本当に「英語を話したい」キミへ

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  • 世界文化社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784418135073

作品紹介・あらすじ

テストの点数は問題じゃない!言葉の習得にただ一つ必要なのはコミュニケーション力-。間違えてもいい。話してみなければ何も始まらない。「話す力」を身につけるために、はじめの一歩を踏み出そう。日本の守護神が言葉の持つ無限の可能性を熱く語る。

感想・レビュー・書評

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  • 日本代表GKである川島永嗣。彼は日本語を含め7ケ国語をマスターしており、先だっては自身が所属するスタンダール・リエージュに永井謙佑が入団した際の会見では、通訳も務めた。
    そんな川島のマルチリンガルのノウハウを少しでも知れれば・・・と思ったのだが、具体的な方法は少なかった。というのも、彼は「語学は目的のためにマスターするもので、それが目的ではない」と語っているのだ。
    本書で語られているのは語学をマスターしたいと思った動機と、その時々でのトライ&エラー、一段階進む度に生じる新しい動機。
    最初は「映画で観た英語を話している人たちがカッコよく見えた」だったのが、「海外でプレイしたい」。そして、ベルギーのリールセでは2年目でキャプテンに!国籍がバラバラのチームメイトをまとめるには、それこそ何ヶ国語も必要なわけで。
    「間違っても何も言わないよりいい」「自分の言葉でなければ伝わらない」「自分の日常の中で興味を持った単語を調べる」などなどなど、語学を学ぶにあたってのアドバイスは豊富。
    具体的なノウハウを期待しているとちょっと違うかも?と思う人もいると思うので、カテゴリを「語学(読み物)」から「エッセイ」に変更。
    でも、やっぱり短い時間でもいいから身近なことを続けるというのにはいたく共感するので、川島のようにスマホを利用したり、海外の曲を訳して学習につなげるというのはやるべきだと思った。
    しかし、海外チームでキャプテンってすごいな。私の中で川島の株が急上昇。つい名前を川口(能活がいるからね)と言い間違えていたけど、もう間違えないよ!

  • タイムリーすぎて怖い(笑)。
    世界各国からの外交官が、学校視察に訪れたのですが、そんな時にも気軽に話しかけたり、通訳を介さず話を聞き取りたいと痛感していた矢先、図書館予約で届きました。
    文章は稚拙さが目立つものの、誠実で堅実なお人柄がにじみ出たような内容で、好感が持てました。
    うん、努力あるのみ!

  • サッカー日本代表 川島永嗣が書いた本ということで興味を持ったため、買って読んでみた。しかも英語の話なのでなおさら興味がわいた。

    意外と自分と考えが似ていると思った。

    「とにかく入ってみなければ、良いか悪いかは判断できない」
    とか

    彼の英語に関することに経験がほとんど入っている本であると思う。
    洋楽とか英語のセリフから勉強したと、英語学習の仕方をほとんど試しているように思える。

    彼はものすごい努力家で、なおかつ英語に対してかなりの熱意を持っており、それがあったからこそ今は英語が喋れていることがわかった。

  • アスリートらしく、ストイックさが伝わってくる一冊。この本に出会うまで、川島永嗣という人間を知りませんでしたが、読後は非常に好感を持てました。自分も頑張ろうという気にさせてくれる本です。

  • 自分自身英語を好きでやり続けているけれど、英語を学ぶ意義をなかなかうまく伝えられないというジレンマの中で、モチベーションになる言葉を探したくて手に取った一冊。彼の本はたぶん2冊目かな。

    川島選手の「できるようになりたい」という強い思いには頭が下がる。読み進めたら分かるが、ありとあらゆる自分で可能な方法で語学を勉強し続けている。

    語学に向いていないかもと思った時期はあっても、学び続けることをやめなかったからこそ、海外で活躍することのできるGKに成長し、成長し続けているのだと思う。

    子どもたちに英語を学ぶことの大切さ、世界に目を向けることの意義を伝えるのはなかなか難しいけれど、特にサッカーに打ち込んでいる学生には説得力がある一冊だと思う。

    私自身も語学をいままで以上に頑張ろうと思えた。

  • 英語学習者、多言語学習者、多国籍チームをまとめている方にお勧めの一冊です。

    英語学習者
    「しゃべること」、「恥ずかしがらず、勇気を持つこと」、「自分なりに続けられる方法を探す」英語学習にはこの3つが大きいと思いました。
    特に「しゃべる」、「語彙、文法」、「しゃべる」、「語彙、文法」・・・のサイクルが大切と思いました。

    多言語学習者
    ラテン語系の言葉で共通、似ている所を関連付けてる覚えやすい。これは文法構造が近いから、後は各言語の語彙を増やして行く形だと思いました。

    多国籍チーム
    川島選手は多国籍のサッカーチームでキャプテンを務めた経験が綴られておりました。この時の心境は海外で多国籍チームのマネージャーの方に参考になると思います。建物、プラント、インフラなど大規模物件の方が特に当てはまると思います。

    川島選手好きなら、写真が多くて嬉しい内容と思いますが、純粋に「語学」について知りたい方は無駄と思われるかも知れません。

  • p59
    毎日使うような言葉を100語覚える
    p65
    欧米の人たちは、「なぜ?なぜ?なぜ?」と、とにかく畳み掛けるように突き詰めてくる。物事に対して自分の意見を持つことが、いかに大切か改めて認識させられました。
    p110
    言葉を使ったコミュニケーションで最も大事なものは、何だと思いますか?僕は、相手に話しかける「勇気」だと思います。
    p123
    単語はこれって何ていうんだろうと疑問に思った瞬間に調べることが大事だ。
    p152
    受け売りでは自分の言葉にはなりません。僕は、自分の言葉を探す旅に誘ってくれるような読書をしたいと思い始めたんですね。
    p166
    ただ、日本のよさ、素晴らしさが、もっと海外にしられていくようになるための何かをできたらいいなあということは考えています。
    p195
    こちらでは、どうやって相手を納得させるか、どんなにい方をすれば理解してもらえるか、それをお互いが楽しんでいるようなところがあります。

  • 「とにかく声にだすことが大切」など、英語を学ぶ上でよく言われることはたくさんあるが、この本はそれをゼロから試行錯誤しながらやってきた一例。

    個人的に参考になったのはモチベーションの保ち方について。
    モチベーションを持続させるには、思いつくことは何でもやってみて、うまくいかなくても一つの勉強法で立ち止まらないことが大事。

  • サッカー選手が、メンタル(心を整えるなど)の次は、語学の書籍まで出す時代になったことに隔世の感がある。でも、今や海外でプレーすることは当たり前になったし、海外といえば語学の苦労がつきものなので、やはり説得力がある。語学習得は永遠の課題だが、書籍の中からヒントがいくつか見つかった。

  • 今まで「英語が話せるようになる本」って斬新な本を見つけたとしても
    、結局は海外の留学経験が長くある人だったり海外の大学院を卒業してる人だったりする。

    しかし、この本は英語が話せない人の気持ちを凄く理解している。
    この本を通じて、「本当に英語が話せるようになるために」やるべきことがやっと分かった気がする。

    英語の勉強は、勉強のための勉強になってはいけない。
    目的を持って、話せるようになりたいのならば話せるようになるための勉強が必要なのである。

    私も含め、日本人は英語を中学・高校と少なくとも6年間はやっているが故に話せない英語が大きなコンプレックスになっているのではないだろうか。

    話せるようになるためには、実際に自分の口で英語をいう思考回路が重要。

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