ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語――わが子の語学力のために親ができること全て!

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478102374

感想・レビュー・書評

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  • おすすめの本やコンテンツの紹介が充実している点がよかった。

  • 著者と子どもの関わり方、理科と英語の本、教養として読むべき英語の本が紹介されており、参考になった。

    この本に書かれていた「文字ではなく音から学ぶ、断片ではなくかたまりで学ぶ、英語をではなく英語で学ぶ」は英語を学ぶ上に意識したい。写経のように英単語を書いて覚えるだけでは、英語は身につかない。

    著者と子どもの英語のやりとりが微笑ましいかった。英語の動画だけを観せるのではなく、語学はコミュニケーションなのだから、身近な親との関わりの中から学ぶ方針に共感。
    子ども:I spy with my little eye,
       something that beginning with B.
    親:It’s bird?Can’t you see it?

  • 子どもの英語力をどう維持するのかに興味を持って、読んでみました。

    読みながら、なぜ自分が英語ができないのかがよく分かる(笑)
    なぜなら、間違った英語勉強のアプローチをしていたからか!

    まぁ、それはともかく、具体的な勉強法だけでなく、お勧めの本・教材リストがあるのがとても助かります。
    とてもいい本で、アメリカで過ごした子供が現地で自然に学んだ英語のアプローチにも近かったので、
    とても納得感があります。

    ただ、ここに書かれた内容を愚直に(海外経験のない)子供に与えるのは、
    親の相当の時間と労力が必要で、
    専業主婦でも(子供が複数いれば)結構大変。。
    結果、家事を誰かに任せることができる裕福な人か、
    英語塾に行かせるしかない…みたいな結論になりそう。

    それだけ英語を習得するのは難しいってことなのかな。

  • 要はフォニックスやりましょうね、カタカナ表記はやめましょうね、年齢とその子どもの興味や関心に合致した映像素材や音声教材をうまく使って英語に親しみましょうね、というのが著者の主張。前半は、このあたりの話を手を変え品を変え、諄々と説いている。
    頭の中で思考をまとめるための言語として、母語(日本語)での論理的な考え方ができるようになることが大事、という話も出ていて、まぁそうだよなぁと思いつつ、そこらへん無視して早期から英語教育を詰め込まれている子が(いまだに)もしいるとしたら、それはやっぱり可哀相だなぁ、という印象を持った。

    後半は、3歳から18歳までを細かくステージに分けて、各年齢でどういった形で英語に触れさせればいいのか、というヒントと、各ステージで使える本やウェブサイト、音声テキストなどが紹介されている。この部分はいろいろ参考になりそうなところも多く、Picture dictionaryとかは大人がパラパラ見てても楽しそう。

    自分が受験勉強をしてきた時代と、今の英語教育とは質も目的も全く違ってきていることは、この本を読んでよくわかった。子どもに適切な英語環境を整えてあげたい、と思うなら、一度さらっと読んでみると良いと思う。

  • 子どもというより、私が参考になった。本やサイトの紹介が嬉しい。

  • アルファベットの音の読み方に、アルファベット読みとフォニックス読みの2種類あるなんて、知らなかった!上手く発音できるわけないじゃないか…。学校の先生はどうして教えてくれなかったんだろう?私が覚えてないだけなのか。

    語学は文字や文法からより音から、というのは同感。日本語に翻訳して考える私の学生時代の学校の教え方に、私も違和感を感じていた。
    私は大阪出身で、現在首都圏在住だが、みんなが関西漫才を見ているとき、頭の中を関西風にして見ていると思っている。そうでなくては瞬間的に笑えないから。英語を話すときに英語で考えるってそれに似たことじゃないのかなぁとずっと思っていた。この本の中で著者がそれを説明していて、やっぱり!と思って嬉しかった。
    もっと概念とか文化とか状況とか、そっちも一緒に教えないと上手く話せないよね、本当は。言葉って気分とか、ニュアンスにくっついてるもの。

    家庭でどのような姿勢でフォローしていけば良いのか具体的でわかりやすく書いてあるのが良かったです。

  • SLAを基盤に、母語以外の言語の学習方法の基礎をまとめたあと、年齢別(3-18)のアプローチをまとめてくれている(途中から始める場合についても多数の言及がある。)

    英語はもちろん言うまでもないが、学習ということへの示唆にも富んでいる。また、英語学習を網羅的かつ実践的に、非常にわかりやすくまとめている。良書!

    ........

    ●1章基本

    母語でない言語をまなぶsla

    1.音から学ぶ。
    ・文字を音にする(無理に音を文字にはしない)
    →フォニックスをマスターする
    ・カタカナを振らない。ローマ字も害悪
    ・IPA(発音記号)は中学生〜

    2.断片ではなく塊で。
    ・文法などでフレームワーク学習を始めるのは中学生から(母語による理解)
    →jprepでは中学生のうちに大学生までの文法を一気に学ぶ
    ・映像で塊で学ぶ:状況で理解する、自分なりに英語を理解する
    ・反復にはピクチャディクショナリー
    (PD:大きな絵に様々な事物と英単語が印刷されているもの)
    ・単語定着には、いくつかの単語を元に文を作るとか

    3.英語「で」学ぶ
    ・clil:言語統合型学習
    ・cbi:コンテンツベースの指導法
    …英語でディスカッション、プログラミング、物理の基礎などを扱う。
    →本当に知的好奇心を刺激できるか?
    →それは本物(authentic)か?


    ・本当の語学力を測定するCEFR(セファール)
    →大人の英語力はB2。
    ・文法はこれから評価の1つに過ぎない。どのような課題を達成できるか、発音は、伝えたいメッセージは(SLA)
    ・二言語扱えるようになるのは、脳内にosが2つできるようなもの。→メタ言語意識が形成される。:国語にも波及効果が。
    ・大人が学友になれ

    ●2章実践
    ・ロードマップ使える!
    ・言語理解には音の大量のインプットが必要だが、それが理解可能でなければ意味がない

    ・学習者のモチベーション
    →自己決定理論(self-determination theory)がヒントに。
    「できるという実感、学習への意志選択、学習環境との適切な関係」

    ★中高生からのまなびは、文法による明示的知識によるレバレッジをかける。ただし、文法はあくまで補助手段で、音と映像、を確保する。
    ・まずはフォニックスを徹底
    ・シャドーイングが効く。音で、さらには映像で。
    …英文を指差しながら/解説は全てわからなくて良い、なるべく英語を英語のまま/必ず振り返りする。わからない単語、不明な文法は調べる、聞く
    …コンテンツは、概要を理解してからやることで効率を高める/同じコンテンツで繰り返す(30秒程度を色々なアプローチで/ものまねする、なりきって声を出す
    ・本を一冊読み切る
    ・ライティングは、間違いを気にせず書く


  • 第二言語としての英語習得法。
    母語を大事にしつ子供の年齢に合わせた科学的な取得法の案内。
    やはりフォニックス。

  • 結局親の努力が大事そうだと思った。

  • 0歳から幼児教育を実践中の父親です。本書は科学的理論の裏付けと具体的な実践方法まで惜しげもなく紹介されていて、こどもに英語教育をしたいけど何をしたらいいかわからないだったり、本当に早期から英語を教えていいの?と迷っている親御さんの背中を押してくれる1冊だと思います。幼児英語教育の導入本としても良本だと思いました。
    前半のパート1は著者の実体験と第二言語習得の理論に絡めて、子どもにとって英語学習をすることがなぜ良いのか、学校科目の他の科目への影響、将来的な展望が述べられていてわかりやすかったし、科学的知見やデータの根拠も示されていて説得力がありました。前半だけでも読む価値があると思いました。
    後半のパート2は実際の3〜18歳までの学習ロードマップ(見開き1ページのマトリックス)が公開されていて、自分も子どもの成長の目安として参考にしていきたいと思う内容でした。また、具体的なおすすめ無料学習教材の情報も紹介されていて助かりました。
    賛否両論あると思いますが、この本の読者は自分の子どもに将来、英語はもちろんだけど、変化が激しく、何が正解だかわからない時代を生き抜くための力をつけて逞しく生きてほしい、そのために親に何かできることはないかと思っている親だと思います。そんな方々に一つの指針を示してくれると思います。

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著者プロフィール

1969年山形県生まれ。J PREP斉藤塾代表。上智大学外国語学部英語学科卒業、同大学国際関係論専攻博士課程前期課程修了後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院を経てイェール大学大学院政治学専攻にて博士号(政治学)を取得。フランクリン・マーシャル大学助教授等を経て2008年イェール大学政治学科助教授に。2012年に帰国し、東京都と山形県で英語と教養を教える私塾を創業。2002‐03年衆議院議員(山形4区)。主な著書に、10万部を超えるベストセラーとなった『世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法』(KADOKAWA)ほか、『10歳から身につく 問い、考え、表現する力』(NHK出版新書)、また、研究者としては、第54回日経・経済図書文化賞ほかを受賞した『自民党長期政権の政治経済学』(勁草書房)がある。

「2023年 『アメリカの大学生が学んでいる本物の教養』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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