- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478015650
感想・レビュー・書評
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ひとにとっての仕事の意味と仕事の考え方、そして、人生の中における仕事の位置が書かれている。
楽しく仕事をすること、楽しく人生を謳歌することの本質に触れた気がする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読了。
出口治明さんがどんな考えに基づいて仕事をされているのか、気になったので読んでみました。
「数字とファクトでロジックを構築し、ビジネスプランを紡ぎ出すこと」
仕事の中で自分の先入観や偏見が邪魔してファクトを見極められなかったことが何度もあるので、常にフラットな視点でモノを見ることの大切さは深く共感しました。
また、経験主義に感じていた違和感のようなものも言語化されていて、とても勉強になりました。
仕事に関する内容が9割くらい占めていますが
最後の読書や歴史についての内容が、個人的にとても響きました。
歴史好きで読書家として知られる出口さんの
先人達や読書に対する真摯な姿勢は見習わなければ...
1箇所、特に気になった所があります。
「世界史の中で日本の歴史を学ぶことは、自分の国を特別な国だと考える独善性から救うことになります。」
日本が韓国を併合して植民地化していた歴史を知らない若者が
日本でも韓国でも増えているそうです。
この現実が、将来何をもたらすのか。
ロシアとウクライナの戦争から学ぶべきことは多いのではと思います。
あ、でも
「分かりやすさ」についてはリスクを伴うので
慎重になるべきだと思います。 -
2012/11/09記述
上司や部下とどう接するのか、スケジュールの決め方が斬新で勉強になりました。
管理職として仕事を進める上では今後の技術革新があっても変わらない永遠のテーマでしょう。
だから最終項目の読書についてとそれが密接に関わっているように思います。
百聞は一見に如かずは真理です。
しかし自分が見て知れる範囲はたかが知れていると謙虚になり読書を通じ自己を磨くことの大切さを改めて確信した次第です。
速読を否定されているのにはよくぞ言ってくれたと思いました。
書店で読むべき本かどうかをサッと判断する技術であれば有りでしょうけれどもちゃんと読み出したらじっくり読みたいですから。
海外駐在したがらない若手社員を精神論で語るのではなく、出世条件に海外駐在を決めれば良いという指摘も具体的なアイデアで良かったです。
なぜかこういう話題では若い世代が責められるだけで終わる分析が世の中に多い中、会社側のシステムにも問題ありという指摘をする人はいなかったように思います。本当に印象に残ったご指摘でした。 -
ライフネット生命の出口さんの仕事論。
かなり序盤の文章ですが、今の自分にドンピシャだったので、引用。
仕事そのものは 、人それぞれでのものではなく公のものです 。ですから 、自分の仕事のやり方をレベルアップさせることは 、それだけ社会に貢献することにつながります 。そのため 、仕事をやるうえでは私利私欲が入ることはもちろん 、趣味や好き嫌いもさしはさむべきものではない、と私は考えています。
仕事は限りある選択肢の中で 、最大の効果を発揮する方法を見つけていくことです 。しかもそのことを持続させていかなければなりません 。しかし 、時間やお金やスタッフなどのさまざまな制約条件を自分のアイデアで克服していくことが 、仕事のおもしろさでもあります 。
仕事はひとりで完結するものではありません 。他の人との連携で作られるものです 。したがって 、共に働く人たちとスム ーズに仕事ができるように心くばりをすることも求められます 。 -
テクニックではなく、仕事をするにあたっての心構えを説いた本。なるほどという内容ばかり。
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60歳にしてライフネット生命を創業した、出口治明さんの仕事に対する考え方をまとめた本。軽薄なノウハウ本ではなく、「数字とファクトでロジックを作り、ビジネスプランを紡ぎ出す」など基本的な仕事への取り組みが書かれている。考えさせられる内容も多くあり、共感できる。
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ビジネス本にありがちな「こういうことをすれば成功する!」と言った口調ではなく、あくまで古典を引用して「こういう生き方を心がけなさい」「こういうことをやったときは非常に役に立った」という語りかけ方。出口さんが普段ツイッターやブログでおっしゃっていることをまとめた感じ。仕事のやり方、というより、人生いかに生きるべきかをやんわりと語っているように思う。
インタビュー形式であるという話が書いてあり、勝海舟の「氷川清話」を思い出した。 -
さらっと読んだ。
この人は日本とかそういうくくりに縛られていない気が
決断したら、あとは一心不乱にやってみる。だめだったら引き返す
そんなシンプルなことが、出来るようになりたい -
人生の指針を縦軸(歴史)と横軸(旅行)で定めるといい という
著者が今までどのように仕事に取り組んできたかを語っており
仕事術というような小手先の技術ではなく軸のぶれない生き方を
教えてくれる。
晴れやかな学歴 経歴ではなく古典の読書に裏打ちされた
例えやエピソードが説得力を持ち心に入って来る。
ビジネスの才のある というだけでない優れた経営者であることは
一種の宗教家や哲学者のなるのに通じているのではないか。