名画の読み方 世界のビジネスエリートが身につける教養

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 371
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478106761

作品紹介・あらすじ

展覧会の見方が変わる! フルカラーで100点以上の絵画を掲載! 「宗教画で頻繁に描かれる聖書の主題」「知的エリートだけが読めた寓意画の鑑賞法」「なぜ、モナリザの肖像は斜め前を向いているのか?」「静物画の原点シンボリズムとは?」など、 ジャンル別に知っておきたい、絵画鑑賞の基礎知識を解説します。

感想・レビュー・書評

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  • アトリビュート学びたくなった

  • まさかのフルカラー。絵はすべて高画質で印刷されており、目を近づけて見ても細部までじっくり観察することができる。ページをまたいで絵が印刷されている箇所も多いが、本を十分に開いて鑑賞できるよう製本されているのも好印象である。著者の木村氏の上品で明快な文章に加え、細々とした内容(アトリビュート等)は表にまとめられており解りやすい。さらに各章毎の見開きがかっこいいのだ。本書は知性とセンスに溢れ、絵画鑑賞の楽しみ方を教えてくれる良書である。

  • 同じ著者の西洋美術史が面白かったので、こちらも読んでみた。
    絵画のジャンルの階級、基礎知識がまとめられており、わかりやすい。
    歴史的背景がおさえられた方がより楽しめると思うので、世界史を勉強しなおそうと思った。

  • 古典的美術(宗教画、寓意画、神話画、風俗画、風景画、静物画)の見方が一気に変わりました。今までは、味わうという感覚でしたが、実は理解する、ものであるという面白さを知りました。
    また、一枚の紙にどういった登場人物、物、風景をどういう論理で収めていくか、どうか見合わせるか、ストーリーを構築するか、等、ビジネスの思考にも通ずるところを強く感じました。

    久しぶりに何度も読み返して”覚えたい”本です。

  • 西洋絵画の解説
    宗教画が最高というところなど、基礎知識が身につくところがありがたい。
    個人的には印象派が好きだし、宗教画ってあんまり好きじゃない
    おどろおどろしいので。
    ルーベンズとかめちゃくちゃうまいと思うが。稚拙な表現ですが。。

    静止画、風俗画はやはり庶民でも他の出しやすい絵画だったのだ

    現代絵画についても、こんな本があれば勉強したい。あまり知らない画家がたくさん出てきたので、勉強にはなったが、勉強という気持ちになってしまった

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  • あまり関心のなかった古典的美術の決まり事が多少なりとも分かった。フェルメールの絵にも隠された意図があったことを知り、近代以前の絵画も見ていこうと思う。

  • ネットの記事で著者(西洋美術史家)が、西洋では印象派絵画(日本では大人気だが)を好きな人は、下に見られると書いていたのでがぜん興味がわいた。印象派は現代美術なので、それ以前の宗教画や歴史画を見なければならいそうである。ルーベンスやベラスケス辺りが良いのかもしれない。昔の絵画には色々なお約束(キリストは魚、百合は純潔、脱いだ靴は性的に奔放とか)があることを知った。神話画はヌード(ヴィーナスの誕生とか)を描く為の口実であり、キューピッドと天使は別物、天使は神の使い(使徒)。キューピッドは悪ふざけをする恋の使いだ。大天使(下級天使の最上位)から下の天使は人型で、ミカエルは男性、ガブリエルは女性の大人風として描かれ、それより下位の天使はキューピッド風の見た目。
    日本では明治維新後に西洋美術が入ってきたので、当時流行していた近代絵画である印象派や写実主義が受け入れられた。しかし、それは決してフランス絵画のメインストリームでは無かった。生前から評価の高い画家はファーストネームで知られている(ルーベンスとか)が、無名だった画家はラストネームで知られる(ゴッホとか)。
    この様な知識は、外国のエスタブリッシュメントとビジネスしていく上で必要な知識とのこと。

  • めちゃくちゃ面白い。歴史や背景を知ると楽しめる絵画。

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著者プロフィール

1966年生まれ。カリフォルニア大学バークレー校卒業。専攻は西洋美術史。ロンドン・サザビーズ美術教養講座にてWorks of Art修了。講演、セミナーなど開催多数。著書に、『名画の言い分』(ちくま文庫)、『世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」』(ダイヤモンド社)、『名画は?をつく』シリーズ(ビジュアルだいわ文庫)などがある。

「2019年 『カラー新書 ゴッホとゴーギャン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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