言葉一つで、人は変わる(詩想社新書) (詩想社新書 11)

著者 :
制作 : 発行 詩想社 発売 星雲社 
  • 星雲社
4.31
  • (6)
  • (5)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 49
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784434209208

作品紹介・あらすじ

「野村再生工場」を可能にしたのは「言葉の力」だった!!「言葉」がその人の考え方を変え、行動を変え、ひいては習慣を変え、ついには人生をも変える…個々の能力を伸ばし、組織を強固にする知将の「言葉」へのこだわりをすべて明かす。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • さくっと読める自己啓発本。

    人間は、人からの評価の中で生きている。

    誰に評価して欲しいのか、どうやったらその人に評価してもらえるのかを考えながら行動していきたい。

  • 言葉の力を著者本人が感じ、その力について述べられた書。
    言葉の裏に何があるか。それが一番大事。

    殻を破れずにいる人へ。
    進歩とは変わること。変化とは何かを失うのではなく、何かを得ること。
    成長をはばむものは、もしかすると変化を受け入れない自分自身かもしれない。目の前の現実を好転させるには、まず、自分自身が変わるしかない。

    自分の能力の限界に落胆している人へ。
    技術的限界にぶつかって、初めて新たな可能性が見えてくる。技術的限界があっても、自分の可能性を探求することにおいては無限である。

    上司の評価に不満を持つ人へ。
    人間は人からの評価の中で生きている。
    評価されない不満を述べるのではなく、評価者が何を望んでいるのか、そして評価を上げるにはどうすればいいか考える方が、人生を切り開く近道。

    伸び悩んでいる人へ。
    全ての始まりは、感じる力。
    日々周囲への注意を怠らず、その因果関係や背景を考えるクセをつけることが感性を磨く第一歩。

    夢にくじけてしまいそうな人へ。
    努力に即効性はない。
    愚直なまでに最後まで努力すること。
    その努力には明確な目標、目的が必要。

    ミスした人へ。
    言い訳は進歩の敵。
    失敗は成長のチャンス。

    伸び盛りの新人へ。
    何事も必死に取り組む期間がないと大成しない。

    選手を化けさせる言葉。
    信頼関係が思ってもみなかった力を発揮する。
    自分を信じ、人を信じ、人に信頼されることで思わぬ力を人は発揮する。

    技術習得に励む人へ。
    真似ることから始める。

    才能豊かだが、思い上がった人へ。
    人間的成長無くして、野球技術の進歩なし。

    プレッシャーに押しつぶされそうな人へ。
    味方のチャンスは、相手のピンチ。

    信頼関係を築く言葉。
    言いづらいことをいうことで、信頼関係が生まれる。
    相手のことを思っての厳しい言葉は必ず相手に届く。

    指導。ではなく、問いかけで人は伸びる。
    ~と私は思うが、あなたはどう思うか?という言い方を著者は心がけたとのこと。

    潜在能力を引き出す問いかけ。
    あなたはどうなりたいんだ?
    そしてそのために何をすべきか。という問いかけをし、目標設定を促す。

    成長しようとする人の背中を押す問いかけ。
    そもそも論を問いかけて、腰の重い人材を動かす。

    組織で機能しない人材を変える問いかけ。
    君は何を求められているか考えたことがあるか?

    適正を見極める問いかけ。
    好きかどうかを聞く。
    好きこそものの上手なれ。という言葉に従っている。

    成長を促す問いかけ。
    根拠を問う。
    ミスをしたときの問いかけで人は伸びる。

    なかなか結果が出ない人への問いかけ。
    本質的な問いかけが、壁を乗り越えるヒントになる。

    平凡なことを繰り返すことが、非凡を生む。
    まず己を知ること。チームの中での役割を知る。ということ。
    結果だけ見ていると大切なものを見失う。
    代わりの人間はいくらでもいることが組織の本質。
    技術力不足をスランプの一言で片付けない。スランプがあるのは一流だけである。
    細かいことを感じない人間は大きなことは絶対にできない。
    長所を伸ばすには、まず短所を鍛える。これは私には新鮮であった。
    固定観念は悪である。
    聞く前に、まずやってみる。
    指導者の最も大事な仕事は、部下の意識改革。
    よく聞く言葉だが、考え方が変われば、行動が変わる。
    行動が変われば、習慣が変わる。
    習慣が変われば、人格が変わる。
    人格が変われば、運命が変わる。
    運命が変われば、人生が変わる。
    プロであるからには、専門家になれ。

    感情を動かす言葉だけが、人を動かす。
    指導する人は、相手より先に答えを言ってはいけない。
    練習で1成長し、実戦で9成長する。
    指導者は結果論で叱ってはいけない。準備不足を叱る。
    指導者が派閥を作ると、組織はだめになる。
    組織の力量は、リーダーの力量以上にはならない。これは身の引き締まる言葉。
    どれだけの人を育てたかが、リーダーの価値。
    人を育てるには、今言っても分からないことを教え続けなければならない。
    人を見て法を説け。つまり、どんな人間にも同じ言い方、同じアプローチをしては駄目だということ。

    野球を中心に書かれた本ではあるが、様々なことに役立つと感じた。
    様々な言葉を身に着けておくことは指導者に欠かせない能力であり、またその大いなる助けとなるのが読書である。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

京都府立峰山高校を卒業し、1954年にテスト生として南海ホークスに入団。3年目の1956年からレギュラーに定着すると、現役27年間にわたり球界を代表する捕手として活躍。歴代2位の通算657本塁打、戦後初の三冠王などその強打で数々の記録を打ち立て、 不動の正捕手として南海の黄金時代を支えた。また、70年の南海でのプレイングマネージャー就任以降、延べ4球団で監督を歴任。他球団で挫折した選手を見事に立ち直らせ、チームの中心選手に育て上げる手腕は、「野村再生工場」と呼ばれ、 ヤクルトでは「ID野球」で黄金期を築き、楽天では球団初のクライマックスシリーズ出場を果たすなど輝かしい功績を残した。現在は野球解説者としても活躍。

「2016年 『最強の組織をつくる 野村メソッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

野村克也の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×