宇宙飛行士 野口聡一の全仕事術 「究極のテレワーク」と困難を突破するコミュニケーション力

著者 :
  • 世界文化社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784418216024

作品紹介・あらすじ

・宇宙飛行士・野口聡一の仕事術を、大公開!
・今年5月に地球に帰還、3回目の宇宙ステーションでのエピソードも満載。
・地球から400km離れた宇宙で仕事する野口さんが、
 地上とどうコミュニケーションをとり、
 ミッションを遂行したのか!迫真のノンフィクション。
・私たちの実社会に役立つ「テレワーク術」「働き方」がここにある。
・宇宙好きにとって、初エピソードが盛りだくさん。

2021年5月、地球に帰還した宇宙飛行士の野口聡一さん。民間の「スペースX」社が開発した宇宙船で宇宙へ行った初めての日本人として、偉業を成し遂げた。その野口さんは、毎朝地上からの指示を受け、400km離れた宇宙で仕事をこなしていた――それはまさに”テレワーカー”だろう。地上でのテレワークを究極にした形である。その環境下で、数々のミッションを成功させた野口さんは、いかにして地上と良好なコミュニケーションをとっていたのか。テレワークが成功するポイントは何か。野口さんが経験した民間宇宙船や国際宇宙ステーション(ISS)の最新状況なども、併せて公開する。宇宙好きはもちろん、ビジネスマンにも役立つ1冊だ。

感想・レビュー・書評

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  • 宇宙での仕事ぶり、地上にいる私たちと同じ悩みを抱えていたエピソードなどが書かれている。野口聡一さんの人となりがよく出ていて、親しみやすさを感じた。

  • 宇宙でどのような生活を送っていたのか、どんなに大変かがなんとなくわかりました。

  • 3度も宇宙へ行った野口さん、おごることなく、コロナ化で人とのつながりが薄くなった人たちの悩みは、宇宙での生活と同じと共感してくれる。その心意気がすごい。
    深い経験をされているから、共感にも深みがある。

    共感、ハートを開く、相手へのリスペクト。この3つはこれからの時代、ますます大事になる。

    宇宙飛行士の仕事術を、一般の仕事にあてはめる。
    •言葉できちんと伝える、言語化力の大切さ
    •リーダーは、メンバー全員の不満のバラツキをなくす役目
    •チームメンバーそれぞれの立ち位置を見る観察力と自分の役割の客観視の必要性

    自分はいつでも世界とつながれる。つながっていけるという気持ちが大事。

    視点を高くもち、新しい解決策を見つける。常識はどんどん変わる。新しい「宇宙」という場所に飛び込む勇気をもとう。諦めることはない。いつだって挑戦できる。

  • 宇宙でのテレワーク  指示→承認→責任
    手順書=宇宙飛行士と地上の契約書

    リーダーは 全員を満足させるのではなく、不満のバラツキをなくす
    ダイバーシティ 同じ問題に様々なアプローチ
    Truth is negotiable 真実は交渉可能 主張して勝った説が定説となり、真実になる
    We-They Syndrome 対立 悪い流れを断ち切るTimeout 
    Situational Awareness 周囲の状況理解と把握

    J-SSOD 放出事業 無人補給線で運んだ衛星を「きぼう」のロボットアームで放出

    Space X 1社生産体制 宇宙服の縫製まで内製
     Task oriented 目的達成への柔軟な発想
     Agile     機敏 迅速
     Radical    変化をいとわない

  • 宇宙で働くという、「究極のテレワーク」「究極の職住近接」(本文引用)という環境下での働きかた、労務管理、コミュニケーションなどを紹介。実際の体験談としての読み物としても面白い

  • 「シチュエーショナル・アウェアネス」 (situational awareness)=「周りの状況をしっかり理解し、把握しておくこと」という意味らしい。覚えておこう。
    スペースXの3点の強みは、イノベーション、アジャイル、ラジカル。自分の職場の特徴と真逆で、辛くなった。赤字なわけだ。

  • 宇宙に想いを馳せることがある。想像でしかない
    宇宙を実際に3回も経験して語られる話は、非常に深く、生き生きとしている内容でした。
    キラキラする部分、シーンとする部分、その両方があり、なぜそう思うのか、感じるのか。
    対話からの人の魅力がたくさん引き出された本でした。

  • 請求記号 538.9/N 93

  • 野口さんのミーハーな一面も垣間見れ、親近感が湧く宇宙に纏わるエトセトラ。

    どんな職業を選んでも、最終的には『自助努力』なのだなぁ、としみじみ。

  • 面白い!
    私は宇宙そのものよりも、
    「宇宙という究極の職場で働く」という事に、
    とても興味があります。
    なるほどなー、の連続でした。
    ロコ・ソラーレの話も興味深かったです。

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著者プロフィール

1965年、神奈川県横浜市生まれ。1991年、東京大学大学院修士課程修了。1991年石川島播磨重工業(株)に入社。航空宇宙事業本部に所属し、ジェットエンジンの設計及び性能試験業務を担当。1996年5月にNASDA(現JAXA)が募集していた宇宙飛行士候補者に選定される。同年6月、NASDA入社。同年8月からNASAが実施する第16期宇宙飛行士養成コースに参加した。1998年4月、NASAよりミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)として認定された。同年7月から8月、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(GCTC)における基礎訓練コースに参加した。その後NASAにおいてMSの技量維持向上訓練を継続すると同時に、宇宙飛行士の立場から「きぼう」日本実験棟の開発支援業務に従事した。2001年4月、ISS組み立てミッションであるスペースシャトル(STS‐114)の搭乗員に任命される。野口宇宙飛行士ら7名を乗せたディスカバリー号は2005年7月26日打ち上げ、8月9日帰還。

「2006年 『スィート・スィート・ホーム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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