ハーバード・ビジネス・レビュー チームワーク論文ベスト10 チームワークの教科書
- ダイヤモンド社 (2019年3月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478106945
感想・レビュー・書評
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内容自体は悪くはないと思うのだけど、色んな意味で"合わない"本だった。
内容は、ハーバード・ビジネス・レビューの論文から、チームワークに関するものを抜粋して10本掲載している。なので、教科書とタイトルが付いているが、教科書のように全体として体系立っているわけではなく、内容は割と雑多。
そのため、自分の興味や課題意識に合ったテーマの記事があるかが問題なのだけど、そういうのが少なかったのが、合わなかった理由の一つ。
あと、議論がどうもスッと入ってこない感じがしたのが、合わなかった理由の二つ目。
論文という体裁のせいなのか、欧米人の論理展開のやり方なのか、翻訳の問題なのか、あるいは私の読解力の問題なのか、、、
この辺は相性な気がしていて、★は2にしたけど、本書の内容自体が悪いということではないかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
チーム活動を行う中で、上手く課題に対処できず、悶々とした日々をおくることになり、良い変化を促すヒントを求めて本書を読んだ。
どのトピックも難しくない理論で実践可能だと思いました。
が、実践し続けるのが難しいんですよね…
とりあえず、できるところからコツコツと試していきます。
根拠や経緯などの細かい話は置いといて、実践するから結論や要点だけが知りたい場合は、各章末のまとめを拾い読みすれば良いと思います。 -
自分に置き換えて考えるのに時間がかかりそう。
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ハーバードビジネスレビューで過去に掲載された論文の中から、チームワークに関する選りすぐりの論文10個が掲載されているということで、期待を持って読みましたが、全般的に面白く拝読しました。特に前半に書かれている論文は面白いものが多かった印象です。
最も面白かったのは1本目のMITペントランド教授の「チームづくりの科学」。これこそデジタル時代のチーム作りの科学そのものでしょう。彼のアプローチと3つの視点(熱量、探索、関与)はまさに核心をついていると感じました。
次に面白いと思ったのは、リンダ・グラットンらの書いた「協働するチームの秘訣」。大規模、バーチャル、多様性、専門性という4つの要素はチームワークの成功要因でもあるが阻害要因でもある、という主張は大変納得できました。ダイバーシティの議論は企業経営の重大イシューになっていますが、そのプラスの側面ばかりを強調するのではなく、本論文が主張しているように、うまく取り組まないと多様性はチームワークを阻害する要因にもなりうるんだ、というのは皆さん頭の片隅に置いておくべきでしょう。
テレサ・アマビールらによる「インナーワークライフの質を高める「進捗の法則」」は、一度読んだことがあり感銘を受けていたのですが、改めて素晴らしい研究だと思いました。チームメンバーは評価制度やインセンティブよりも、仕事そのものが進捗することで満足感を得るのだ、という重要な発見が紹介されています。
そのほかチームにもEI(感情的知性)があるのだという論文や、コンドルセが述べている投票のパラドクス(どんな意思決定も少数派の意見を採用してしまうというパラドクス)をもとに、意思決定の難しさを論じた論文など幅広いトピックに知的好奇心が刺激されました。短時間で読めるのでおすすめです。 -
# 目標がチームと個人の生産性を上げる
## 面白かったところ
- 海外の事例を通して、チームの生産性や突き当たる問題に対する新しい知見を見られること
## 微妙だったところ
- 最新の知見の割に、実験の詳細や具体的な数字が出てくる事例が少ない
- 個々人と言うよりはチーム単位での話が多いと思ってたけど、割と個々人の話が出てきて見当違いだった
## 感想
近年のハーバード・ビジネス・レビュー論文のまとめって言うから、期待値高めで読んだ。チームの一員としてかなり納得できる話はあったし、この本を読んで上司が思い悩むネタも少し学ぶことができた。
達成すべき目標を定めること。目標を達成するためには様々な選択肢が出てきて、コストやベネフィットを比較して自分たちにとって最適な選択肢を取り続けることができる。
目標が正確だと、外部からの評価もより正確さが増す。
普段スクラムで開発していて、スプリントゴールを決める活動がこれだと思った。
様々なタスクが列挙されている中で、スプリントゴールに達成するものを最優先として執り行う。この基準があることでタスク選択の柱が成り立ち、より作業に集中できる。
スプリントゴールはチームに対して顧客に届けたい価値を分割したものの1つだと解釈しているから、確実に一歩を歩むことができる。
アジャイル、スクラムの人にとっては面白い本かもしれない。
# ハーバード・ビジネス・レビュー #チームワークの教科書 #チームワーク #アジャイル #スクラム -
チームのEIを高めるのが大事なのかもしれないなと思うのと同時に自分がやっていることはそれかもしれないという気づきを得た
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チームワークの強化がパフォーマンス向上に必要と思ったが、やはりハーバードビジネスレビューは難しい。。。 示唆に富んでるし、検証されたものではあるが、解釈するのも、まとめるのも。追々まとめていこう。
<チームづくりの科学 2012年>
チームの好業績のカギは、話し合いの内容ではなく、コミュニケーションのあり方。
チームの生産性を予測する最適な指標は、正式な会議ではない場におけるチームの熱量の総量やメンバー同士の関与。
優れたチームを築く最良の方法は、メンバー個々人の聡明さや実績よりも、チームに合うコミュニケーションの実践。
・成果に繋がるコミュニケーションの3要素
熱量、チーム全体への関与、外の世界へと向かう探索
・熱量: メンバー同士のやり取りの回数と性質。F2Fや議論は高い、メールや連絡は低い。
・チーム全体への関与: メンバー感の熱量の幅。全体的に同程度が最も高い。
・外へと向かう探索: 他チームへ傾けた熱量。チームへの関与とのトレードオフ。創造性を求められる取り組みでは、ある程度必要。
これらを測定し見える化することが重要。理想的な状態に近づけるようなカリスマ仲介役がいると良い。
メモ: 会社全体でこの内容を活かすには、今取れるデータでどれだけ近い情報を集められるか、プロジェクトなどの切り口でまとめると良いか? 自分的に活かすには、感覚的にはどうか。プロジェクト別に関与と探索をビジュアルで描くとどうなるか。
チームワークの嘘 2009年
チームとグループは異なる
協働するチームの秘訣
インナーワークライフを高める(進捗の法則)
チームEIの強化法
多国籍チームのマネージメント
決められないチームの6つの対処法
ヴィルトーゾ・チームの作り方
チーム内の対立を防ぐための戦略と戦術