- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434145896
作品紹介・あらすじ
一年前に交通事故で父親をなくした小学6年生のユウタは、夏休みに一人、父親とよくカブトムシを取りに来た山奥のダムで足をすべらせる。目を覚ましたユウタの前には、一人の小さな女の子とダムに沈んだはずの村が。どうやら三十年以上前の村にタイムスリップしてしまったらしい。そしてそれはユウタにとって、かけがえのないもう一つの夏休みのはじまりだった……。ネットで大反響! 誰の心にもある永遠の夏休みを描いた感動ファンタジー、上巻。
感想・レビュー・書評
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タイムスリップしたユウタとさえ子、その時代の少年ケンゾー、その3人を見ていると何というか込み上げてくるものがあります。
毎年、夏の季節になると読み返してます。そして、自然愛護の募金をしたいなあと思います。
読書をあまりしないって人や小学生、大人の方にオススメの本です!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私がこの物語を知ったきっかけは映画からでした。
独特なタッチで描かれたアニメーションと、古き良き日本の夏の風景が、主人公の数奇な夏休みとともに表現されており、とても感動しました。
そしてこのストーリーが小説から映画化されたものだと知り、本屋に駆け込み、さっそく購入。表紙の絵がとても奇麗で、特に単行本の表紙は素晴らしいです。文庫本は上下巻に分かれていましたが、私は文庫本が好きなので、そちらを購入しました。
物語は夏休み中、現代っ子の小学6年生のユウタが、亡くなった父との思い出の地であるダムを訪れるが、災難に見舞われ、気を失ってしまう。やがて目が覚めると、そこはタイムスリップした1970年代の村だった。そこでサエコ、ケンゾーらと出会い、一ヶ月間の夏休みを過ごすことに。様々な楽しい思い出が作られていくなか、やがてユウタは待ち受ける切ない運命を知ることになる。
児童書ということだけあって、簡単な文章で構成されており、普段ほとんど小説を読まない私でも苦労なくスラスラと読めました。夏の照りつける太陽、ジリジリとした暑さ、蝉の鳴き声。読んでいた時期は冬でしたが、汗が出てきそうなくらい鮮明に想像できました。
そして何と言ってもこのストーリーがとても切なく、泣けます。
タイトルでもあるように、蛍にも関係しています。最後はハッピーエンドで、読後感も気持ちのいいものになっています。
児童書ですが、大人でも十分に楽しめます。むしろ大人の方に読んで頂きたい。
誰もが経験した、あのかけがえのない大切な夏休みを思い出させてくれる最高の本です。 -
素敵です
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子どもの夏休みにピッタリの物語。虫取り、川遊び、花火...田舎の”日本の夏”のイメージがたっぷり味わえる。
(下巻より上巻の方が断然良い。むしろ下巻はおすすめしない。) -
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キミたちと過ごしたあの夏休みを忘れない……
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昔読んだ時凄く感動した記憶があり、久しぶりに読みたくなった。昔に戻る系好きだなぁ。主人公が小学生なので、子どもでも読みやすい作品かもしれない。
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小さいながらに背負った運命と選択、父を亡くしてポッカリ空いたところに新たな出会いがあって主人公を支えていき、下巻でどうなるのだろうとどんどん読み進めた。
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児童書も、文庫本だと、大人も外で読みやすいーw
ダム計画で村がなくなる。昔はよく聞いたなと。
上下巻です。
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廃村の動画を見てたらこの本にたどり着いた。
(下)が楽しみ。映画も見てみたい -
面白かった
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平成っ子が、生死を彷徨うような状況から昭和の田舎へタイムスリップするのだが、神様らしき爺様がちょくちょく現れて、ユウタやさえ子に楽屋裏をバラしては消えていく。こんなに内実を打明けてしまって良いのか? 読者としても、終盤で教えてほしいような複雑な気持ちだ。小六の少年目線で綴られる構成のだが、明らかに大人が手伝ったでしょうという小学生の夏休みの日記のような、とでも言えば良いのか何とも名状しがたい印象が残った。