女の子のための現代アート入門―MOTコレクションを中心に

著者 :
  • 淡交社
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本棚登録 : 343
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784473036445

作品紹介・あらすじ

「美術館は感性のエステサロン」と唱える著者が、1950年から2010年までの作品約60点をとりあげ、「顔」「物語」「リアル」「宇宙」など、わかりやすい切り口で語る新スタイルの入門書。アートはもはや特別な存在ではなく、ファッションのように自分の日常にとり入れるもの。女子たるもの(男子ももちろん!)アートを通じて知性と感性を磨き、美しくなりましょう。

感想・レビュー・書評

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  • 一つ一つを丁寧に説明してくれてるんだけど、
    途中で読むのが面倒になってしまった・・・

  • 2023.08.31 理解は出来ないけど、感じることはできた。それで良いのではないか。微妙に伝わってくる。

  • 現代アートの案内書としては割と好き。
    ただ、『女の子のため…』とした意味はどこからも汲み取れないし、女の子のためだから真ピンクの装丁にした全時代的な安直さは、アートという自由で柔らかい感性を取り扱うにはあまりにも不釣り合いだなと感じた。

  • アートの歴史とか体系とか潮流とかまったく意識したことがなかったので、わかりやすくまとめられたよい入門書。有名どころも網羅されていて、この人たちはこのあたりとなんとなく分類がわかる。

    みんなに知ってほしい、でも価値観を押しつけたくはない、と伝わってくる好感度が高い文体。わざわざ「女の子のための」と銘打つ理由はわからなかったけれど、ピンクの装丁だからこそ手にとったので、結局意図にはまった感。

  • タイトルに、んん?と反応してしまったのですが(女をばかにしとんのか!と)。読んでみて、このタイトルは何周も回っていろんなことを示唆してるかなり攻めたタイトルだな、って感じました。内容はとってもしっかりしていて、文章も非常にわかりやすいです。現代アートの一般書は、文章や内容が簡単過ぎて読者をばかにしてるのですか、みたいなものが結構あるように感じてしまているのですが、これはそんなのとは違って、まっとうなちゃんとした入門書だと思いました。

  • ピンク色の装丁に釣られて、ミーハーな気分で手に取りました。なかみは、ピンクというより水色の印象の文体。

    アートには、アーティストが生まれてからみてきたもののすべての集積をもとに生み出されるから、たくさんの思考と感性に関する情報を含んでいる。

    「はじめに」に書かれた鑑賞者へのメッセージは、短くシンプルでありながら、どうしてアートというものがあるのか、どのようにして作品が世の中にあるのか、考えさせてくれるものでした。

    “これは「やさしいアート入門書」とは違って、山あり谷あり海ありのハードで楽しい冒険、未知の旅へのお話です。”とあるように、20年間現代美術のキュレーターとして場をつくり関わってきた経験を感じとれるような、物語りとなってました。

  • 2013年5月購入。

    現代アートについて,なんとなく見た目や大まかな流れなどは知っているけど,それぞれのコンセプトや作家像までは知らないな〜と思っていた,気になり始めた私にぴったりの書でした。

    有名な作品を中心に,カラー写真つきで,やさしい語り口かつわかりやすい言い回しで解説してくれます(私が読んだ芸術関係の図書と比較して,の話ですが)。

    あまり関係ないですが,カバーもホットピンクでかわいいです(笑)
    これ一つで,というよりは,現代アートに対する興味の入り口やモチベーションにいいと思います。
    「女の子のための」とありますが,長谷川さんの文章で心が瑞々しくなるような印象があります。長々と書かれていないだけに,研ぎ澄まされていくイメージです。なるほど確かに,「美術館は知性と感性を磨くエステサロン」(本文p. 8)と言われるのもわかる気がします。
    周りの人にも読ませたくなる一冊です。

  • 序文に書いてある通り、やさしいアート入門書ではない。読み応えがあって、もう一度読み返したくなる一冊。
    『生や感性の鮮度は、感じることと知ること、考えることのたえざるやり取りの連続によってたもたれます。』

  • 「MOTコレクションを中心に」紹介されているので、結構見たことある作品が多かった。
    女の子のためのっていうポイントはいまいち分からなかったが。

  • 背後にあるコンセプト的なところをざっくり6つに分け、
    大まかな概念とアーティスト紹介…みたいな本だった。

    知的好奇心さえあればなんでも現代アートになっちゃうね

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著者プロフィール

京都大学法学部卒業、東京藝術大学大学院修了。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授、金沢21世紀美術館館長。これまでイスタンブール、上海、サンパウロ、シャルジャ、モスクワ、タイなどでの国際展を手がける。主な著書にKazuyo Sejima + Ryue Nishizawa: SANAA (Phaidon Press, 2006)、"Performativity in the Work of Female Japanese Artists In the 1950s-1960s and the 1990s," Modern Women: Women Artists at the Museum of Modern Art. (MoMA, 2010)、『破壊しに、と彼女たちは言う──柔らかに境界を横断する女性アーティストたち』(東京藝術大学出版会、2017)、「新しいエコロジーとアートーClouds⇄Forests展にそってー」、『東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科論集 第1号』(東京藝術大学大学院、2020)、『ジャパノラマ:1970年以降の日本の現代アート』(水声社、2021)など。

「2022年 『新しいエコロジーとアート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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