「勘違い」だらけの日本文化史

著者 :
  • 淡交社
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本棚登録 : 112
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784473044723

作品紹介・あらすじ

〈「ヤタガラスは3本足」「因幡のシロウサギは白」──実はこれ、勘違い?!〉
〈有職故実の史料から浮かび上がる、常識を覆す新たな日本文化史〉

「ヤタガラスは3本足」「因幡のシロウサギは白」など、日本文化の常識とされている事柄は、実は、現代人の勘違いや思い込みだらけ。本書では有職故実の史料をもとに、日本文化の意外な事実をひもときます。古代から近代まで、衣食住や歴史上の人物に関する話題を中心に、誰もがよく知る昔話や伝承、そして『源氏物語』をはじめとした古典文学など、全100項目以上を収録。これまでの常識を覆す、新たな日本文化史です。

感想・レビュー・書評

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  • 「「勘違い」だらけの」という言葉に惹かれて手に取りました。正直、私は知識がないため勘違いしていることはありませんでしたが、人に話したくなるような雑学がたくさん書かれていました。

    古文や日本史、ことばが好きな人に読んで欲しい本です。
    国語科の教員免許取得を目指している人には特にオススメです。授業で話せる雑学が身に付きます。

  • 節分の行事食は「麦とろ」だったという話が出てきて、これおばあちゃんちで正月2日にとろろごはん食べてたやつやん! と興奮した。室町後期には存在してた風習らしいよ!

  • 学生時代に初めて有職故実という学問に触れた時の興奮がよみがえった。
    世間での「歴史・社会の常識」の、その根拠について考えたことはあるだろうか? とても読み易い内容ではあるが、本書はそう問い掛けてくる。

  • 当たり前だと思っていたことが実は違っていたとはよくあることだ。日本文化史でも「勘違い」がたくさんあった。





    意外だが、昔の名前でも今の時代にもイケル名前があった。例に挙げているのは、羽栗翼(はぐりのつばさ)という奈良時代の遣唐使の一員だった。ちなみに弟の名前も翔(かける)と今でもイケル。




    後に、翼は桓武天皇の侍医にまでなり、延喜17年(798年)、79歳の生涯を終えた。




    牛車というとゆっくりと進む乗り物というイメージがある。ところが、牛車でレースをするほどに早い乗り物だった。



    牛が思ったよりも早い動きをしたのは、去勢しなかったことと関係するのはないかと著者は推測している。




    お米のブランド「あきたこまち」の袋のデザインでおなじみの平安時代の女性の旅装「むしの垂衣(たれぎぬ)姿」だ。笠の周りからヴェールを垂らした姿が印象的だ。




    旅する女性がヴェールを被ったのは、タリバンやイスラム国がいたからではなく虫よけと寒気を防ぎ、顔を隠すためだったそうだ。




    気になったのだが、言い寄ってくる違う虫よけでも効果を発揮したかどうかは述べられていない。




    意外な一面が見えて面白かったなあ。

  • すごく面白かったです!知らない事ばかりでした。

  • 2021年6月1日購入。

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著者プロフィール

装束研究家

「2022年 『有職植物図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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