- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784422120751
作品紹介・あらすじ
学校教育にいま求められているのは、障害の有無や勉強の得意・不得意などにかかわらず、すべての子どもを「ケア」する(子どもの「弱さ(苦手さ)」を肯定も否定もせずに引き受ける)授業づくりである。その実現には、子ども同士の対話や協力を生み出す「協同学習」が有力な手立てとなる。本書では、著者が長年かかわってきた多くの小中学校での実践にもとづき、明日からの授業づくり・学校づくりに役立つ考え方と具体的な技術を伝える。
感想・レビュー・書評
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序 章 学校を楽しく、授業を楽しく
1 やりくりの現状
2 授業を楽しくするための「問い」を立てる
3 「学びの成立」と「授業のなかのケア」
4 学校づくりに向けて
5 一歩を踏み出す
6 本書の構成
第1章 協同学習の授業をデザインしてみる――小学校の授業づくり、はじめの一歩
1 授業デザインをつくる
(1)必要なのは「学びの展開」
(2)学習課題とおおまかな流れ
2 かかわりの技術
(1)子どもの活動を8割にする
(2)子どもの活動を促進させる
第2章 中学校の授業づくり
1 中学校二年 英語(比較級)
2 中学校一年 数学(回転体の体積)
3 中学校一年 国語(詩の世界)
4 中学校一年 理科(粒子モデル)
5 中学校三年 社会(消費生活を支える流通)
6 中学校三年 家庭科(フェアトレード)
7 中学校二年 技術科(木材加工)
第3章 協同学習とケアの技術カタログ
1 困っている子どもに気づく
2 わからないことを訊けるようにする
3 「いっしょに佇む」という技法
4 個人作業の時間を見直す
5 教師がしゃべりすぎないための手立て
6 子どもの「心の動き」に気づく
7 言葉は届けるものであり、受け取るものである
8 できたてほやほやの言葉を語れるようにする
9 騒々しい教室に、いいことは起きない
10 教材とつなぐ
11 授業の構造を考える
12 よかれと思ってしていることを見直してみる
第4章 学校づくりのヒント
1 研究授業の準備
(1)組織的な実践が必要な理由
(2)指導案にかかわる悩みごと
(3)授業の流れがわかるデザインをつくる
(4)参観する先生たちへのアナウンスメント
(5)準備物の確認
2 研究授業の参観と研究協議会の運営
(1)子どもの見取りと撮影
(2)研究協議会の持ち方
付録 ケアのマインド詳細をみるコメント0件をすべて表示