聖ヒルデガルトの医学と自然学

著者 : ヒルデガルトフォン・ビンゲン プリシラトループ 井村宏次 聖ヒルデガルト研究会

• ビイング・ネット・プレス (2001年12月1日発売)

作品紹介・あらすじ

植物・宝石・魚・鳥・動物・爬虫類他全512項目の薬効と毒性と利用法。ホリスティック医学の原点、中世医学、自然学、文化人類学の古典。

感想・レビュー・書評

[緑の驢馬さんの感想 · 2018年9月7日]

ビンゲンのヒルデガルトの『PHYSICA』（フィジカ）の日本語版ですが、ラテン語の原著からではなく英語版を日本語に訳した本です。カルペパーの薬草学の本やプリニウスの博物誌等と読み比べてみると色々と違いがあって興味深いです。

[amritaさんの感想 · 2011年3月11日]

ヒルデガルトについて書かれた本は、いくつかありますが、ドイツの植物療法の祖といわれた彼女によって書かれたものの翻訳は、日本にはあまりありません。この本はヒルデガルトの手による本草書のようなものですが、同時にその中から、彼女が生きてきた世界やそこに生きるもの存在するものを感じ取ることが出来る貴重な本です。
現代医学の言葉では理解できない内容もあるものの、他の自然療法にも通じる内容もあり、彼女が身の回りの事物をどのような目で見つめていたかをうかがい知ることが出来ます。