議論学への招待―建設的なコミュニケーションのために

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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784469213720

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  • 論理学ではなく、論理の実際の使用法や、議論の進め方に関する戦略を解説。
    ディベートの進め方やコラムもあります。
    現実に即した議論学の入門書です。

  • 原題:Argumentation: Analysis, Evaluation, Presentation (Routledge Communication Series)
    著者:Frans H. van Eemeren
    著者:A. Francisca Sn Henkemans
    訳者:松坂ヒロシ
    訳者:鈴木健


    ジャンル 言語・言語学 > 関連領域
         大学テキスト> コミュニケーション学
    出版年月日 2018/09/10
    ISBN 9784469213720
    判型・ページ数 A5・256ページ
    定価 本体2,700円+税

    「議論」はクリエイティブな協同作業
    日常生活からビジネス、政治まで、さまざまな場面で生じる議論。「議論学」は当事者間で合理的かつ効果的に話し合いを進め、現実に即した最善の解決に到達するための方法を体系化しています。本書は、第一人者が豊富な具体例を示しながら丁寧に解説する、日本ではじめての入門書です。
    https://www.taishukan.co.jp/book/b375334.html


    【目次】
    議論とは
    著者まえがき
    日本語版の出版によせて
    訳者のことば

    第1章 立脚点と意見の不一致
    (Standpoints and Differences of Opinion)
    1.1 話し合いと不一致
    1.2 表面化している相違、隠れた相違
    1.3 肯定的立脚点と否定的立脚点
    1.4 立脚点と、疑念の表明
    1.5 意見の相違の種類
    1.6 メインの相違とサブの相違
    1.7 立脚点と疑念の提示の仕方

    第2章 議論と話し合い
    (Argumentation and Discussion)
    2.1 意見の相違の解決
    2.2 議論のための言論の流れと知的な輪の展開
    2.3 知的な輪の展開の理想形のモデル
    2.4 知的な輪の展開における議論

    第3章 議論の提示
    (The Presentation of Argumentation)
    3.1 立脚点を明らかにする
    3.2 議論の指標
    3.3 文脈のなかの手がかり
    3.4 議論を明らかにする追加的方法
    3.5 説明、詳述、明確化
    3.6 最大議論解釈

    第4章 暗黙の立脚点と暗黙の前提
    (Unexpressed Standpoints and Unexpressed Premises)
    4.1 議論の流れのなかに暗黙に存在する要素
    4.2 間接性とコミュニケーションのルール
    4.3 発話行為と適用されるべき、正しさの条件
    4.4 コミュニケーションのルールの侵害
    4.5 間接性のさまざまな形
    4.6 暗黙の立脚点を表面化させる
    4.7 暗黙の前提を表面化させる
    4.8 明確に規定された文脈における暗黙の前提

    第5章 議論の構造
    (The Argumentaion Structure)
    5.1 単一の輪
    5.2 単一の輪の組み合わせ
    5.3 並立型、連携型、重層型議論
    5.4 議論の構造の図式化
    5.5 複合的な議論の提示
    5.6 最大議論分析
    5.7 暗黙の前提と複合的な議論
    5.8 分析概観を組み立てる

    第6章 議論の健全さ
    (The Soundness of Argumentation)
    6.1 議論の流れを評価する
    6.2 議論のなかの陳述の受け入れやすさ
    6.3 推論の有効性
    6.4 論構造の健全さ
    6.5 徴候関係に基づく議論
    6.6 類推関係に基づく議論
    6.7 因果関係に基づく議論
    6.8 さまざまなタイプの議論の提示の仕方

    第7章 誤謬<1>――言論のルール(1)-(5)の違反
    (Fallacies as Violations of Discussion Rules1-5)
    7.1 自由に関するルールの違反
    7.2 立証責任に関するルールの違反
    7.3 立脚点に関するルールの違反
    7.4 関連性に関するルールの違反
    7.5 暗黙の前提に関するルールの違反

    第8章 誤謬<2>――言論のルール(6)‐(10)の違反
    (Fallacies as Violations of Discussion Rules6-10)
    8.1 立脚点の決定的な防御
    8.2 出発点に関するルールの違反
    8.3 有効性に関するルールの違反
    8.4 論構造に関するルールの違反
    8.5 終結に関するルールの違反
    8.6 ことば違いに関するルールの違反

    第9章 戦略的立ち回り方
    (Strategic Maneuvering)
    9.1 合理性と効果との調和
    9.2 戦略的立ち回り方の3つの面
    9.3 論理上の目的に対応することば遣いの技巧
    9.4 さまざまな種類の議論の戦略
    9.5 戦略的立ち回り方の頓挫としての誤謬
    9.6 誤謬にあたる戦略的立ち回り方の、欺瞞的な性格

    第10章 コミュニケーション活動タイプの様式化
    (The Conventionalization of Communicative Activity Types)
    10.1 コミュニケーション活動タイプ
    10.2 コミュニケーション活動タイプの議論としての性格づけ
    10.3 戦略的立ち回り方に対する、社会制度上の必要条件
    10.4 核心的な問いのさまざまな発し方

    【コラム】
    ディベート的考え方
    <1> 前提を見つけよう
    <2> おいしい前提とおいしくない前提
    <3> 数字のトリックに注意
    <4> 「みんな言っているよ」
    <5> 現状を有利に分析しよう
    <6> 議論を突き詰める
    <7> 矛盾
    <8> 見かけ上の矛盾
    <9> 比喩
    <10> 「正論」に負けないで

    ディベートの実践
    <1> ディベートの目的
    <2> 議論する命題を決定する
    <3> 準備①:ブレーンストーミングをする
    <4> 準備②:リサーチをする
    <5> ディベートの議論段階
    <6> ゲームの形式①:問題解決型
    <7> ゲームの形式②:利益追求型
    <8> ゲームの形式③:ゴール優先型
    <9> 勝敗の決定①:審査の枠組み
    <10> 勝敗の決定②:審査の基準

    知的な論の展開と誤謬のルールに関する概観
    参考文献
    英和対照用語集

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