H5N1―強毒性新型インフルエンザウイルス日本上陸のシナリオ

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478002407

感想・レビュー・書評

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  • 1

  • フィクションでのストーリーを通すことで、分かりやすさは抜群。

    新型インフルエンザの危険性についてはwebで見る限り色々な意見があるようで、専門家でない自分には判断しかねるのですが、その危険性の有無の議論よりも、そのような病気に対する『対策の遅れ』こそが、重要視されるべき。

    ただし、著者の本は、「空気感染はある」かつ「(ヒト-ヒト感染する新型インフルエンザになった時点でも)致死率が極めて高い」という前提のものですので、その点は留意して読んだほうがよいと思います。

  • 一年ほど前に読んで、自分の無知さに衝撃を受けた一冊です。授業で"H5N1型・新型インフルエンザ"に触れる機会があり、もう一度読み直してみました。

    シナリオというタイトルだけあり…少し大袈裟かなぁと感じる部分もありますが、日本人ならではの考え方や、鎖国・島国が背景となる感染症への危機感のなさなどが指摘されていて、頷ける内容ばかりでした。

    インフルエンザウイルスの知識がなくてもスラスラと読めるのでオススメです!報道など表立ってはあまり騒がれていないですが、懸念されている問題なので知識として知っておいて損はない一冊だと思います!

  • 正直、新型インフルエンザに関して
    大きな問題意識を持っているわけではなかったので
    本書を読んで衝撃を受けた。

    最悪の事態を想定し、
    それをいかに軽減するかを考えていくことの
    重要性を改めて実感した。

  • 強毒性新型インフルエンザが流行した場合、10人1人がなくなってしまう。薬剤師として危機管理の意識が足りないと感じた。新興感染症についての知識と対策が必要と感じた。いつ起きてもおかしくない。

  • <font size="1">2度目を読み返して
    やっと新型インフルエンザの恐ろしさに気付きました。
    日本はどうして対策が遅いんでしょうか。
    もっとたくさんの人に新型インフルエンザについて知ってほしいです。
    読んでから、友人にこの話を伝えるようになりました。</font>

  • 小説仕立てでH5N1についてわかりやすく説明した本。
    実際、現実とあまりに良く似ていて怖くなってきます。
    但し、文体はさほど興味はそそらない。

  • 鳥インフルエンザがヒトからヒトに感染するよう変異した場合・・・そうした変異が起こるのは時間の問題とされています・・・に、日本がどのような状態に陥るかを描いた小説仕立てのシュミレーションです。他国では、世界的な大流行を想定してさまざまな対策がとられているのに、日本ではワクチンもタミフルもまったく足りない状態というのに愕然としました。日本人の「島国根性」を見直すのにも一度読んでみると良い本だと思います。

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著者プロフィール

白鷗大学教育学部教授。専門は、感染免疫学、公衆衛生学。共立薬科大学(現慶應義塾大学薬学部)大学院修士課程修了、順天堂大学大学院医学研究科博士課程中退。ドイツ・マールブルク大学医学部ウイルス学研究所に留学、国立感染症研究所研究員、日本経団連21世紀政策研究所シニア・アソシエイトなどを経て、現職。NHKラジオ「室井滋の感染症劇場」作・脚本・監修。著書に『正しく怖がる感染症』(ちくまプリマ―新書)、『どうする!? 新型コロナ』(岩波ブックレット)、『人類vs感染症』(岩波ジュニア新書)、『キャラでわかる! はじめての感染症図鑑』(日本図書センター)、『病いと癒しの人間史』(日本評論社)、『学校の感染症対策』(東山書房)などがある。

「2020年 『知っておきたい感染症【新版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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