「効く食材」で涼しくなる 暑さを乗りきる110レシピ (別冊家庭画報)

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  • 世界文化社
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  • Amazon.co.jp ・本 (104ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784418111268

感想・レビュー・書評

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  • はい、頑張って作ります。

  • ■2014.07 図書館

  • 「暑さで身体のだるい人は気をつけたい、食事の4つのポイント」

    栄養バランスがとれバラエティに富んだ食事をするには、料理の組み合わせが大切です。体を涼しくし、さらに調子よく快適にすごすための夏の献立のポイントを4つ、ご紹介します。

     * * *

    [1]朝食のポイント:たっぷりフルーツで潤う
    朝、目覚めたばかりの体に本当に必要なのは、フルーツや野菜。これらは体に必要な水分を補って潤いをもたらします。とくにおすすめは、食性が「甘・酸味」のトマト、梨、メロン、柑橘類など。また少し塩を加えると、夏に欠かせない塩分が上手に補給できます。パン党もごはん党も、たっぷりといただきましょう。

    [2]昼食のポイント:主役は高カロリーでもOK
    昼食は午後のエネルギー源。手間がかからず、品数少なく、そして3食の中ではカロリー高めがポイントです。1品で満足できるボリューム感のある丼ものや麺に、軽い小鉢などを組み合わせましょう。

    そして必ず1品は温かい汁物や麦茶などを添えて。胃を温めて消化機能を高めることで、夏の体調を整えます。

    [3]夕食のポイント:品数豊富で満足感アップ
    夏はとくに、カロリー控えめが原則です。高カロリーの夕食で体の中に余計な熱を生むと、寝苦しくなって夏バテにつながります。

    [4]おやつのポイント:フルーツや野菜で手軽に
    甘味と酸味を組み合わせるのがおすすめです。梨やメロンのように、もともとの食性が「甘・酸味」の食材を食べるだけでなく、甘い食材にレモンや酢で酸味をつけたり、酸味の強い食材にはちみつなどで甘みをつけましょう。体の熱を払い、潤う力が湧いてきます。

    ~暑さを乗りきる110レシピ『「効く食材」で涼しくなる』より

     * * *

    食事を摂ると身体に熱が発生しますが、その熱をどう処理するかが身体のだるさをコントロールするひとつの要(かなめ)になるようです。とくに、夕食から眠るまでの時間が短いと、眠っているときに体内で熱が発生するために寝苦しくなるのだとか。食事の時間帯の調整が難しいかたは、夕食をなるべく低カロリーに抑えるとよいそうですよ。



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    「暑さを乗り切るトマトレシピ2種~冷やし味噌汁とトマトと豆腐のカプレーゼ風」

    体の熱をとる「涼性」という性質に加え、手軽さや調理法、味つけの幅広さなどから、食べやすさナンバーワンのトマトは、夏のイチ押し食材です。

     * * *

    [トマトの冷やし味噌汁]
    夏の味噌汁は、酸味のある赤だしを。具も身体を冷ます食材で。

    ■材料(2人分)
    トマト 小1個
    なす 小1本
    油揚げ 1/6枚
    だし汁 1と1/2カップ
    赤味噌 大さじ1

    ■作り方
    [1]トマトは横2つに切り、8~10等分のくし形に切る。なすは縦半分に切り、斜めに2~3mmの薄切りにし、水に放して水気をきる。油揚げは熱湯をかけて油抜きし、細切りにする。

    [2]鍋にだし汁、なす、油揚げを入れ、火にかけて2~3分煮る。味噌を溶き入れ、トマトを加えて軽く温める。火を止め、そのまま冷ます。

    ☆ポイント
    味噌は好みのものでもよいが、夏には辛口の赤だしがのどごしよい。


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    [トマトと豆腐のカプレーゼ風]
    豆腐は暑熱をとる重要なたんぱく質。積極的に使いましょう。

    ■材料(2人分)
    トマト 中2個
    木綿豆腐 100g
    オリーブ油 小さじ1~2
    塩・粗挽きこしょう 各適量

    ■作り方
    [1]豆腐はパックの水をよくきり、キッチンペーパーに包んで水きりする。トマトは1~1.5cm厚さの輪切りにする。

    [2][1]の豆腐をボウルに入れ、フォークでつぶす。

    [3]トマトを器に並べ、[2]をこんもりとのせ、オリーブ油をかけ、塩・こしょうをふる。

    ~暑さを乗りきる110レシピ『「効く食材」で涼しくなる』より



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    「暑さで体調を崩したときの食養生の知恵とは」

    一般に「夏バテ」と呼ばれる症状を、食べることで未然に防いだり、改善するための考え方を中医師(ちゅういし。中国の伝統医学「中医学」を実践する医師。漢方医師)の信川敏子先生に教わります。

     * * *

    土用の頃は、高温多湿の日が続きます。暑さプラス湿気などが原因で「湿毒(しつどく)」の邪気として体に負担がかかります。湿毒が体の浅い部分を侵すと、関節が重くて動かしにくく、体全体に疲れた感じがします。

    さらに湿毒が体の深い部分に入り込むと、消化吸収の働きをする脾臓の部分の活動が衰え、口が粘つく、食欲不振、腹が張ったり腸がごろごろ鳴ったり、下痢などの症状が現れます。

    それを防ぐには、清熱(せいねつ)・利湿(りしつ)効果のある食物を多く食べましょう。清熱の食材は体内の熱をとり、体の中から冷ますので盛夏に。利湿の食材は利尿作用があり水液代謝を促すので、夏じゅう食べるのがおすすめです。

    夏の理想食材は、トマト、すいか、苦瓜、緑豆、きゅうり、冬瓜。夏は病原菌の活動も活発で、特に腸を侵す伝染病が多発するので、殺菌作用のある酢やしそ、しょうがなども薬味として上手に使いましょう。また腸内の善玉菌を増やすヨーグルトもおすすめです。

    ~暑さを乗りきる110レシピ『「効く食材」で涼しくなる』より

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