修道院の断食:あなたの人生を豊かにする神秘の7日間 (修道院ライブラリー)
- 創元社 (2011年1月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784422143897
作品紹介・あらすじ
なぜ、世界中のあらゆる文化や宗教のなかに、断食という行為が存在し、脈々と受けつがれてきたのか。なぜ、世界三大宗教の祖であるキリスト、ブッダ、マホメットが、いずれも伝道を開始する前、長期の断食を行なったと伝えられているのか。42歳の雑誌編集長が魅力的な修道士たちの指導のもと、ドイツの修道院で7日間の断食修行に挑戦。心身両面で浄化されることにより、健康で価値ある人生を送るための秘訣を学んでいく。
感想・レビュー・書評
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キリスト教の信者でもないのだが、どういうわけだか子どもの頃からキリスト教に魅かれる。特に修道院に魅かれる。そういうわけで、自然と手にした本。
著者は7日間の断食を修道院で経験する。断食を通して、修道院の様子や断食の歴史、断食によって得られるもの、自身の変化が綴られている。
7日も断食できるのだろうか!と思いながらも、試してみたいなと思う。確かに達成できたら、私は何かしら変わっていることだろう。
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断食の意義は、ダイエットだけではない。そのことをよく知り、考えることができる。キリスト教的な見方は割り引いて考えることが必要だが、その奥に眠る意義をくみ取ることに、意義があると思う。精神的にシェイプアップできるという感じか。
以下 注目点
・断食をすると日常の習慣というしがらみから自由になれますよ。
・「なんでも探したいものを探しなさい。だが、今あなたが探しているところではないところを探しなさい」聖アウグスティヌス
・修道院の断食期間でも飲み物は飲んで良かったので、ビールが発明された。
・教皇ピウス五世 チョコレートを飲むものは断食の掟を犯していない。
・ドイツの司教会議 断食日にはただ一度の満足できるだけの食事と二度のちょっとした補足的な食事が許される。
・断食の主眼は、全身の新陳代謝の活性化と心と魂の活性化。
・他人と断食について語ることはできるだけ少なくしたほうが良い。それは、何よりだらだらした議論を避けるためだ。
・ほとんどの人間にとって、今までと同じ用な食生活をするほうが、ずっと大きなリスクにさらされている。
・断食の第四原則、自分にとってためになることを行うこと。体が要求することを見つけること。良書を読み、趣味に打ち込みましょう。
・これまでに感銘を受けた本を持って行き、毎日決まった時間にその一説を読んでみよう。 -
落ちるのは体の肥満ではなく心の肥満である。
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断食日記かー。
断食を始める前も重要なのね。
p101断念し、与えることにある…
113肝臓の温湿布
断食とキリスト教が実は関係性が深い事がわかった。
私も一度、一週間ぐらい断食してみたいと思う。
年に二回ぐらいできたら良さそうだ。 -
現代人にとって断食なんて、ダイエットの一環ぐらいにしか、
あるいはインドのヨガのイメージ、なんでしょうね。
キリスト教においては、神以外のものは、自分の体からすべてとりさることといったらいいでしょうか。
まさに今、復活祭を迎える四旬節。
大事なものはいったい何かを見つめるための「断食」なら、心も体も、すっきりとダイエットされるかもしれません。