京の音: 音で体感、京の風景

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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784473033116

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  • 京都の音に関する思い出は幾らでもあります。
    上賀茂の大田神社に杜若を見に行ったとき、タゴガエルが側溝で鳴いていたことや、雨の大原の勝林院の池でモリアオガエルの鳴き声を聴いていたことなど、音の記憶は懐かしいものがあります。著者は「京の観光に音を加えることを提案したい」としており、私も賛成です。自分の音風景を作りたくなりました。やっぱり京都は水の音でしょう。
    「宇治上神社屋根を伝う雨の音」を選択しているのはなかなかです。 「たえず書く人」辻邦生と暮らして(中公文庫)のなかで、水尾比呂志氏が「藁葺屋根に降る雨だれの音」こそ最高の音楽だと看破しています。

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著者プロフィール

小松 正史(こまつ・まさふみ)
作曲家・ピアニスト・音育家。1971年、京都府宮津市生まれ。大阪大学大学院(工学研究科・環境工学専攻)修了。博士(工学)。音楽だけではない「音」に注目し、それを教育・学問・デザインに活かす。学問の専門分野は、音響心理学とサウンドスケープ論。BGMや環境音楽を制作し、ピアノ演奏も行う。多数の映像作品への楽曲提供や音楽監督を行う。また、京都タワー、京都国際マンガミュージアム、京都丹後鉄道、耳原総合病院などの公共空間の音環境デザインを行う。聴覚や身体感覚を研ぎ澄ませる、独自の音育(おといく)ワークショップも全国各地で実践。京都精華大学人文学部教授。

「2020年 『ひらめく直感力をぐんぐん鍛える 耳トレ!ドリル【CD付】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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