残業ゼロでも必ず結果を出す人のスピード仕事術

著者 :
  • ダイヤモンド社
2.87
  • (0)
  • (13)
  • (26)
  • (12)
  • (4)
本棚登録 : 153
感想 : 25
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478020524

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み

  • 俗に言う仕事ができる人のやっていることが簡単に分かります。

  • p4
    日本企業のホワイトカラーで、①スマートフォンを持つ、②ノートパソコンを持ち帰る、③電話会議のうち、どれか一つぐらいはやっている人が少しはいると思うが、3つともやっている人は1%もいないだろう。

    p5
    「最少時間で最大結果を出す仕事術」である。言い換えると「スピードと結果を両立させる仕事術」だ。

    p17
    早めにフィードバックをもらいどんどん修正する
    p19
    ゴールを第一に考え、それに向けて自発的に軌道修正する
    肩の力を抜いて、仕事を客観視する

    p29
    毎週月曜日には、日経新聞朝刊に出る『ダイヤモンド』や『東洋経済』、『日経ビジネス』の広告を見て、何が書かれているかをチェックする。自分に関係ありそうな記事なら、会社の書棚にあるものか、書店で買い求めたものかで、しっかり読んでおくのもビジネスマンとしてのたしなみだと思う。

    p31
    ソコソコの結果を早く出すことを目指すのが、ビジネスの王道なのだ。

    p41
    「結果の出ない人」のタイプは、相手が自分のkと、自分の意見をどう思うのかを気にしすぎるタイプ。
    こうした人は、自分で意見があっても言い出せない。相手が自分のことをどう思うだろうかと思い悩んで、時間を浪費してしまうタイプの人である。そう、隣に座っていたりすると、「なにグズグズしてんの?」と思ってしまう人である。
    何でこんあことなるのかと言えば、「それは自信がないから?」と思ってしまうが、必ずしもそうではない。気が優しすぎて、相手がどう思うかを単に気にしすぎているだけの場合も多いようだ。

    p50 自分一人で抱え込む
    他人に聞いてみれば、答を持っている人がいるかも知れないのに、時間を無駄にする。自分が当事者になると周りが見えず、自分の狭い世界にいつの間にか入り込んでいて、身動きがとれなくなってしまうのだ。

    ①本人はそんな気持ちはないのだが、誰に聞いたらいいかわからないという場合。
    ②自分としては聞いたつもりになっているが、質問の仕方が下手で、相手からちゃんと情報を引き出せていない場合。

    p55
    もっと成長したいのなら、他人の話は素直によく聞いて、言われたことは自分の行動にすぐに取り入れるべきなのである。

    p68 1日を5分割する
    ①睡眠(6~7時間)
    ②生きるための時間(食事、風呂、トイレ/2~2.5時間)
    ③仕事(通勤時間も含む/10~12時間)
    ④体調維持(運動、気分転換)
    ⑤自分のための時間(遊び、勉強、趣味)

    ④と⑤を合わせて3時間

    p82
    週末でも起きる時間と寝る時間を決めること
    ④と⑤で12.5時間。土日2日で25時間。

    いかにパターン化した生活を送るかがとても重要

    p73 生活の90%をパターン化する

    睡眠時間が7時間とすれば、起きている時間は17時間。その10%、つまり、1.7時間、バッファーになる時間があれば、突発事態が生じたり、どうしても外せない用事が入っても、なんとかこの範囲でこなせるはずだ。だから、生活時間の905はパターン化できる。

    平日には、自由になる時間をいかに効率欲④体調維持と⑤自分のための時間に使うか。
    また、②生きるための時間、③仕事の時間が長引き、④体調維持と⑤自分のための時間に食い込まないようにするかが問題だ。

    p76
    ①自分で調べる、②誰かに聞く、③自分の持っている過去に照らして自分の頭で考えるという3つのステップをたどって、仕事の進め方を考えていく。

    ほとんどの動きがパターン化されちるから、どういうように動くか、どういうように問題を解決するかで悩む時間はない。

    p81
    平日夜の1時間を何に使うかと言えば、週に1~2度はジムに行き、体を動かし、ストレス解消を図る。

    p83
    脂肪を筋肉質の体に改造するためには、週に3回か4回はやらないと効果が出ないそうである。
    これは頭も同じ。土日も含めて週に3回、4回ぐらいはトレーニングしないとモノにならないのである。

    p88
    仕事は構成要素に分割し、できるところから着手する

    p110
     アメリカでは、起案者をR(responsible)、意思決定権限者をA(approve)、支援者をS(support)、その他にもI(inform)、C(consult)という記号を作り、RASICチャートというものを作る。

    p119
    事実を調べていっても、なかなか結論が出せないときがある。このときに有効なのが、アナロジー思考だ。これは戦略を早く作るために、きわめて有効な手法である。

     アナロジーとは、類推、他の事例を参考にして、今の事例を考えてみることをいう。

     これを行うには、他の事例をたくさん知っていなければいけないから、たくさんの知識の引き出しが必要だ。

    p133
    上司にあなたの考え方を「見える化」しておく

    「なるほど、あいつはこういう方向で考えているのか。でも、あのポイントの検討が不十分だから、ちょっと注意をしておこう」とか、「あいつの仮説は、××さんの意見に左右されているようだが、この問題に詳しい◯◯さんの意見はまったく聞いていないようだから、◯◯さんとミーティングをセットしてやろう」という具合である。

     つまり、上司にあなたの考え方が「見える化」されているから、具体的なフィードバックをもらいやすくなるわけだ。


    p141
    こうして自分で仕事を進めていけば、結構早く「結果」らしきものが出来上がる。

     でも、その出来上がったものを自分の提案にしようと決断しない限り、それが、仕事の「結果」となることはない。

     つまり、仕事をやったあと、それを「結果」にしようという決断が必要なのである。 ここで、自信のない人は悩んでしまう。

    p142

    どこかで、「判断と決断は違う」という話を読んだことがあるが、まさにその通り。

    「判断」とは、左脳で考えて、何か問題になっている事柄についてイエス、ノーを考えるときに、ポジティブな要因とネガティブな要因を考えて、ポジティブなほうが多ければ、イエスと答えを出すもの。つまり、知力を総動員すれば、結論の出る問題だ。

     しかし、決断は、そうした判断要素の左脳での判断を踏まえて、不確実性の中で右脳を使って決めることだ。

     つまり、その人の胆力次第。

     胆力があれば意思決定できるが、それがなければいつもウジウジしてしまう。


    p143 仕事を客観視できている人は決断できる

     私が一つ仮説として持っているのは、仕事を客観視できているかどうかの差ではないだろうかということだ。

    p147
    「にほんの会社では定刻につけばいいかも知れないが、ドイツの会社(この方はドイツの会社に長くお勤めだった)では、定刻の5分前には、お客様も待っているもの。次からは絶対遅れてくるな」

    p160
    相手に対して自分の行動を「見える化」していけば、相手も安心し、かつ、相手の依頼を確認しながら仕事をすることが可能となる

    p163
    相手に何か頼まれたらフィードバックをできるだけ早い時期に出し、相手の意見を求めることだ。

    p164
    自分でボールを持たないことを心掛ける。相手が何か質問してきたときには、1時間以内に何か答え、1時間以内にボールを投げ返すのだ。

    p170
    相手に自分のメッセージをよく伝えたいなら、ハキハキと前のめりで説明すること。

    p172
    私はかつて大手証券会社の経営トップまで出世された営業マンで、まったく自分からしゃべろうとしない人にお目にかかったことがある。
    この方は、本当にしゃべらないから、自分が相手になると、間が持たず、ついつい、こちらから何でもしゃべってしまう。
    おそらく、この方はダンマリ・アプローチうで相手から全てを聞き出したうえで、相手のニーズに合った商品を売り込み、成約へとつなげていたのだろう。

    p191
    相手をリラックスさせるために必要なら、さらに10分位を、お互いの自己紹介から見つかった共通の友人かの話題や、相手が誇りに思っている過去の業績、相手が興味を示した自分の経験の話に割いてもよい。

    p193
    最大でも15分にとどめたい。

    オープンエンドな質問をするべき

    p194 本当に重要なことは最後の5分で出てくる

    p206
    意見を出し合うべきこと、決めるべきことは、サッサと議論し、決めてしまったほうが経営のスピードが速くなる

    p211
    「決めるための会議」では、適切な人選を行い、出席者を絞った会議を行うべきだ。 
    経験則から言うと、どんなに多くても9人が限度。

    p214 会議を実りあるものにする4つの原則
    ①出席者は自分の提案の内容について事前に精査する
    ②出席者が提案の説明責任を負う
    ③質疑応答は出席者間で活発に行う
    ④質問への答えは説明した出席者に限る

    オブザーバーは絶対に排除するべきである。

    p220
    会議の主催者にとって大切なことは、検討ポイントの議論が錯綜してきたら、ホワイトボードで議論を的確に整理していくこと。

    p235
    アメリカのビジネス社会なら、MBAを持ち、ビジネスの知識を全般的に持っているのは当たり前。
    p247
    50歳を超えて感じるのは、いかに人によって老いるスピードが違うかということだ。
    若いときから節制し、体の手入れをし、いつも新しいことに取り組んできた人は、ほとんど衰えを感じさせない。
    ところが、若い時あら不節制、体のことは気をつけず、無軌道な生活をしてきた人、新しいことに取り組んでこなかった人は、体力も知力も落ち、久しぶりに会うと、「同じ年代なのに」とびっくりする。

    p248
    マイペースにんげん、ストレスをためない性格、新しいこと好き人間が、若さを保っているような気がする。

    p249
    肉体的に無理をしない、新しいことに挑戦する人が、若さを保っている人の共通点のような気がする。

    p254
    「短時間でやると決める⇒集中する⇒いい結果を早く出す⇒早く家に帰る⇒プライベートライフを充実させる⇒元気いっぱいで朝起きる⇒仕事をバリバリ片付ける」という流れに変えようというのが本書の目的だ。

  • 残業の定義は人それぞれだと思いますが、夕方の定時以降も仕事をすることを「残業」とすれば、私はこの数年間は殆どしていません。午後6時にはオフィスを出るように心がけています。

    その代り消化しきれなかった仕事は、早朝6時半からオフィスで「朝残業」するようにしています。朝のオフィスは快適で邪魔される電話や突発的な会議もなく、朝定時の9時までは私のゴールデンタイムです。

    さて、この本は仕事にスピード感、緊張感を持って結果を出す人のために書かれたビジネス術をまとめた本で、自分の時間が2倍に増えるノウハウが示されています。朝の時間をよりよく活用するためにも、この本に書かれている内容を参考にして効率よく仕事を進めていきたいと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・仕事には全人格をかけない、少し肩の力を抜いて仕事に臨んだ方が、早く結果に結び付けられる(p21)

    ・常に自分の走っている方向をチェックするのが、ビジネスマンには必要(p25)

    ・そこそこの結果を早く出すことを目指すのが、ビジネスの王道(p31)

    ・情報は受け取った瞬間に、自分でその真偽を判断するもの(p38)

    ・いつも現在のことに集中し、過去を振り返らないことが速い決断につながる(p49)

    ・もっと成長したいのなら、他人の話は素直によく聞いて、言われたことは自分の行動にすぐに取り入れるべき(p55)

    ・1日を5分割(睡眠:6、生きるための時間:2-3、仕事:10-12、体調維持及び自分のための時間:3)して管理する(p68)

    ・何かを効率よくするには、できるだけ多くの時間の使い方をパターン化する、90%をそのようにする(p73)

    ・飲み会は良いが、2日連続しないようにする、また飲む量も調整する、優先度が1番か2番のことに集中的に時間を割くようにする(p80)

    ・朝1時間(勉強や原稿書き)と夜1時間(体調維持)を自分のために確保する(p81、83)

    ・事前に準備をしておいて、間髪入れずに、すぐに頭を切り替えて流れるように仕事をする(p85)

    ・構成要素に分割して考え、できることからやっていくのは、仕事を正確にかつ早く終わらせる基本(p89)

    ・時差ぼけ防止は、飛行機に乗った瞬間から到着地の時間にあわせて時間を過ごす(p94)

    ・時間を有効活用するための大切なポイントは、締切(デッドライン)を自ら定めて、そこから今何をやり、次に何をやるのかを逆算する(p99)

    ・目標が明確に定まったら、次に必要なのは、それを達成するための方策、つまり、戦略を事実に基づいて考える(p116)

    ・6か月後に全てを終わらせたいのであれば、4か月で終わるように計画を立てる(p135)

    ・相手に何か頼まれたらフィードバックをできるだけ早い時期に出し、相手の意見を求める(p163)

    ・会議が有効に行える限度は9人まで、1時間以内(p211,219)

    ・会議の最後の5分は、決まったことを読み上げて全員に確認、誰が、何を、いつまでにやるかを決める(p225)

    ・働くのは22-60歳、前後の20年間は仕事をしない自由時間とすると、人生の2分の1は自由時間、仕事は人生の一部である(p234)

    ・オンの時間にいい結果を出すためには、オフの時間にいかにして精神的にリフレッシュできるかが重要(p245)

    ・自分で強い決意を持って臨めば、仕事の進め方なんてどうにでもなる、負けたら殺された戦国大名に比べればホワイトカラーのリスクは大したことは無い(p250)

    2012年8月4日作成

  • 肩の力を抜いて、客観視する。仕事には全人格をかけない。
    アドバイスは素直に実行する。

    一日を5分割する。=睡眠7~8時間、生きるための時間2時間、仕事(通勤を含む)9~10時間、体調維持(運動、気分転換)1~2時間、自分のための勉強趣味遊び3時間
    1週間では40時間を自由時間に充てる。
    生活の90%はパターン化できる。
    朝1時間、夜1時間を大切にする。
    デッドラインから逆算する。

  • 何かと身に染みた本。
    残業三昧の私にとって、思い当たる節が多数。第2章のタイムマネジメントについてはそれなりに気を遣っているつもりではあるが、第3章のアウトプットや、第4章のコミュニケーション、そして第5章のインタビューに関することは、いろいろ試せそうなことがたくさんあった。
    同僚に読ませたくなった本の一つに認定。

  • いろんなノウハウが載っていて、参考になった。
    前半は、また読み返してみようと思う。
    後半は、「会議の人数は9人まで」とか、残業とは
    また違った視点でのノウハウという感じだった。

  • 相手がどう思うかを気にしすぎる
    無理は無理ときっぱり断り、上司を立てようとか気にしない
    代案を持つ

  • コンサルらしい行動だなと思う。
    他人の話を聞いている=その話を聞いて行動すること。というのはタメになった。早速明日から実践したい。
    その他はまあそうですね、といったノウハウなんですが、この人と同じようには出来ないよってドン引きすること請け合い。これが受験戦争を生き抜いて来た人と、そうでない人の差なのかも知れません。

  • あまり共感できないものも多く、読み飛ばし

  • よくわかんなかった
    残業ゼロにするためのデッドラインとかはわかるけど
    んー

全25件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

植田統(うえだ・おさむ)
国際経営コンサルタント、弁護士、名古屋商科大学経営大学院(MBA)教授。
1957年東京都生まれ。東京大学法学部を卒業後、東京銀行(現・三菱UFJ銀行)入行。ダートマス大学エイモスタックスクールにてMBA取得。その後、外資系コンサルティング会社ブーズ・アレン・アンド・ハミルトン(現PWCストラテジー)を経て、外資系データベース会社レクシスネクシス・ジャパン代表取締役社長。そのかたわら大学ロースクール夜間コースに通い司法試験合格。外資系企業再生コンサルティング会社アリックスパートナーズでJAL、ライブドアの再生に携わる。2010年弁護士開業。14年に独立し、青山東京法律事務所を開設。
著書に『人生に悔いを残さない45歳からの仕事術』『企業再生7つの鉄則』(いずれも日本経済新聞出版社)、『残業ゼロでも必ず結果を出す人のスピード仕事術』(ダイヤモンド社)、『日米ビジネス30年史』(光文社)などがある。

「2022年 『2040年 「仕事とキャリア」年表』 で使われていた紹介文から引用しています。」

植田統の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×