橋爪節也の大阪百景

著者 :
  • 創元社
3.50
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 18
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422250885

作品紹介・あらすじ

大阪的文化の地層を掘り起こす圧巻の100コラム。言葉、人物、絵画、文学、音楽、芸能、祭り、食文化、その他貴重資料から、この街に埋もれた本物の都市文化とその魅力を洒脱につづる。古典から最新の諸作品や展覧会まで、古今も硬軟も織り交ぜた縦横無尽で多彩な題材を、当代随一の語り部が郷土愛を込めて描いたエッセイ集にして、新しいかたちの大阪文化誌。巻末に読み物事典としても使えるキーワード索引を付す。図版多数。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50187430

  • OSAKA生涯学習情報誌「いちょう並木」の関東エッセイとして連載されたコラムをまとめたものである。
    現在の大阪というと紋切り型に「コテコテ」「ヒョウ柄をきたおばちゃん」「粉もん」「お笑い」等々親しみやすさ、あけすけな、飾り気のない…といった感じ等をイメージされるだろう。だが、歴史を紐解いていけば、芸術的にも文化的にも秀でたものを多く輩出し、それは現代まで続いている。あまりにも紋切り型大阪が幅をきかせているが、そればかりではなく、現代大阪の文化的、芸術的な面ももっと注目されるべきだろう。
    このコラム集はそんな大阪の多面的であまり一般には知られていない「大阪」を紹介している。
    私が子供の頃に経験した大阪市内の様子や美術館で出会った佐伯祐三の絵画、堂本印象のカテドラルの大壁画、市内に今もあるモダンな洋風建築など、懐かしさとその芸術性を再確認させられた。
    真の大阪を知るための一冊だ。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

東京藝術大学美術学部助手から大阪市立近代美術館建設準備室主任学芸員を経て大阪大学総合学術博物館・大学院人文学研究科教授(兼任)。前総合学術博物館長、現共創機構社学共創本部教授。専門は日本・東洋美術史。著書に『橋爪節也の大阪百景』(創元社、2020)、監修に『木村蒹葭堂全集』(藝華書院)、『はたらく浮世絵 大日本物産図会』(青幻舎、2019)など。

「2023年 『徴しの上を鳥が飛ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

橋爪節也の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×