- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784473043207
作品紹介・あらすじ
〈近世文学に描かれた、あなたの知らない怖い京都〉
〈江戸怪談っておもしろい!〉
地獄とこの世を行き来した小野篁や崇徳院の怨霊など、平安時代以前の京都の魔界を紹介する本は数あれど、江戸時代以降の話を扱っているものは多くありません。本書では、近世日本文学を研究する著者が、とっておきの京都怪談を紹介します。
「桂川の食人鬼」や「蓮台野で燃える墓」、「粟田口に現れる死んだはずの男」など、ユニークで怖い怪談が盛りだくさん。実際に京都怪談文芸の舞台を取材した「怪談フィールドワーク」ページや、かつて怪談文芸専門誌『幽』の編集顧問も務めたアンソロジスト・東雅夫氏と著者の対談ページなど、様々な視点からたっぷり京都怪談を味わいつくす一冊です。
感想・レビュー・書評
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京都の闇は深くて、現在も何か目に見えないものが彷徨っているような気がする。興味深い。
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国際教養学部 南郷晃子先生 推薦コメント
『歩きながら、学び、考える面白さに触れてください。』
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPAC↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/653094 -
京都の江戸時代を含むそれ以前の怪談をまとめた本。
すでに知っていた話も結構あったが、その話の元となる謂れを知ることができて面白かった。
やはり、東京よりも京都の方が「怪談」「妖怪」「魑魅魍魎」が似合う。
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(借.新宿区立図書館)
あまり知られていない近世以降の京都の怪談とその関係する場所を知ることができる。土地鑑がないと若干わかりにくいが、怪異が好きで有名な観光地でない場所を巡るのには良いだろう。 -
2019/12/23 読了
買おうか迷ったけど、買って良かった!参考文献も読みたい。ネトっとした日本の怪談、いいなぁ。 -
京都の江戸期という珍しい視点が、まず面白い。
奈良平安期から流れる京都ならではの暗いものも紹介しつつ、江戸期の人びとがどう受け継ぎ、表現したか。
また、数多い京都怪談のなかでも、特にその辺境(境)を意識して取り上げているようで、これまで読んできた中でもあまり見なかった神社仏閣が紹介されていて嬉しい。
著者にはぜひ、もっと周辺の話を掘り起こしてもらいたい。