こどもの権利を買わないで―プンとミーチャのものがたり

著者 :
  • 自由国民社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784426891015

作品紹介・あらすじ

ぼくはクリン。ぼくとプンのふるさとは、南の国の深い、深い森の中。プンにはぼくの姿は見えないけど、ぼくはいつもプンのそばにいるんだ。彼女が生まれたときからずっと-これはほんとうにあったお話です。「平和の文化国際年」記念出版。

感想・レビュー・書評

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  • この絵本を知ったのは、私が通っていた女子大の文化祭の展示を見た時に知りました。しかも内容が、世界名作劇場作品の『ロミオの青い空』(原作は『黒い兄弟』という題名です)という作品に似ていると感じたのです。『ロミオの青い空』という作品の存在を知らなければ、人身売買の話なんて興味ないと冷たい態度を取っていたのかもしれません。この絵本の存在を文化祭の展示という形で知った時、『ロミオの青い空』の物語を思い出して泣いてしまったくらいですから…。

  • 朝日新聞の記者大久保真紀が気になる。
    たまに日曜日の朝刊「ザ・コラム」で書いているのだが、休みの日曜日にふさわしくない衝撃を与えられる。朝からそれを読むと考えさせられてしまって他のことが手につかないんだ。また彼女の文章がいいんだなー。ほんとに。

    本書はとある貧しい国で人身売買される子どもの話である。たくさん働かされる。売春もさせられる。最後にはエイズになって使い物にならなくて捨てられる。

    じゃあ、どうするか。私たちにできることは。
    「なにかしたい」と思うひとはたくさんいる。それを実行に起こす人はとても少ない。私もそうだ。
    昔大学4年生の女性がそれを実行した。実際に現地に行き、現状をみて立ち上がった。いまはNPO法人をつくって活動している。彼女はたくさんの知者に意見を求めた。
    知者たちは「無理だよ」というだけだった。
    10年後彼女は仲間たちとともに、売買された子どもたちのための学校を作った。その子たちが卒業して働く場所もつくった。その国の警察を動かすことができた。けっか、人身売買、児童買春は減っている。
    本書と同時に、かものはしプロジェクトの活動をみるのがおすすめです。

    (まっちー)

  • 現実はわかった。では、我々はどう行動すればよいのか。

  • 実はこの絵本、大学の英語の授業で使用するということで半強制的に購入しました。英語半分日本語半分です。はじめは教材として買ったのですが、今となっては偶然にもこの絵本に出会えてよかったです。

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著者プロフィール

朝日新聞社編集委員

「2004年 『啊、我的祖国!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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