グレートカンパニー――優れた経営者が数字よりも大切にしている5つの条件
- ダイヤモンド社 (2015年9月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478039618
作品紹介・あらすじ
『ビジョナリー・カンパニー』に並ぶ永続企業の原則を解き明かす一冊。
感想・レビュー・書評
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2016/6/4-6/25
グレートカンパニーが持つ成功し続ける条件とは
1.戦略
市場、顧客、競合他社、競争優位、変革者
2.ハードエッジ
スピード、コスト、サプライチェーン、流通
資本効率
3.ソフトエッジ
「信頼」
信頼は2つの重要な要素がある
社外の人と社内の人との信頼である
信頼があって初めてイノベーションが可能
信頼は、会社がしていることではなく、会社のリーダー達の言動に基づいて生まれるものである
本当の気遣いをはっきり示すことが大事
「知性」
ビジネスで必要な知性は粘り強さや気概
どんな困難をも乗り切り、仕事をやり遂げる力こそが知性
知性豊かなリーダーは水平思考ができる
メンターを探し、ミスを学ぶチャンスだと捉え、他の分野にあるアレンジ可能な素晴らしいアイデアを見つけだせ。知性はそれを可能にする
「チーム」
チームは10人前後が最高の業績を上げる傾向有り
チームは多様性がある方が良い
チームを有効に機能させるには
期待をかける
責任と自由を与える
ただし境界線は明らかにする
チーム内のコミュニケーションは不可欠
雑談もOK
「テイスト」
テイストは無駄がなく、目的が明確である
説明がなくても直感的に使い方がわかる
テイストにはインテリジェンスが表れる
顧客は自分が知性豊かになったと実感する為なら多少高くても、購入する
「 ストーリー」
本質的に会社はストーリーであり、ストーリーは会社である。互いに切り離すことは出来ない
ストーリーを語ることは、強力なリーダーシップを発揮すること
ストーリーは経済状況が厳しい時も、絶えず!p頼れるものを職場にもたらしてくれる詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
真に優れた企業では、「ソフトエッジ」こそが本当に優れた経営者が戦略や数字と同じくらい、あるいはそれ以上に重視している部分であると著者はいう。「ソフトエッジ」は次の5つの構成要素からなる「信頼」「知性」「チーム」「テイスト」「ストーリー」である。そして、「信頼がすべての土台」であり、「粘り強く努力を続けることや、何があってもへこたれない気概が大切だ」と説かれる。考えさせられる。
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■書名
書名:グレートカンパニー――優れた経営者が数字よりも大切にしている5つの条件
著者:リッチ・カールガード
■概要
『ビジョナリー・カンパニー』に並ぶ永続企業の原則を解き明かす一冊。
(From amazon)
■気になった点
・信頼が信頼を生む -
★2015年10月24日読了『グレートカンパニー 優れた経営者が数字よりも大切にしている5つの条件』Rich Karlgaard著 評価B+
Th Soft Edge Where great companies find lasting success.
長期にわたって会社が成功するためには3項目がバランス良く成り立つ必要がある。
1.戦略的基盤
①市場
②顧客
③競合他社
④競争優位性
⑤変革者
2.ハードエッジ 企業の実行力
①スピード
②コスト
③サプライチェーン
④流通
⑤資本効率
3.ソフトエッジ 企業の持続的優位を支えるもの
①信頼 最も働きがいのある会社の土台となるもの
②知性 多様な経験から得られるやりぬく気概、勇気、不屈の精神、意欲的な態度
③チーム 10人前後のチームで多様性を超えて見方、行動、態度、価値観、情熱を共有する
④テイスト デザインを超える美学。製品やサービスに深いインテリジェンスが表れる
⑤ストーリー その製品、サービスで人生がどのように変わるかを語る
中でも、3.ソフトエッジは数値化することが難しくハードエッジ指向の大会社において現在も重視される傾向が強い。ところが、ブランド認知UP、利益率UP、得意先の評価向上、熱心な従業員の増加などソフトエッジ項目に注目して強化することが、企業の持続的成長を支えることになるというのがこの本の趣旨。
英語の原題にあるとおり、ソフトエッジ項目についての重要性がテーマ。
現在所属する会社でも、このソフトエッジに絡む従業員、会社の内的なものが問われていることもあり、非常に興味深く、タイムリーに参考になる部分が多かった。 -
読了