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- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784422116815
作品紹介・あらすじ
精神医学について語るときの話題には、三つの階層があります。---- A. 個別的なこと(うつ病と診断された患者さんをどう理解しどう治療していくか?)、B. 具体性の高い概念(うつ病の診断基準はどう定められてどんな治療方針が推奨されるか?)、C. 抽象度の高い概念(うつは病気なのか? 健康とは何なのか?)。B. はA. を理解するための概念デバイス、C. はB. を助けるための概念デバイス。----本書ではこの【概念デバイス】を41項目とりあげて、人間のからだ・こころ・社会のありようを、クリアな眼差で腑分けしていきます。テーマとしては「脳トレ」「価値観」「司令塔のない脳の見取図」「多元主義」「記憶」「精神病理学」「リカバリー」などを掲げ、そこで扱われる【デバイス】は「幸福度」から「旅のメタファー」まで広範に広がります。 精神医学という分野が「いい加減に見える」という人がいるとすれば、それは鋭い指摘です。そこから生まれた「どうしていい加減に見えるのか?」という問いを一緒に考えていくことを目指して、この本は書かれています。豊富な例を交えながら、複層的な編集趣向にチャレンジしながら、読者を41のデバイスで取り囲みます。
感想・レビュー・書評
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著者の主張は精神医学の根本を語るもので、ガミーを参照にしつつ、ヤスパースの方法論的了解に言及しているあたり、旧制度で教育を受けたものとして親和性が高い。
著者の本書で試みた、精神医学を土台で支える、抽象概念について考える、というテーマは著者が言うようにもう少し洗練が必要に思われ、次著が楽しみである。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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