歴史でめぐる 洛中洛外(下): 洛東・洛南 (京都を愉しむ)

著者 :
  • 淡交社
3.50
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 14
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (119ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784473041821

作品紹介・あらすじ

〈歴史を知ってめぐればさらに愉しい京都。京都検定委員会委員・井上満郎氏による歴史をふまえた京都観光案内〉
〈全三巻。最終回の下巻は、洛東・洛南の京都近郊を中心に案内します〉

長い歴史によって育まれた京都。社寺や史跡は歴史を知ってめぐれば、その奥深さを何倍も体験できます。本書は、京都市歴史資料館館長・京都検定委員会委員である井上満郎氏が、歴史をキーワードに分かりやすく京都を案内します。行ったことのあるところでも、歴史を知って行けば新たな目線で愉しむことができるでしょう。京都の歴史を知るための入口ともなる一冊。
上・中・下の三巻で刊行します。下巻では、洛東・洛南の京都郊外を中心に案内します。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • このシリーズ3冊は写真もキレイだし、分量的にも非常に読みやすく、歴史ヲタクで毎年3回以上×うん十年京都に通っている我が家の中年女性陣でも知らなかったことや怪しかった知識を整理してくれて、とても読み応えのあるものでした。

    この巻は京都観光で一番メジャーな清水寺などのある東山エリアや平安神宮周辺の岡崎エリア、伏見や醍醐、石清水八幡宮などのエリアが取り上げられていました。
    一定世代から上の日本人なら中学校の古典の授業で必ず「仁和寺にある法師」を読まされているだろうから、仁和寺から石清水八幡宮までどれくらいの距離なのかを大人になってから知るのは面白いと思うし、ぜひどちらも行ってみて「山の上までは見ず」の法師さんが「先達はあらまほしきことなり」と感じた意味を実感してみたいものです。

  • 「今度来た餓鬼、極道」
    琵琶湖疎水に尽力した京都府知事「北垣国道(きたがきくにみち)」をののしった言葉です。
    工事を着工した明治18年の京都府財政は豊かではなく、もうこれ以上金を無心されるのはごめんだ!という市民の悲鳴が身にしみます。
    琵琶湖からあまり水位を変えないで蹴上げまでひいた水を、同じくらいの高さで銀閣寺あたりまでとおし、そこから低い京都側に落として水車を回して動力を作り出す計画もあったそう。アメリカのアパラチア山脈東麓の真似らしいが、もし実現していれば、銀閣寺や東山あたりは一大工業地帯になっていただろうと。実現しなくてよかった。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

京都市歴史資料館館長・京都検定委員会検定委員

「2017年 『歴史でめぐる 洛中洛外(中)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

井上満郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×