虫時雨―熊谷守一の素描・水墨画

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  • 世界文化社
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  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784418975259

感想・レビュー・書評

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  • 映画「モリのいる場所」を観た。
    監督: 沖田 修一 俳優;山崎 努、樹木希林

    モリカズさんを描くことは難しい
    ましてや 映画にするというのは
    とても 難しい
    たしかに 達者な役者さんが扮しておられるのですが…
    たしかに 守一さんの言葉なのですが…
    たしかに 撮られておられるとおりなのですが…

    なんとなく
    物足りなくて
    家に帰ってから
    本棚から
    取り出して
    適当なところを 開いて
    そこにある絵を見る
    そこにある言葉を読む
    こうやって
    ぼやーっ と
    モリカズさんの世界に
    遊べることが
    とても 心地よい

  • 10年前に出た、熊谷守一の素描・水墨画集です。天と人と心といのちといのちと、風景であれ、裸婦であれ、仏像や花や昆虫、魚、動物(猫が有名です)であっても、素描の線が何とも言えずすばらしいです。語録がまたいい。95歳の時、
    ...蟻は左の二番目の足から歩き出すんです。...カニをもらったので歩き方をずっと調べてみましたが...
    いくら見てもわからず閉口しました。カニの絵が
    いまだに描けないのはこのためなんです。

    ただ何故、この本を借りたのか忘れてしまいました。

  • 油絵画家なんですが墨彩画も面白いですよ。写実から抜けられないで悩んでいる人には必見でしょうね。

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著者プロフィール

1880年岐阜県に生まれる。裕福ながら複雑な家庭に育ち、のち家の没落にあう。東京美術学校西洋画科選科を首席で卒業。同級生に青木繁がいた。実母の死を契機に30代の6年間を郷里で暮らし、山奥で伐採した木を川流しで搬送する日傭(ヒヨウ)の仕事を体験する。1938年頃より、輪郭線と平面による独特な表現に移行し、近代日本洋画に超然たる画風を築く。自然に近い暮らしぶりとその風貌から「仙人」と呼ばれ、生き様、作品、書などが多くの文化人を魅了する。87歳のとき文化勲章の内定を辞退。俗世の価値観を超越した自由な精神で、ただ自由に自分の時間を楽しむことだけを願った生涯だった。1977年、97歳で亡くなる。自宅跡は豊島区立熊谷守一美術館となる。2015年9月、郷里の岐阜県中津川市付知町に熊谷守一つけち記念館が開館。

「2022年 『熊谷守一カレンダー2023年版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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