ビジネス・ロジスティクスの原理

著者 : 花房陵

• 日本橋出版 (2021年3月22日発売)

作品紹介・あらすじ

ビジネスは重厚長大産業から軽薄短小産業に変異したと言われ、大量生産大量消費の時代はもう終わったはず。しかし、流通業や小売店舗には売れ残り商品、捨ててしまう食品で溢れています。値引きシール、バーゲン合戦など、どのように売り抜けるか知恵が求められています。自動車、建設、不動産業界では大型機材や原材料素材が世界各国からの輸送で成立しています。物流は人々の生活を支える貴重なエッセンシャル活動であり、日本では激甚災害が起きるたびに物流の重要性が語られます。経営活動の多くのモノとそれを扱う物流マンは、多額な在庫資金とトラック運賃、労務費で企業経営の問題児として絶対削減の対象とみなされてきました。「無駄はないか、過剰はないか」という視点も大切ですが、「なぜ売れない在庫が増えるのか、どうしてムダな物流が起きてしまうのか」という経営の視点から物流を理解してもらおうとまとめたのが本書です。

感想・レビュー・書評

[Go Extremeさんの感想 · 2021年12月29日]

ロジスティクスとは：
軍備のロジスティクス
ビジネスにおけるロジスティクス
ロジスティクスの役割はこれからどうなるか
ビジネス原理：
ビジネスの目的
ビジネスモデルと業種
商品交換で儲ける（SDGｓ循環型社会での条件）
在庫と交換原則：
付加価値の原点
出力と販売の速度理論
ビジネスの売上とコスト：
最大売上と最小コストは幻想だ
利益の源泉：
市場シェアと競合対策
物流の分散、倉庫の解放
ソリューションの考え方
キャッシュサイクルとは何か
物流イノベーション：
重厚長大のエネルギー消費
ＧＡＦＡと情報産業
ロボティクスの課題
ＡＩと技術革新
顧客の創造：
素材と業界の定義
ブルーオーシャンを目指す
不満足顧客の発見
顧客は決めていない
バリューチェーン：
起業同盟
コアカンパニー
優れたビジネス活動とは
サプライチェーン：
情報伝達
ＳＣＭ阻害要因
ＩＥと効率化の意味：
人材開発の技法
フェアプロセスマネジメント
国際貿易とグローバルサプライチェーン：
国際貿易のプロセスとインコタームズ
ノーベル経済学賞契約論
アウトソーシング、垂直統合と水平展開：
新業態としての物流・ロジスティク
物流と顧客満足
３ＰＬ物流サービスの契約モデル

著者プロフィール

ロジスティクス・トレンド株式会社　代表取締役　物流・ロジスティクスコンサルタント 1955年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、証券会社等を経て物流・マーケティングコンサルタントとして独立。物流センター設計・経営改善指導など現場実務を重視したコンサルティングを行っている。28業種200社以上の業態で35年に渡る製造・販売・物流の指導経験を他業界にも移植導入し、レベルアップを図る。倉庫という経営の台所を調べ尽くし、経営者の理念とビジネスモデルの危うさを研究。経営顧問先多数、現場診断・物流講演会等で現在に至る。

「2021年 『ビジネス・ロジスティクスの原理』 で使われていた紹介文から引用しています。」