僕たちは育児のモヤモヤをもっと語っていいと思う

著者 :
  • 自由国民社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784426125479

作品紹介・あらすじ

「育児だって、仕事だ!」
「イクメンなんて無理ゲーだ!」

『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン新語・流行語大賞で「イクメン」がトップテンに選ばれたのが2010年。
あれから約10年。「女性活躍」が謳われる世の中で、ますます男性の育児も当たり前になりつつあります。

しかし、

「イクメン」のハードルが高すぎる!
そもそも育児が大変過ぎる!
家事の分担がうまくできない!
育児と仕事が両立できない!

などなど、これまで女性が直面してきたような問題にあらためて直面し、モヤモヤしながら家事・育児をしている男性も多いのではないでしょうか。

そのモヤモヤ、もっと語りましょう。

本書では、5年間の不妊治療の末43歳にして父親となり、2歳の娘を育てている「働き方評論家」常見陽平が自身の経験も交えながら、これからの父親育児について語ります。

パートナーとのやりくり、仕事のやりくりで家事・育児はもっと楽になる。
紋切型の「父性」にこだわらないことで精神的にも楽になる。

この本を読んだ後では見える世界が変わってくるはずです。

巻末には、エッセイ漫画『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った』が映画化され、今注目されている漫画家・宮川サトシ(1児の父・育児エッセイ漫画『そのオムツ、俺が換えます』第1巻好評発売中)との「育児のモヤモヤを語りつくす!」特別対談を収録!

(5章 優先順位はいのちだ! より)
「子育ては未来永劫続くわけではありません。子育てをする同志のみなさん。合格点を下げ、あらゆるやりくりをしながら、いまを楽しんでまいりましょう。」

感想・レビュー・書評

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  • 考える事はたくさんある。
    育児と、それを取り巻く問題は複雑だな。

  • 育休中に読んだ一冊。

    バリバリ働いてきた著者が、40代になり子供が出来て直面した、仕事と育児の両立に伴うモヤモヤを綴った本。

    育休は休みではない。
    70歳まで共働きで働く時代。
    仕事育児家事をやり切るのは至難。
    夫婦で無理なく走り続けるために、
    割り切って仕事を休む。

    若い頃のように思い切り仕事が出来ないのは、
    これまで多くの女性が抱えてたモヤモヤ。


    ライフワークバランスと言われるが、育児家事はライフか?
    家事は相当な労働。
    仕事が共働きなら、育児家事もワークだと捉えて、共働きで。

    仕事の三分類
    ①ライスワーク、経済的報酬
    ②ライクワーク、自己実現
    ③ライフワーク、社会参加
    好きなことを人生かけた仕事にするライフワークは相当難しい。
    せめて今の仕事、そして育児家事をライクワーク、仕事を好きになる工夫を。
    そして、育児家事もワークなんだから、社会とシェアしながらやりくりする。

    社会背景、時代として、共働きは大前提。
    育児、介護、病気、さまざまなものを兼務しながら生きていく時代。
    自分の優先順位でどう働くか。
    子育て中は、子ども最優先で。
    一番大切なものは、明確に「いのち」だから。
    完璧に両立ではなく、7、8割の出来で、何とか優先順位を入れ替えながらやりくりしていく。

    令和の時代、育児がどうなっていくのか。ロールモデルが無い中で、モヤモヤしながら、自分らしい育児をしていく後押しになる一冊だった。

  • 男性が描いた育児本としては異例の良書。職業柄か思いを言葉に落とし込むのが凄く巧いから、著者の思いと齟齬なく届いてる実感がある。
    自然に生活として育児をしているのが心地良く、父親学級で配布して欲しいなぁと思った。

  • タイトルは父親向けだが、中盤の妊活・不妊治療(不妊の原因の半分は男性側)の部分を考えると、結婚前や新婚のときに読んだほうが良い本。

  • 育休は休みじゃない。そのとおり。

  • 2021.1.23

    少しお固めの文章だったけれど1日で読了。

    家事育児に対するモヤモヤは男性も抱えてたんだな。
    私も育休制度を義務化するより、子どもが生まれようが生まれなかろうがどんな理由でも休みたいときに休めて、定時で帰れる職場環境を整備してほしい。育休より、まずは有給を毎年きちんと消化できる社会になってほしい…。そういう土台がないと夫婦2人で共働きしながらの育児は困難が付きまとう。夫が休めなくてワリを食うのは妻の職場なんだよね。妻の職場にタダ乗りしてる夫の職場、ズルイと思う。

    でも誰かが先陣を切って周りから白い目、好奇な目で見られながらやってくしかないんだよね。私は白い目で見られたりしてもこれからは定時で帰って休日出勤はしない!と心に誓っている。仕事は終わらなくてもなんとかなるけど家庭はどうにもならないから。そうやっていかないといつまで経っても負の連鎖は終わらない。こんな思いをするのは私の世代で終わらせたい。

    仕事復帰まであと3ヶ月。どんな生活が待ってるか怖いけど、家電でも親でも使えるものはなんでも使って家族との時間を最優先、仕事はそこそこで楽しく生きていきたい。仕事は頑張らないぞ!
    嫌なもの、できないことははっきり断る!

    奇しくも昨日読んだ海猫沢めろん著作の「キッズファイヤー・ドットコム」の名前が出てきてびっくりした。こちらも近日中に読む予定。

  • 育児中の母親であれば、一般的に考え、勉強しているであろうことばかり。
    しかし、これを父親として書かれていること、そのことだけで価値がある。
    すべての父親が同じ考えを持ってくれれば、日本の子育ては変わるだろう。
    では、どうすれば変えられるのか。。。
    それがワカラナイ。

  • 43歳で父親となった大学教員で働き方評論家の作者が、父親の役割について語ります。
    ・子育て中の家事の合格点を下げればしあわせが増えます
    ・そこそこでもいいので仕事は続けた方がいい。
    ・父親の中にイクメンを増やすのではなく、父親になった男性は全員イクメンだという時代にしていかなければなりません。
    紋切り型でない父性、母性、それぞれのあり方でいい、子育てのキホンの気持ちが響いてくる本です。

  • 序盤から何か説教されてる気分になってきて、私みたいに育児を少しこなした人間は読者として想定されてないのに読んでるのが悪いんかなでもタイトルからしたら私も読んで良さそうなのにな朝日での論評とかけっこう好きなのに残念だな、というのが前半までの印象。後半になると参考になる話も出て来て、読むのやめなくてよかったかなと思う。7、8割の出来でやりくりしていくというのは同感、というかそれでやりくりしていくしかない。

  • モヤモヤしていないつもりだったけれど、モヤモヤしていたのかしら?

    ただ、この本にそうそう!と同調できるのは恵まれたことだなぁと感じた。感謝。

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著者プロフィール

千葉商科大学准教授

「2021年 『POSSE vol.49』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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