ディズニー こころをつかむ9つの秘密

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 243
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478022542

作品紹介・あらすじ

なぜ、「東京ディズニーランド駅」ではないのか?伝説のマーケターが初めて明かす集客、ブランディング、リピーター獲得の鍵、感動をつくり出しす、「しくみ」。

感想・レビュー・書評

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  •  本書は、東京ディズニーランドの開業から10年間マーケティング・事業開発の担当者として携わり、開業2年目で入場者1,000万人を突破する記録を生み出したオリエンタルランド社の元社員が書いた本です。
     97パーセントのリピーター率を持つ「夢の国」には、やはり「しくみ」があったのです。このノウハウを理解すればお客さんがまた、来てくれるのです。経営者志望の人は読まないわけにはいきません。

    京都外国語大学付属図書館所蔵情報
    資料ID:583092 請求記号:689.3||Wat

  • ・例えば、「15分ローテーション」。
    「イッツ・ア・スモールワールド」でも「ジャングルクルーズ」でも「カリブの海賊」でも、入口の行列に入る所から、アトラクションに乗り込むところまで、ニコニコしたキャストが迎えてくれます。
    炎天下の、あるいは強風吹きすさぶ中、どうしてキャストがあんなにニコニコしていられるのか。
    それは、15分しかその役割を果たさないからです。ひとつのポジションを15分ごとに入れ替わっているのです。
    …こうしたスケジューリングを担うのが、専門のスケジューラーです。彼らは、混雑状況などを予測しながら、キャストを15分おきに完璧にスケジューリングしていくプロ。こんな職種を作っているなんて見事な仕組みだと、とても驚きました。
    …サービスレベルをキープするには、仕組みづくりが大事なのです。

    ・宮城、岐阜、新潟までは日帰りでこれるプライマリーマーケット(第一次商圏)。日本全国が宿泊が必要なセカンダリーマーケット、東南アジアまでがサードマーケット。プライマリーマーケットはリピート率が60%以上になる。だから、大切にしなければならない。

    ・大きなイベントでは、大変な数のメディアからの取材依頼がくることになります。しかも、当日に取材に来てもらわなければいけない。それでは、とても丁寧な説明などできません。では、どうしたか。実は、臨時広報部員を送り込んだのです。そして、取材に来てくれたメディア一社一社のすべてに、一人ずつ担当者が付いたのです。…開業5周年のときには、200社以上の取材が来ましたから、200人近くの臨時広報部員が対応しました。

  • ディズニーの特にブランディングに対する意識の高さを学べる本であった。

  • 家にあったので読んでみました。大切なことはクオリティを追い求める、究める。アイデアはブルースカイで最初にフィルターをかけない。全てのアクションにロジックを詰める。

  • ディズニーがどれほどプライドを持ってやってるのか分かる。それだけの価値もあるから結果もあると思った。一流を知れた気がした。

  • ディズニーのストーリーが好きになれず(お姫様系)、何はともあれ女子がお姫様になりたくなるようなテーマパークが嫌いで、ディズニーランドもなんとなく苦手。特に近年、お姫様思考への反発を受けて、多様な文化を反映してみたり、いわゆる西洋系ではないお姫様に活躍の場を与えているが、そもそも姫という血統でしか得られない立場でしか女性が強く生きられないみたいな描き方、そして悪者はどす黒い色で終始悪者、みたいな前時代的なストーリー設定はそろそろやめにしてほしい。
    ではあるが、その世界観をどう守って演出するか、というビジネスの話になると面白い。それはたぶんディズニーの世界が大好きでたまらない人達がいて、そこは商業に媚びず信念を貫ける強さがあるのだろう。そういう熱気を生み出せたという点では、ディズニーもランドも尊敬です。

  • 2013年6月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。
    通常の配架場所: 開架図書(3階)
    請求記号: 689.5//W46

    【選書理由・おすすめコメント】
    夢の国のマーケティングが知りたかったから。
    感動をつくりだすしくみを知りたい。
    (現代政策学部 社会経済システム学科 4年)

  • ・キャストのポジションは15分ローテーション。キャストは基本15分という単位で動いています。ローテーションが6つぐるりと1時間半かけて終わると、そこで休憩が入ります。15分の休憩です。…背景にあるのは、人間というのは、15分くらいしか集中力が持たない、という科学的な判断です。もし同じポジションを2時間も3時間もやっていたら、あんな笑顔でいられるかどうか。サービスレベルをキープするには、仕組みづくりが大事なのです。

    ・目先の利益にとらわれない。いくらお金を積まれても、ディズニークオリティに沿わないものは絶対にやらない。そこに徹底したこだわりがあったのです。ディズニーがお金を求めていないわけではもちろんありません。しかし、お金だけに判断を左右されることはなかったと私は感じています。

    ・付加価値とストーリーを提供する。たとえ価格がいくらであっても、そこに妥当性さえ見出せば、人々は価格を気にしたりはしない。フォーカスしなければいけないのは、価格ではない。東京ディズニーランドは、何を提供するためにどこにこだわったのか。1)今、ここでしか売っていないものを生み出す。2)モノにも物語を持たせる。3)来る度に違うものを売っている。

    ・喜ばせることを考えたら、お金は後からついてくる。東京ディズニーランドは巨額の投資によって生まれました。その返済資金を早く作るためにも、設けなければいけなかったのも事実です。しかし、開業当時、私たちはまずは儲けありきではいけない、と考えていました。その前に大事にしなければいけないことがあるからです。それは何かといえば、お客さまに喜んでもらう、ということです。人に喜ばれる、面白いと言ってもらう、これが先になければならない、前提でなければならない。逆にいえば、みなに喜んでもらおうとお金を使うように、人が喜び、笑い、驚き、楽しめば、そこにお金はついてくるのです。だからこそ、日々、どういうところに自分は感動するのか、人は感動するのか、アンテナを立てておくことが大切です。

    ・なぜ、次々にアイデアが出るのか。「好きなことをやりたいようにやれ(byディズニー社ディレクター)」「提案してきたことは、どんどん好きにやりなさい。僕が最後の調整をするし、お金も引っ張ってくるからb。byプロモーション統括」、「君たちはみんな社長だと思って行動せよ。失敗したら、私が責任をとる。by総務部長」・・・サルを木に登らせる大きな度量が、上司にあるか。

    ・アメリカ人から信頼を得るために必要なこと。・・・外国人と仕事をするのであれば、相手の立場に立ってみるといい。ほとんどの人が、日本人のことをよくわからないのです。そのためにも、まずは仕事以外のところで信頼関係を構築する。

  • <閲覧スタッフより>
    今や日本で知らない人はいない「東京ディズニーランド」。そのディズニーランドがこれまでおこなってきたマーケティングの秘密が明かされています。難しすぎず、楽しみながらマーケティングやホスピタリティについて学べる本です!
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    所在記号:689.5||ワタ
    資料番号:10221271
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  • とても楽しい本。OLCに気を遣って敵に回さぬようよく配慮もされている。

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