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- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784476032291
感想・レビュー・書評
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読む前に十分に眉に唾をつけておく必要がある。木村先生の着想はとてもユニークだし、ある種の人達には評価されるかもしれないけれど、おそらく考古学の著書としては認められない。そもそも与那国島の海底地形が人口の遺跡だったとしても、12世紀以降成立した琉球列島のグスグ文化と、おそらくは数千年単位遡らなければならない与那国遺跡を関連付けるのはかなり安易だし、筆者が度々取り上げる「沖縄のロゼッタストーン」についても同じことが言える。むしろ琉球弧陸が大陸とつながっていたことを考えれば、台湾ないし中国本土地域を根城にした文化圏による遺物と考える方が自然に思えるが、それでもまた多くの謎が残る。沖縄に生まれた以上一度は身に行きたいと思うが、いずれにせよ不可解な遺跡だ。
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