名画を読み解くアトリビュ-ト

著者 :
  • 淡交社
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  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784473019516

作品紹介・あらすじ

四つ葉のクローバーといえば幸福の印。いつからか日本に輸入された認識で、私たちはもし絵の中に描かれた人物が四つ葉のクローバーを持っていたら、それは幸福の印だというふうに理解することができる。西洋絵画の世界にも、じつはこのような「印」が存在する。「アトリビュート」という絵の中のさまざまな小道具である。本書は西洋絵画のこのからくりの重要なポイントである「アトリビュート」を考える入門書である。

感想・レビュー・書評

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  • 前半ではその人物や神に対して何の物体(植物、動物、道具etc…)が描かれるかの説明。後半では物体の示す意味、またそれによって誰が描かれているのか、どの物語のどのシーンなのかを、実際の絵画付きで端的に説明。中野京子さんの本を読んでからアトリビュートに興味を持ち読んだが、なかなか面白かった。でも、それってその時だけの解釈では?思うマニアックなものもあり、もっとたくさん知識があるほうが楽しめるんだなと、奥深さを感じた。

  • アトリビュートとは・・・「【鍵】が描かれていれば、その聖人は聖ペトロ」「百合なら聖母マリア」のように、描かれている聖人が誰なのか?女神や神が誰なのか?を、みんなに分かるようにするため、決められている目印・小道具のこと。

    絵を楽しむために「図像学」は必ずしも必要ではないけれど、知ってるとなお楽しめるもの。

    この本には、モノクロだけども数たくさんの絵が、実例として載っています。アトリビュート入門書として、キーワード検索もできるし、参考図書の紹介もあって便利。

  • この本を一冊読むだけで、絵を見るのがかなり楽しくなる。
    2009/8/23

  • 美術におけるアトリビュートが一挙に整理されてて見やすい!
    なるべく覚えたいがなかなか全部を把握するのは難しいなぁ。

    美術展に行くときは持って行こうかしら。

  • 西洋絵画を観る上で知っておいたらおもしろい「アトリビュート」、つまりある人物や事柄の「印・象徴」をギリシャ神話や聖書における背景と一緒に紹介している本。挿絵や写真が見やすいので(モノクロが多いけど。。。)手元に一冊あると良いかな。

  • 名画に潜む小物の意味を纏めたもの。
    華や、「受胎告知」など有名な絵画に描かれた小物の持つ以外な意味を知れます。

  • 知ってると理解が深まる。

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著者プロフィール

西洋美術史、図像学、アート・ドキュメーション。コレージュ・ド・フランス招聘客員研究員、放送大学客員教授などを経て、現在、日本大学芸術学部教授。

「2011年 『西洋近代絵画の見方・学び方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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