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- Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784473033116
感想・レビュー・書評
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京都の音に関する思い出は幾らでもあります。
上賀茂の大田神社に杜若を見に行ったとき、タゴガエルが側溝で鳴いていたことや、雨の大原の勝林院の池でモリアオガエルの鳴き声を聴いていたことなど、音の記憶は懐かしいものがあります。著者は「京の観光に音を加えることを提案したい」としており、私も賛成です。自分の音風景を作りたくなりました。やっぱり京都は水の音でしょう。
「宇治上神社屋根を伝う雨の音」を選択しているのはなかなかです。 「たえず書く人」辻邦生と暮らして(中公文庫)のなかで、水尾比呂志氏が「藁葺屋根に降る雨だれの音」こそ最高の音楽だと看破しています。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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