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- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784419030636
感想・レビュー・書評
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卒業論文の参考文献の一つです。
先生いわく、近現代の制度と組織の関係に関する議論をひとまとめにした本。
制度を「規制的」「規範的」「認知的」の3要素に分類し、
組織内における制度、組織個体群(同系統の組織の集まり)、
および組織フィールド(組織が所属する社会)に対する影響について、
いろんな研究家の既存の理論がまとめられています。
「認知的」観点は、制度が慣習や他文化の模倣によって人々の価値基準を作っているという概念を、
「規範的」観点は、「人は法律を守るべき」といった価値判断を求めているという概念を、
「規制的」観点は、人々に強制的に何らかの行動を求めているという概念を、
それぞれ制度と呼んでいます。
明示されているわけではないですが、
「認知的」⇒「規範的」⇒「規制的」という順番で、
制度が具体化されていくのかなと思います。
アメリカでは「規範的」段階で通用する制度が、
日本では「規制的」段階まで踏み込まなければ通用しないのかどうかは、
「認知的」段階に位置するそれぞれの文化、慣習を分析せねばならない・・
といった感じで、
制度を作成するときや作成後の行方を分析する際に参照されるフレームワークなのかな、と思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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