もう銀行はいらない

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478106495

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  • ●銀行は、もともと返せるお金を持っている人にお金を貸す。つまり質屋と同じ。事業の審査能力がなく、担保ばかり気にしている。
    ●大体銀行に就職しようなどと言う若者は、安定志向でリスク回避的な傾向が強い。そういう人が集まるから、減点主義の人事評価で、ひたすら現状維持の守りの日々にも耐えられるのでしょう。
    ●銀行間の振り込みは全国約1200の金融機関をつなぐ「全国銀行データ通信システム」(全銀システム)を経由しています。このシステムはついこの間まで24時間対応できていなかった。
    ●ちなみにアメリカの住宅ローンは、返済が担保の範囲内に限定される「ノンリコースローン」で、借り手が返済できなくなった場合、住宅を手放せば残債がゼロになります。
    ● 2019年6月時点で、銀行系ではない大手消費者金融はアイフル位。
    ●7%以上の後期の貸し出しは増えたといっても、残高全体のたった1%程度に過ぎません。消費者金融は、銀行復活の切り札にはなりませんでした。○○カードローン!
    ●基本的にインデックス型の投資信託しか買いません。購入時手数料と信託財産留保額は0円、報酬は年率0.1728%となっています。こうした0とか1桁未満の手数料が基本です。
    ●株バブルのピークから2年経った後不動産バブルはピークを迎えています。これは銀行が担保を下げないように、不動産向け融資を続けることで起こった現象。
    ●するが銀行を褒めていたのは、何を隠そう森信親、元金融庁長官
    ●どんなに財務省と金融庁と日銀が、日本の銀行を守ろうとしても、世界的なイノベーションの大波には逆らえません。

  • 銀行はなんで不要になってしまったのか?彼らのビジネスモデルとは?コアスキルであるはずの審査能力とは。若干私怨混じりとも感じるけど、説得力はある!

  • ・我が国の金融史(銀行史)がコンパクトに整理されている資料としては使える。
    ・それ以外のことは、得るものなし

  •  まず日銀がどれだけマネタリーベースを増やしても、民間が貸し渋ってマネーストックが増えないと意味ないというのを学んだ。自分のマクロ経済の知識がまだまだであると感じた。
     そして銀行の不正融資(主に総会屋やヤクザ絡み)も思ったより沢山あるものだと分かった。闇勢力にビビった銀行員の裁量で無担保融資とかやってしまうからであろう。日銀にしても民間銀行にしてもAIが取って代わるのはいつになるやら。

  • 銀行再編についての話。

  • 銀行の未来が見えた

  • 本当にもう銀行はいらないと思った。

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著者プロフィール

経済評論家。1969年、東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。在学中は1901年創立の弁論部・辞達学会に所属。日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。2007年、経済評論家・勝間和代と株式会社「監査と分析」を設立。取締役・共同事業パートナーに就任(現在は代表取締役)。2010年、米国イェール大学経済学部の浜田宏一教授に師事し、薫陶を受ける。金融、財政、外交、防衛問題に精通し、積極的な評論、著述活動を展開している。著書に『財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済』(講談社+α新書)、『タダより高いものはない』『経済用語 悪魔の辞典』(イースト・プレス)、『官僚と新聞・テレビが伝えないじつは完全復活している日本経済』(SB新書)、『日本を亡ぼす岩盤規制』『経済で読み解く日本史(全5巻)』(飛鳥新社)などがある。2013年12月より毎月、八重洲・イブニング・ラボ(https://y-e-lab.cd-pf.net/home)の主任研究員として講演活動を行っている。

「2019年 『大手メディアがなぜか触れない 日本共産党と野党の大問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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