トップアスリートに伝授した 怪我をしない体と心の使いかた

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422753010

作品紹介・あらすじ

心が力むと体も力み、体が力むと心も力む。つまり、どのような動作が体に力みをもたらすかという正しい知識を得ることで、心のこわばりは解け、怪我を防ぐことができ、さらにはパフォーマンスの向上にもつながっていく。本書は、気鋭のスポーツ科学者、トップアスリートの駆け込み治療師、プロ野球の名トレーナーという第一線で活躍する3人の著者が、トップアスリートの事例を交えつつ、心と体の両面から怪我を読み解いていく。巻末には、競輪S級に籍を置く山内卓也選手と浅井康太選手を交えた座談会を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 骨格の使い方やモチベーションについて参考になる。座談会は面白い。
    1/3程度は野球の話。野球に興味のない私にはその部分は合わなかった。

  • もともとはストレッチをしたいところから、身体を資本にする職種:アスリートはどのようなストレッチをしているか気になり読んでみた。

    かなり驚きの内容が多かった。

    本書が扱うのは『スポーツ科学』。優秀選手の動きを分析し結果を情報として公開する学問とのこと。
    そして、この本を書くのがスポーツ科学、治療師、コンディショニングコーチの3者。
    これらより、専門知識を有して、3つの観点から、科学的な知見で描かれている。

    怪我の問題を考えることは、人の体を知り、制御を学び、行く末を変えるとしている。これを体現するように、言語化すればわかりやすいプロスポーツの動作を『主観』と『客観』の2者からきちんと分析し言語化されていた。

    スポーツ選手でなくても、日常生活の効率的な体の動かし方、間違った知識の修正が学べる。

    紹介される事例が少ないものの、それに至るまでの根拠や事例が豊富であり、なにより納得できる内容と構成なので良かった。

  • 正しい体の使い方と、対応する意識の向け方について。実践的でとても参考になる。

  • トップアスリートの動きを解剖学的にわかりやすく解説
    。実際に自分の体を動かしてどのように感じるか、体感しながら読めるのがいい。

  • 怪我は「怪しい我」。
    体と心の「怪しい」使い方。正直言って理論的で難しい本だったけど、無駄にはならない知識。しっかり取り込んで自分のものにすること。

  • アスリート向けに体の動かし方や心得を説く本。
    3人の共著で、1、2章が学者による間違っている常識の解説や、姿勢、力の抜き方、などの解説。
    3章はアスリート向けの治療をする人による感覚と肩甲骨の話。
    4章はプロ野球のコンディショニングコーチへのQA集。
    5章は競輪選手の対談。
    印象に残った話は以下。
    ・怪我は「怪しい我」なので起こる。怪しいところを発見できるチャンス。
    ・欠点や体の1か所に意識を集中すると怪我をしやすい。
    ・薬指は支点。小指には力を入れない。
    ・前肩や後肩ではなくニュートラルに。
    ・骨盤も前傾後傾ではなくニュートラルに。
    ・前屈は腰からではなく、ヒップジョイント(股関節)から。
    ・前に進むときは踵を踏む。
    ・支持脚は股関節外旋、遊脚はまっすぐ。
    ・膝を抜くと地面反力をもらえる。
    ・鼻筋を直にして、少し頤を出すこころなり。目線を水平に、カンペルラインで。
    ・腕を横から上げるとき肩甲骨を上方回旋すると無駄が多いし力が入らないし無駄な力を使う。上腕を外旋すると抑えられる。
    ・体幹は固めない。動かす。
    ・腹圧は腹を膨らます。ドローインはしない。
    ・大腿四頭筋に力が入ると足が上がらないので力を抜く。股関節は「く」の字で曲げる。「つ」の字ではない。
    怪我に悩んでいたり成長したいアスリートにおススメです。

  • 図書館がおくる、「クラブ・サークル向けおすすめ図書」

    クラブ・サークル名 バスケットボール部

    請求記号:780.19/Od 
    所蔵館 2号館図書館

  • スポーツをする方、これは必読です!
    高校野球の頃に出会っておきたかった!

  • かなり面白い。

    きれいなフォームとは、体の構造上無理のない動かし方ですよ。そうでないと怪我をしますよという内容ですね。

    そして、重力(落下する力)を利用して運動すると、力まずに効率のよいパフォーマンスが得られるという感じかな。

    結構いいことが書いてあるので、運動する人は読んでみる価値はあると思います。

    オススメです。

  • 非常に濃い内容で身体の使い方を知るには非常に役に立つ本だと思います。

    中でも上腕の外旋と肩甲骨の上方回旋の関係性は眼からウロコでとても勉強になりました。

    良書です。

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著者プロフィール

1954年、愛知県生まれ。関西大学人間健康学部教授。人間・環境学博士。人間の身体運動やスポーツ動作に関する運動制御機構を総合的に研究し、「二軸動作」を提唱。著書『身体運動における右と左』『運動科学』『スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと』など。

「2019年 『新版 一流選手の動きはなぜ美しいのか からだの動きを科学する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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