処刑エンドからだけど何とか楽しんでやるー! (レジーナブックス)
- アルファポリス (2020年3月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784434272486
作品紹介・あらすじ
日本で暮らしていた前世を思い出し、自分が乙女ゲームの悪役令嬢であることに気が付いたヴィクトリア。ところが、時すでに遅く、婚約破棄からの断罪イベントは終了、処刑が決定済みだった! 処刑までは残り三十日。それまで牢獄で過ごすことに。せめて最後まで「悪役令嬢」らしく余生を楽しんでやると開き直ったところ、イケボな隣人や、かわいい看守の少年や、マッチョマン神父と仲良くなって……おまけに、ヴィクトリアを陥れた元婚約者達がなぜか自ら破滅の道を進み始めた!? 監獄から一歩も出ない悪役令嬢ざまぁ物語!
感想・レビュー・書評
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ゲームの世界で自分が悪役令嬢になっていて、婚約を解除されて処刑の断罪をされるが、開き直るというお話。ゲームをやったことがないので、攻略対象とかルート変更とかよく分からない用語が飛び交っている。まあ、なんとなく分かるんだけどね。ゲームの世界なんて設定でなく、普通にどこかの国のお話で潔く純粋に展開したほうが面白かったとおもうけどね。
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断罪後、それも処刑が確定してから前世を思い出したヴィクトリア。前世の記憶を活用して色々なことを(無自覚に)変えていくけれど、自分が助かろうとしているように見えないのが不思議になった。処刑されることが分かっていても、それまでとにかく楽しもう。としているように見えるし。断罪されたことには納得しているヴィクトリアだけど、全く違う人格になった後、リチャードと出会えたのは本当によかった。言いたいことを言い合いながら暮らす二人をもっと見たくなった。
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一冊で完結。
悪くないし面白かったけど、思い入れがしにくい。あっさり薄味。
悪くないんだけどなー、もうちょっと生かせたんじゃないかと思ってしまうのは私だけ?
登場人物は皆面白そうなのに、深く知れず皆おわってしまうからもったいないなー。 -
断罪イベント後、処刑が決まって投獄されてからの物語
ヒロインにやった嫌がらせは、なかなかヒドイ
投獄されたさいの事故みたいなもので前世を思い出したわけだけど………
狭い環境での物語だけどヴィクトリアはじめキャラクターが魅力的でした
キャラクター紹介のイラストで「面白そうかも」と興味を持ちました -
24時間解決モノ。の系譜を受け継ぐ悪役令嬢が悪役している作品。
ただ、本作は書籍化されることで原作よりややマイルドになった印象がある。
一方で、悪役令嬢のカリスマ性は健在。その中にも少女らしい健気さがあり、ヒロインとして上手く生きている。
悪役令嬢モノ。と言えど、悪役令嬢がヒロインであるのだから、ヒロインと悪役令嬢としての二つの顔を描くのは大変だろう。
内容としては、24Hr。に比べて黒い人物が多いため、そこが好き嫌いが別れるところではあるか。
少なくとも爽やかな話しではないし、爽やかな終わり方をする作品ではない。爽快なざまぁを期待すると、肩透かしを受けるのは違いない。
何故なら、本作は、一応、悪役令嬢の理念と純愛に比重が置かれているのだが、話しの芯がブレている感じは否めない。
そのため、流れとしては間違いないのだが、いまいち納得がいかない、という雰囲気に陥りやすいのだろう。