- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784476012521
作品紹介・あらすじ
精神医学の歴史に関する書物が、これまでにもまったくなかったわけではない。しかし、日本語で読むことのできるその多くは欧米語からの翻訳書であり、したがって著者は欧米人である。それゆえ必然的に、欧米を中心とする歴史記述に終始する以外にはなかった。日本やアジア世界の精神医学史に関する記述は抜け落ち、歴史の見方も同様に欧米中心主義に偏倚するものであった。本書は、日本を含めた精神医学の歴史に関する総説的で通史的な書物である。
感想・レビュー・書評
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個々に深く突っ込んだ内容ではないので、大雑把に精神医学史を俯瞰するにはいいだろう。史料の多くが西欧のものだろうから、この書も西欧での事柄に比重が多くなることは避けられない。
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新書文庫
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精神医学のドイツの発展から「安楽死」問題とナチスと優生思想が関連し、ホロコーストへと繋がったという記述には驚きを感じた。深い闇とともに人間の業の深さと過去を省みないことの悲しさを痛感した。
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[ 内容 ]
精神医学の歴史に関する書物が、これまでにもまったくなかったわけではない。
しかし、日本語で読むことのできるその多くは欧米語からの翻訳書であり、したがって著者は欧米人である。
それゆえ必然的に、欧米を中心とする歴史記述に終始する以外にはなかった。
日本やアジア世界の精神医学史に関する記述は抜け落ち、歴史の見方も同様に欧米中心主義に偏倚するものであった。
本書は、日本を含めた精神医学の歴史に関する総説的で通史的な書物である。
[ 目次 ]
精神病の起源―狂気の基層
宗教と古代社会
古代医学と精神病概念
精神医学史の中の中世
近代精神医学の成立
二十世紀後半(戦後)の精神医学
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