顔を読む: 顔学への招待

  • 大修館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784469212396

作品紹介・あらすじ

顔に惑わされずに心を見抜くために。コミュニケーションにおける顔の威力とは?顔にまつわるさまざまな固定観念から解放され、「見かけに惑わされない」方法を教えてくれる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 原題:Reading Faces: Window to The Soul? (1997)
    著者:Leslie A. Zebrowitz
    訳者:羽田節子(1940-)
    訳者:中尾ゆかり(1950-)
    装丁:TAIZO+大島孝雄

    Zebrowitz,Leslie A. Reading Faces: Window to the Soul?. Boulder, CO: Westview Press, 1997.

    【書誌情報】
    http://www.taishukan.co.jp/book/b196913.html

    【目次】
    まえがき(レズリー・A・ゼブロウィッツ) [iii-iv]
    目次 [v-viii]

    1 外見で人を判断する 003

    2 顔にはなにがあるか 023
    年齢を示唆する顔の手がかり/顔による性別の手がかり/顔にあらわれる民族と人種の手がかり/顔にあらわれるアイデンティティーの手がかり/顔にあらわれる感情とごまかしの手がかり/顔にあらわれる適応の手がかり――知的適応、精神的適応、身体的適応/まとめ

    3 読顔法の基礎 059
    見ればわかる――読顔法の正確さの判定/容貌‐性格関係のモデル/容貌にもとづく性格の期待の起源/過般化効果――誤った認知、動物との類似、感情過般化効果、疾病類似、魅力の威光効果、童顔過般化効果/まとめ

    4 心をなごませるあかんぼうの顔 095
    あかんぼうに対する好意的な反応/好意的な反応をひきおこす鍵刺激/あかんぼうでないものの童顔/まとめ

    5 童顔の損得 123
    童顔の固定観念――目、体色、鼻と口、顔とあごの形、童顔全体、声と童顔の固定観念、生涯にわたる童顔の固定観念、さまざまな文化における童顔の固定観念、童顔の固定観念の発達、童顔の固定観念と男女の固定観念、/童顔にたいする社会の反応――友だちをつくることと人に影響をおよぼすこと、職業にかんする反応、社会規範を破る場合/まとめ

    6 顔の魅力を分析する 173
    文化や歴史で変わる美の基準/美の共通の基準/顔を魅力的にしているものはなにか、それはなぜか?――まっすぐな横顔、比率と対称性、若さ、平均性、性の典型性、なじみの顔、かわいいのはかわいくふるまうから/まとめ

    7 顔の魅力の利点 211
    魅力威光 美しいことはいいことだ――威光効果の男女差、生涯にわたる威光効果、威光効果の発達、威光効果と文化/魅力威光の起源――正確さ、文化に支配される固定観念、疾病類似、感情による連想/魅力威光がひきだす社会の反応――デートと結婚、影響力、仕事で成功する、罪を免れる、助けてもらえる/まとめ

    8 変わる顔とうるわしき人格 243
    I.幼いころの容貌からその後の性格への経路――幼いころの容貌が周囲の人のあたたかさにおよぼす効果、幼いころの容貌が知的な環境におよぼす効果、期待充足的予言と期待打破的予言を導く条件、期待充足的予言、容貌の普遍的な期待充足的予言効果をうながす要因、幼いころの容貌がその後の人格におよぼす因果的な影響、幼いころの容貌がその後の知的能力におよぼす因果的な影響/II.幼いころの性格からその後の容貌への経路――性格特性が幼いころの環境におよぼす効果、ドリアン・グレイ効果と策略効果を導く条件、幼いころの性格がその後の容貌におよぼす因果的影響/III.容貌の固定観念の正確さ、魅力の威光、童顔の固定観念/まとめ

    9 顔の効果をとりのぞく 289
    感知者が顔の効果に果たす役割――動機の効果、注目の効果、意識、人格効果/対象者が顔の効果に果たす役割――容貌に手を加える、行動による調整、まわりにいる人を調整する、他人に与えるイメージを調整する、自分のイメージを調整する/文化が顔の効果に果たす役割――親のかかわり、教師のかかわり、マスコミのかかわり、文化のもつ価値観のかかわり、因習的な「顔信仰」/まとめ

    10 顔の仮面をはぐ 327

    訳者あとがき(一九九九年四月 訳者を代表して 羽田節子) [336-337]
    図版出典一覧 [338-341]
    事項・人名索引 [342-345]

  • 面白い!

    K図書

  • 顔にまつわる様々な固定概念を説き明かし、見かけに惑わされないようにする方法を教えてくれる。顔の社会心理学からのアプローチの一冊です。

  • 目次:まえがき、1 外見で人を判断する、2 顔にはなにがあるか、3 読顔法の基礎、4 心をなごませるあかんぼうの顔、5 童顔の損得、6 顔の魅力を分析する、7 顔の魅力の利点、8 変わる顔とうるわしき人格、9 顔の効果をとりのぞく、10 顔の仮面をはぐ、訳者あとがき

  • 顔に関する印象について書かれている本。童顔の人は、過般化効果(固定概念を不必要に過剰に当てはめてしまうこと)によって頼りないとおもわれてしまうことが多いが、リーダーシップを発揮して行動するとコントラスト効果(期待を裏切るとかえってよい効果が生まれる)によって印象が強まり、有利になる。目からウロコの事実が色々と書かれていた。

  • この本は、人の顔について書いてある本です。この本を読んで思ったことは人の顔にはその人の感じというかその人の性格がでるのかなあと思いました。顔だけじゃ判断するのは難しいと思いますが、たぶん雰囲気みたいなものはでるんだろうなあと思いました。例えば、やさしい顔立ちをしている人はやさしいと思うし、つんつんしてる人は何となく冷たいと感じてしまいます。面白いことがいっぱいかいてあるので皆さんもぜひ読んでみてください。

  • 顔が他人に与える影響、自分に与える影響について研究した書。
    主に童顔と魅力の2点について、それがどのような効果を及ぼすかについて研究している。
    顔の作りが他人の感情に影響を及ぼすことは生物学的にも間違いない。それは、赤ん坊に対する対応について、人種を越えて、等しく優しい対応をすることからも明らかである。それは、人間だけでなく動物にも見られるという。そうしたことから、顔の作りによって、相手に与える影響は多かれ少なかれあるということは。これは、生物学的なことであり、どうしようもない。
    顔が与える影響は幼少期にとどまらない。魅力的な人物ほど、好印象を与え、人生の多くの場面において、良い扱いを受ける。魅力的でない人は、その逆の扱いを受けることも多い。ただ、期待を越えた能力を示すと、コントラスト効果により、逆に魅力的でない人に好印象を及ぼすこともあるという。
    確かに顔の魅力的な人は、重要なポストにいるなど、実感する部分も多い。
    では、個々人の能力は、顔の影響を受けて形成されたものなのか、はたまた、廻りからの評価は顔故なのか。研究は尽くされておらず、良くわからないという。しかし、幼少期より、魅力的な人は周りからの期待も大きく、その期待に応えようと能力を高めていった場合もあるという。それ故に社会人となって、正当な評価を受けている者もいるし、また、顔が魅力的故に、高く評価されている人もいるのだろう。
    より魅力的に見せることは、社会生活を送る上でも重要なことだ。そのことをもっと重視する必要がある。残念ながらそれが真実だ。髪型を整えたり、身だしなみに気を遣うことはもちろん、何より自分に自信を持ち、堂々とした振る舞いが、周りからの印象を違ったものに見せるのだろう。
    どちらかと言えば、女性の報が、容姿の影響を受けるが、男性も程度の差はあれ、同様だ。
    このあたりのことは本書の10章にまとめが書かれており、再読するのも良い。
    結論としては、容姿から受ける影響を認めた上で、なにより自分の自信を持つこと、精一杯、身だしなみを整えることが必要だと言うことだ。

  • 顔は、すごい情報量をもっているんだ

  • いかに「顔」の対し固定概念に囚われていたか教えられる。
    新しいコミュニケーションバイブル?

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