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- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784469212150
作品紹介・あらすじ
ソクラテスに始まり、2300年もの間、熱い議論が繰り返されてきた「名前とは何か」という問題設定は、ソシュールの一般言語学の成立をもって終焉する。若い読者のために書き下ろされた西洋思想史のバックボーン。
感想・レビュー・書評
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なかなか日本人の読者には手に取りづらいと思うこの本。というのも、「言語論」という分野自体、日本で成立しているか疑わしいからだ。言語論は言語とはいかなるものかを多方面から論じるものであるが、日本では一貫した学問を形成してないと思う。本書で扱われるのもギリシア哲学者だったり文法家だったり、フンボルトだったり…多種多様だ。言語学の本流の人は言語論という分野に入ってこないと思う。ちなみに共著者のひとりロイ・ハリスはソシュール研究者ではないだろうか。おそらくソシュールから言語思想を深掘りしていった結果がこの本なのだろう。ちょっと位置づけの難しい本だ。
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