投票方法と個人主義: フランス革命にみる「投票の秘密」の本質

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  • 創文社出版販売
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784423731079

作品紹介・あらすじ

なにゆえ「投票の秘密」は厳格に要請されるのだろうか?秘密投票制は、「近代選挙法の公理」とみなされてきた。まさにそれ故に関心をよせられることのなかったこの問いは、近代における個と共同体、個人と民主政治のあり方を考える絶好の素材を提供する。秘密投票制をいちはやく憲法原則として規定したフランス革命を舞台に、固定観念に捕われることなく、「投票の秘密」という憲法原理が、どのように、なぜ、定着していったかをダイナミックに描いた本書は、憲法学、歴史学の双方にあらたな視座を提示し、近代個人主義また近代そのものを改めて問いなおす。

著者プロフィール

1982年生まれ
北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)
現在 北海道大学文学研究院専門研究員

■主要論文
「イギリス奴隷貿易廃止運動史研究の射程:「ウィリアムズ理論」、「モラル資本」論をこえて」(『北大史学』50号、2010年).
「イギリス奴隷解放論の歴史的形成:リヴァプールにおける「反」奴隷解放運動(1788~93年)」(『西洋史学』251号、2013年).
「18世紀イギリス奴隷解放論争に見る人権理念と自由概念:リヴァプールの法曹ロスコーと書籍商ラシュトンの表現活動を手がかりに」(『北大史学』58号、2018年).

「2021年 『人権論の光と影』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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