- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434190834
作品紹介・あらすじ
香鹿優人は、アルバイトで生計を立てながらバンドでのメジャーデビューを夢見る優しく気遣い屋のいたって普通の青年だ。ある日、彼が働く糸島塗装興業に副社長の息子、糸島薫が現れる。イケメンと形容できる容姿にかかわらず、暗く無愛想で仕事もできず、パートのおばさんたちに煙たがられる糸島が香鹿は気になって仕方がない。頑なに心を閉ざしていた糸島だったが、香鹿の甲斐甲斐しい努力の末、少しずつ心を開き始める。そんな折、バンドメンバーの一人が別のバンドでメジャーデビューするという話にダメージを受け、部屋に遊びに来た糸島を衝動的に押し倒してしまい…。3編のオムニバスストーリー。巻末には書き下ろしスピンオフを収録。
感想・レビュー・書評
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糸島が、徐々に自分のまわりや、特に香鹿に対して心を開いていくにしたがって少しずつ泣き虫になっていくような気がして、とても愛しかったです。
そんな糸島を好きだと思う香鹿の一生懸命な気持ちもとても愛しい。
糸島にはすごく辛い過去があるけれど、その過去があまり詳細に描写されていないところが、読みやすいのに胸にじんわり残る理由なのかなぁと、ふと感じました。
阿賀さんの作品は、読み終わったあと少し時間をあけてまた何回でも読みなおしたくなるお話ばかりで、大好きです。
中でも今作は、読みなおすだけでなく、2人の続きがとても気になりました!
お休みの日に少し時間をとって、1冊まるまる読み切ってもらいたいお話です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
香鹿くんの真っ直ぐな想いも素敵ですが、
糸島くんの前に進むことを怖がりながらの
見え隠れする想いにキュンとします。
その想いに気づいてくれる香鹿君に
ありがとうって言いたい…