国へ行った際に、人々と神、或いは信仰との関わりの深さを羨ましくも不思議に思ったりするのだけれど、自分の中にも日本人として同じ気持ちが流れていることを改めて知らされる。
ただし、それをきちんと形にすることは難しい。作者のルポを読んでそんなことを思った。
「何事のおはしますをば知らねども かたじけなさの涙こぼるる」
西行法師のこの歌を実感できる自分でいたいものだ。
蛇足ながら、この本を読むと日本の地名の豊かさに感嘆する。 -
お孫さんがお祖母さまのお仕事を追体験する紀行文。お家柄に生れた幸福と宿命が気になって、ついついやめときゃいい比較をしてしまう私。写真が素晴らしい。旅ごころを誘います。