あの日、「負け組社員」になった…―他人事ではない“会社の落とし穴”の避け方・埋め方・逃れ方

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478012321

感想・レビュー・書評

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  • 恐ろしく読後感が悪いですが、確かに既存のビジネス書にない組織の本音が書かれています。,・上司は絶対,・実力だけでは、排除される,・適切に成果を上司にアピールせよ,など、旧態依然とも思える処世術の重要さが身にしみます。,要は、意識の持ち方が重要であるとのこと。,負け組みに入りかけている私ですが、参考としていきたいと思います。,

  • 著者はビジネス書のゴーストライターをやっていた。
    - 負け組にならない仕組みさえ覚えれば誰もが勝ち組になれる。それが会社員。
    - 会社員は必ず理由があって負け組になるのである。

    [more]

    - 高い成果を出しても上司が認めなければ評価されない。上司を含め信用関係が大事。
    - 自らの成果を分かりやすく説明し納得して貰う。支持を受けつつ頭角を表す。
    - 周囲から妬まれないようする。仕組みを素早く作り昇進していく。
    - それが勝ち組社員。
    - 上司が後輩を育ててやってくれ、というのは自分の立場を脅かす。
    - 命令を聞いたふりをしておく。アウトラインをぼんやりと教えるだけにしておく。
    - 後継者を作る必要は無い。自分がいないと困るという状況をつくっておくべき。
    - 人事部が引き取り手が無いとくときは、それを探すのが人事部の仕事、という。
    - あらかじめ部長が毒を吹いていたのだろう。:悪い点を言っておくこと。
    - 上司は職場の女には何も言わない。自分にしか言わない。
    - その場だけ合わせておくのが良し。
    - 「みんなにも責任が無いとは言えない。」は権力側の言い訳常套句。
    - 価値観を共有しよう、という言葉は注意。求心力が無いとき。
    - 会社から追い出されるのは権限の無い管理職。
    - 職場には味方よりも敵の方が多い。
    - 単独行動が多い人は上司に利用されやすい。つけいる隙を与える。適度に群れをなそう。
    - 会社は縦社会。部課が問題提起をすることを好まない上司は多い。
    - 「自分からは言いにくい」という上司には注意。身を守り抜くタイプ。
    - 会社は経営者の意識より大きく発展することはあり得ない。
    eof

  • 読み始めはこんな生き方できるかっていうような姑息さを感じさせたけど、読んでいくうちに組織の中で生きていく上で大事なことを教えてもらった。
    一種の冷徹さがなければダメってことなんだな、上手に建前と本音を使い分けたりとか。それが出来ないのは意識が学生レベルなのか。

  • 会社員として、会社組織から貶められる術が満載。うちの会社はそんなことないだろう?と思いつつ、あるのかもしれない。会社は人間が動かす箱だから。

  • 読んでいくと結構凹む本。確かにありそうな話で事例を知るにはいいかもしれない。

  •  「負け組社員」となってしまった会社員の具体的事例をもとに、「負け組」になってしまう理由を分析し、「負け組」にならずに職場で生き抜く技術を提示する。筆者の意図は、個人の成長を意図したビジネス書のアンチテーゼを書くことにあり、本書では組織の論理に従うべきという身も蓋もない議論が展開される。
     他山の石となる事例が多く紹介されており、職場で生き抜いていくうえでためになることは間違いない。しかし、人間として本書で勧められているような生き方をしたいかといえば、すぐにうんとは言えないところがある。後輩の指導に力を入れては自分の身が脅かされるので、むしろ後輩を潰すべきといった論調には辟易としてしまう。
     本書の事例は中小企業が多く、人事制度などが整った規模の大きい会社にも一般化できるかにもやや疑問がある。少なくとも自分の職場はこんなにひどくない。
     しかし、従来にない有益な本であるとは思う。

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著者プロフィール

1967年、岐阜県生まれ。2006年からフリージャーナリスト。特に人事・労務の観点から企業の取材を重ねる。事件・事故など社会問題の取材も精力的に続けている。著書に『悶える職場』(光文社)、『封印された震災死その「真相」』(世界文化社)、『震災死』『あの日、「負け組社員」になった…』(ともにダイヤモンド社)、『年収1000万円!稼ぐ「ライター」の仕事術』(同文舘出版)など。

「2014年 『ビジネス書の9割はゴーストライター』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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