- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434267932
作品紹介・あらすじ
あの世とこの世の境に存在するレストラン。そこには、この世に未練を残した死者の魂が集まってくる。時の流れのない静かな空間で自分の人生を見つめ直し、そして最期の一皿を注文するのだ。後悔の苦味と情愛の甘さが織り成す、珠玉の短編集――
感想・レビュー・書評
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ありがちな設定だな。と侮ってはいけません。
どの話も、ちょっと悲しい。
でも、後悔しないように生きていこうという思いが湧いてくる。
そんな短編集でした。
「死神」という単語に期待して読んではいけないです。
ちょっと疲れた心には響く物語です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あの世とこの世の境に存在するレストラン。
そこには、この世に未練を残した死者の魂が集まってくる。
どのお話も、涙が止まらなくておさまるまで次の話が読めませんでした……また、最後に死者が言うセリフがどれも良くて余計涙が溢れて目が腫れかけました
とても読みやすく、あたたかいものばかり。
「死」と言うキーワードはあるけれど、可哀想と言う感想は抱きませんでした。
私も未練を残さないように人生を全うしようと思いました。 -
未練を残して死んだ魂が辿り着くレストラン。 出される料理は思い出の一品。 どれもありふれたメニューだけど誰とどんな時に食べたのが大事なんだな。 料理を食べて少しだけ現世に介入できる奇跡は、突然の死で残された人たちへの救い。
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あの世とこの世の狭間にあるレストラン、死後に強い未練を残して成仏できない者だけが訪れることが出来て、思い出の最期に食べたい料理を食べることが出来る。訪れた人、ひとりひとりの想いや苦悩をたどる優しいお話。私、すごく好き。
出てくるのは死んでしまっていて生き返ることは出来ない、わかっているけど想いがせつない。私なら何を食べたいかな。
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https://opac.lib.shizuoka.ac.jp/opacid/BC03890831 -
サクサク読めます。
分かりやすくお涙ちょうだいです(*^^*) -
さくっと読めて面白いけど死んじゃうのは悲しい話。だから星2つ。
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惹かれる文章がちらほら。
『次にこの世に生まれ変わるのなら、あなたが見つめる雪になりたい』
『死んで初めて理解できる。現状に悩み苦しむこと、苦しんで答えを探し続けることは、未来のある一一一生きている人間の特権なのだ。』
軽く読める ほっこり心の交流ドラマでした。
ポッカリ空いた退屈な時間をどうしよう、というときなどにおすすめです。