1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え
- ダイヤモンド社 (2019年11月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478107249
感想・レビュー・書評
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【感想】
シリコンバレー中の数々の企業に空前の成功をもたらした伝説のリーダー、ビル・キャンベル。
自分の利益を優先させる「テイカー(奪う人)」が報われると言われる世界で、彼はどうやって「ギバー(与える人)」として成功できたのか?
個人のパフォーマンスを高め、結果的にチームの能力を高めるヒントが、この1冊には詰まっていました。
結論を言うと、部下の士気を如何にして高めるか、といった事に終始していた風に感じます。
どのようにしてチームのメンバー達のモチベーションを高め、結果を出させることが出来るのか。
如何にメンバー全員をハイパフォーマンスな状態にし続けるのか。
メンバーの意見に耳を傾け、レビューなどで具体的なコーチングを行い、部下が結果を出しやすい環境をコチラから整えてあげる。
そりゃ、そこまで出来れば無敵の上司ですよね(笑)
僕がこの本を読んで1番感じたことは、「それだけリーダーにとってチーム・マネジメントを行なう事は大変だ」ということでした。
自分自身、そこまで細やかに、そして冷静にマネジメントするのなんてかなり骨が折れるような気がするので・・・・
なので、チームのメンバーの1人である僕がチーム・マネジメントの事をしっかりと考慮して、上司がマネジメントし易いチームを部下が作るようにしてみてはどうだろうかと思いました。
上司からの評価も上がるでしょうし、自分にとってもマネジメントのイイ練習になるのではないかと・・・
上司がマネジメントし易い環境を、部下である自分が作る。
ちょっとチャレンジしてみようかと思います。
【内容まとめ】
0.マネジャーの仕事は、
→すべての意見を吸い上げ、
→すべての見解を検討するための意思決定プロセスを実行し、
→必要な場合には自ら議論に決着をつけ、
→決定を下すこと、だ。
1.現場の士気がすべて
最高の人材を採用し、評価し、フィードバックを与える方法を知っていて、給料を充分に支払う。
では、どうやって部下をやる気にさせ、与えられた環境で成功させるか?
独裁者になっても仕方がない。ああしろこうしろと指図するんじゃない。
同じ部屋で一緒に過ごして、自分は大事にされていると、部下に実感させろ。
耳を傾け、注意を払え。それが最高のマネジャーのすることだ。
現場の業務遂行能力が最高峰まで高められている「オペレーショナル・エクセレンス」の実現を第一に考える。
2.人がすべて
どんな会社の成功を支えるのも「人」だ。
マネジャーの一番大事な仕事は、部下が仕事で実力を発揮し、成長し、発展できるよう手を貸すことだ。
マネジャーは「支援」「敬意」「信頼」を通じて、その環境を生み出すべきだ。
3.「天才」とうまく付き合う。
ハイパフォーマーだが扱いの難しい「規格外の天才」には寛容であれ。守ってやりさえすべきだ。
だが、倫理に反する行動や人を傷つけるような行動を取らさないようなマネージは必要。
4.コーチされるのに必要な資質。
→正直さと謙虚さ
→あきらめず、努力を厭わない姿勢
→つねに学ぼうとする意欲
5.ビルが求める4つの資質
①知性:勉強ができるだけではなく、様々な分野の話を素早く取り入れ、それをつなげる能力。
②勤勉であること。
③誠実であること。
④グリットを持っていること:打ちのめされても立ち上がり、再びトライする情熱と根気強さである。
【引用】
1兆ドルコーチ
シリコンバレー中の数々の企業に空前の成功をもたらした伝説のリーダー、ビル・キャンベル。
自分の利益を優先させる「テイカー(奪う人)」が報われると言われる世界で、彼はどうやって「ギバー(与える人)」として成功できたのか?
p47
・「1兆ドルのコーチ」とは?
ビル・キャンベルは1兆ドルに値するコーチだった。
スティーブ・ジョブズが潰れかけのアップルを立て直し、時価総額数千億ドルの会社にするのを助けた。
スタートアップだったGoogleを時価総額数千億ドルの企業にするのを助けた。
そして、彼は個人のパフォーマンスを最大限に引き出すことに専念するただのエグゼクティブコーチではなく、チーム全体をコーチングした。
p61~
第2章
マネジャーは肩書がつくる。リーダーは人がつくる。
「人がすべて」という原則
p65★
・現場の士気がすべて
現場の業務遂行能力が最高峰まで高められている「オペレーショナル・エクセレンス」の実現を第一に考える。
業務レビューをどうやって行うか。
1on1で部下を評価し、正しい軌道に戻すにはどうするか?
最高の人材を採用し、評価し、フィードバックを与える方法を知っていて、給料を充分に支払う。
p66
どうやって部下をやる気にさせ、与えられた環境で成功させるか?
独裁者になっても仕方がない。ああしろこうしろと指図するんじゃない。
同じ部屋で一緒に過ごして、自分は大事にされていると、部下に実感させろ。
耳を傾け、注意を払え。
それが最高のマネジャーのすることだ。
p72
・人がすべて
どんな会社の成功を支えるのも「人」だ。
マネジャーの一番大事な仕事は、部下が仕事で実力を発揮し、成長し、発展できるよう手を貸すことだ。
マネジャーは「支援」「敬意」「信頼」を通じて、その環境を生み出すべきだ。
普通の人は、他人をよくする方法を考えるのに時間をかけたりしない。だが、コーチはそれをやる。
夜眠れなくなるほど気にかけていることは何か?
ビルの答えはいつも同じ。「部下の幸せと成功」だった。
p97
・円卓の背後に控える。
マネジャーの仕事は、
→すべての意見を吸い上げ、
→すべての見解を検討するための意思決定プロセスを実行し、
→必要な場合には自ら議論に決着をつけ、
→決定を下すこと、だ。
p107
・「天才」とうまく付き合う。
ハイパフォーマーだが扱いの難しい「規格外の天才」には寛容であれ。守ってやりさえすべきだ。
だが、倫理に反する行動や人を傷つけるような行動を取らさないようなマネージは必要。
おかしな行動が許されるのは、それが会社のためになる場合に限る。
個人よりチームを優先させるように誘わなければならない。
p124~
第3章
「信頼」の非凡な影響力
「心理的安全性」が潜在能力を引き出す。
p127
・信頼は「綺麗事」ではない。
人間関係(友人、恋愛、家族、仕事上の関係)における最も重要な要素は、おそらく信頼だ。
ビルにとって、信頼はギブアンドテイクなどではなく、常に最優先かつ最重要の価値観だった。
彼は信頼を築く達人であり、一度築いた信頼を大切に育む達人でもあった。
信頼とは「約束を守ること」であり、「誠意」である。
また、「率直さ」であり「思慮深さ」でもある。
p136★
・コーチされるのに必要な資質。
→正直さと謙虚さ
→あきらめず、努力を厭わない姿勢
→つねに学ぼうとする意欲
赤裸々に自分の弱さをさらけだす必要がある。
利口ぶった傲慢な野郎は願い下げだ!!
p160
・「ありのままの自分」をさらけだす。
ビルはつねに自分をさらけだし、教える相手にも同じことを求めた。
全人格をかけて仕事をするほど偽りがない人は、同僚に敬意を持たれるし、同じ事をする同僚をより高く評価するだろう。
p165~
第4章
チーム・ファースト
チームを最適化すれば問題は解決する。
p169
・「チーム・ファースト」の姿勢
メンバー全員がチームに忠実で、必要とあらば個人よりチームの目的を優先させなければ、チームの成功は覚束ない。
チームを勝たせる事が、最優先事項でなくてはならない。
p177★★
・ビルが求める4つの資質
1.知性
→勉強ができるだけではなく、様々な分野の話を素早く取り入れ、それをつなげる能力。
2.勤勉であること。
3.誠実であること。
4.グリットを持っていること。
→打ちのめされても立ち上がり、再びトライする情熱と根気強さである。
p229~
第5章
パワー・オブ・ラブ
ビジネスに愛をもちこめ。
p254
・つねに「コミュニティ」に取り組め。
仕事でも仕事以外でもコミュニティをつくれ。
人々が絆で結ばれるとき、チームはずっと強くなれる。
p257
・5分間の親切
親切する側にとっては簡単で、負担もほとんどかからないが、受ける側にとっては大きな意味のある物事をいう。
頼み事にむやみにイエスと言わず、寛大な行動を楽しみながら余裕を持って持続できるよう、「小さな負担で大きなインパクトを与えられる方法」を探す。
人を助けよ。
お金だけでなく、時間や人脈などの資詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
少し特別なコーチでしたので、まねるのは難しいかもしれません。
ただ、取り組みの姿勢は学ぶことが多いです。
小さな事例が多く自分なりに消化しないといけないことが多すぎて大変かもしれません。
★話題沸騰!17万部突破!世界21か国で刊行!
★テレビ東京系「モーニングサテライト」、
日本経済新聞、週刊新潮他、絶賛・紹介続々!
★グーグル元会長兼CEO他、世界的ベストセラー
『How Google Works』の著者トリオ、待望の書下ろし!
★グーグルCEO、アップルCEO、ユーチューブCEO、異例の絶賛!
★ペンシルベニア大学アダム・グラント教授、序文!
★WSJベストセラー1位!ニューヨークタイムズベストセラー!
「あなたがいなければ、この成功はなかった――」
スティーブ・ジョブズ(アップル共同創業者)、
エリック・シュミット(グーグル元会長兼CEO)、
ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン(共にグーグル共同創業者)、
ベン・ホロウィッツ(『HARD THINGS』著者)、
マリッサ・メイヤー(ヤフー!元CEO)、
チャド・ハーリー(ユーチューブ共同創業者)……
シリコンバレーの巨人たちの裏には、
成功の全てを知り尽くした「共通の師」がいた!
アメフトのコーチ出身でありながら、
優秀なプロ経営者。
ジョブズの師であると同時に、
グーグル創業者たちを育て上げ、
アマゾンのベゾスを苦境から救った伝説の存在。
エリック・シュミットが、
「こんなことは歴史上、誰もしたことがない」
と驚嘆する不世出の師、
ビル・キャンベルの「成功の教え」の全てを、
自らの体験と膨大な取材から徹底的に描き出した
衝撃的ベストセラー、ついに日本上陸! -
会社全体(アップル、グーグル)をチームとして、パフォーマンスを向上させることができるができるのが1兆ドルコーチである。
すぐれたマネジャーでいるためには、すぐれたコーチでいる必要がある。
人は、高みに上がれば上るほど、自分が成功するために他人を成功させることがますます必要になる、そしてそれを助けるのが、コーチなのだ
人の最良の部分を最大限に引き出す5つのカギ
①心理的安全性が高く、②明確な目標を持ち、③仕事に意義を感じ、④お互いを信頼し、⑤チームの使命が社会によい影響を与える
気になったことは以下です。
・フットボールのコーチには、感情に動かされないタフさが必要だが、私にはそれがないんだろう。感情を気にしてちゃいけない。誰も彼もの尻をたたき、人の気持ちなど気にしない。だが、ビジネスの世界では、「思いやり」が成功のカギだという証拠が次々とえられている。
・人は職場の協力的なコミュニティの一員だと感じると、仕事に対する意欲が高まり、生産性が上がることが研究により示されている。逆に、職場にそうしたコミュニティが欠落していることは、仕事での燃え尽きの主な要因となる。
・ハイパフォーマンスなチームには当然ながら頭が切れ、攻撃的で、野心的で、意志が強く、はっきりとした意見をもつ、自尊心の強い人たちがそろっている。
・彼らは一緒に働いてはいるが、昇進を争うライバルかもしれない。また、幹部であれば、より多くの資源や栄誉を得ようとして、自分の部署などをほかと競い合わせる。これを、「地位葛藤(ステータス・コンフリクト)」という
・ビルはグーグル社内を歩きまわり、人々と知り合った。彼の受け持ちはエリックなどの数人だけではなく、チームだった。彼はチーム全体を向上させた。
・力を合わせなくてはすぐれたチームになれないことを身をもって学び、それを実現する方法を学んだ。
・マネージャーは、「管理、監督、評価、賞罰を中心とした伝統的なマネージメントの概念」を超えて、コミュニケーション、敬意、フィードバック、信頼をもとにした文化を醸成しなくてはならない。
・マネージャーは肩書きがつくる。リーダーは人がつくる。「人がすべて」という原則
・「君がすぐれたマネージャーなら、部下が君をリーダーにしてくれる。リーダーをつくるのは君じゃない。部下なのだ。」
・人がすべて
マネージャーは「支援」「敬意」「信頼」を通じて、その環境を生み出すべきだ。
支援とは、彼らが成功するために必要なツールや情報、トレーニング、コーチングを提供することだ。彼らのスキルを開発するために努力し続けることだ。
敬意とは、一人一人のキャリア目標を理解し、彼らの選択を尊重することだ。
信頼とは、彼らに自由に仕事を取り組ませ、決定を下させることだ。彼らが成功を望んでいることを理解し、必ず成功できると信じることだ。
・「すべての部下を我が子と思え」とビルは言った。「軌道修正して向上できるように、手を貸してやるんだ」
・二頭体制、チームがむずかしい決断を迫られたときは、決定に最も深くかかわる二人にさらに情報を集めさせ、二人で協力して最適ソリューションを考えさせるのだ。
・二頭体制は、最適解をもたらすだけでなく、同僚意識を高めるというメリットもある。問題に対処する二人に解決方法を決める権限をあたえるのだが、これは仲裁を成功させるための鉄則である。
・チームと問題を話あうとき、最適解が生まれない場合、マネージャーは決定を促すか、みずから決定を下さなければならない。決定をくださないのは、誤った決定を下すよりたちが悪いかもしれない。
・まちがってもいいから、とにかく行動を起こせ、とビルは教えた。決定を導くための適切なプロセスがあることは、決定そのものと同じくらい重要だ。そうしたプロセスがあれば、チームは自信をもって前進し続けることができる。
・これを「誠実な意思決定」と呼ぶ。すぐれたプロセスに従い、個人ではなく、会社のために、なることをつねに優先させて決定を下す。ということだ。自分たちにできる最善の決定を下し、前へ進め。
・そして、リーダはいったん重大な決定を下したら、それに全力で取り組み、ほかの全員にもそうするように求めなくてはならない。
・たとえ決定に不満があっても、合意したことには全力で取り組まなくてはならない。それができないなら、チームの一員じゃない。
・解雇は会社の失敗であって、解雇される側は悪くない。だから経営陣は彼らに胸を張って辞めてもらわなくてはならない。辞めていく人たちを丁重に、敬意をもって扱い、解雇手当をたっぷりはずみ、彼らの功績を称せる社内メモをまわすんだ。
・辞める人を手厚く扱うことは、会社に残るチームの士気と精神的安定を保つためにも大切だ。「レイオフされる人たちの多くは、あなたよりも会社に残る人たちと親しい関係にあるから、相応の敬意を払う必要がある」
・「誰かを解雇すると、その日は一日中やりきれない気持ちになる。それから、むしろもっと早く解雇すべきだったと後悔する。何度チャンスを与えてもダメなものはダメなんだ」
・人間関係―友人、恋愛、家族、仕事上の関係―におけるもっとも重要な要素は、おそらく信頼だろう。
・ビルは信頼できない相手とは付き合わなかった。だがもしビルが誰かを信頼し、相手も信頼を返せば、信頼が二人の関係のすべての基盤になった。
・ビルにとって、信頼はつねに最優先かつ最重要の価値観だった。
・信頼とは「約束を守ることだ」 信頼とは「誠意」だ。 信頼とは「率直さ」だ。 信頼とは「思慮深さ」だ。信頼はあらゆる関係の基盤である。
・「利口ぶるやつは、コーチできない」ビルはぴしゃりといった。
・自分は一緒に働く人を謙虚さで選んでいるといった。
・「会社を運営するなら、本当にずば抜けた人材で周りを固めろ」とビルは言った。もちろん、これは驚くべき名言でも何でもない。自分よりも優秀な人材を採用せよ、というのは、言い古されたビジネスの鉄則だ。
・ビルは4つの資質を人に求めた。
まずは、知性、さまざまな分野の話をすばやく取り入れ、それらをつなげる能力を持っている。これを「遠い類推」と呼んだ。
そして、勤勉、誠実、最後に、「グリッド」をもっていること。打ちのめされても立ち上がり、ふたたびトライする情熱と根気強ささ。
・その人が何を成し遂げたかだけでなく、どうやって成し遂げたかを尋ねた。
・ビルは代名詞にも注目した。「私」と「私たち」のどちらを多く使うか?
・ビルは勇気を重んじた。リスクを取り、たとえ自分の立場を脅かされても、チームにとって最善のことを臆さず主張する意欲だ。
・「会社のことを心から考えている、本物のチームプレイヤーがいる。彼らの意見に僕は、一目置いている。正しい立場からでた意見だとしっているからだ。」
・ビルがチームメンバーに求めた最も重要な資質だろう。毎日仕事に出て来て、精いっぱい働き、インパクトを残す人。つまり、実行家だ。
・「すべきこと」に集中する
・ビルのアプローチは、つねに冷静で前向きな姿勢を保ち、いますぐやらなくてはならないことに集中するというものだ。これを「前向きな学習」という。何が起こったかでも、誰が悪いかでもなく、それについてどうするかに集中するのだ。
・ポジティブなリーダーシップが問題解決を促すことが研究からわかっている。
・「正しく勝利する」
・コーチングも会社運営も「勝利」抜きには語れない。それがすぐれたコーチの仕事だ。彼はビジネスと同じように、選手にやる気と情熱を、そして何よりも誠意をもとめた。
・ビルにとっては、「勝利」がすべてではなかった。「正しく勝利すること」がすべてだった。
・「リーダーは先陣にたて」
・リーダーが先陣に立たなくてどうする。迷っている暇はない。本気でやるんだ。失敗するのはいいが、中途半端はダメだ。君が本気で取り組まなかったら、誰が本気を出すとのか。やる以上は全力でやれ。
・誠意と献身を保つのは、勝っているときは簡単でも、負けているときはずっとむずかしいことを学んだ。
・苦境のときこそ、誠意と献身がとくに必要になる。ものごとがうまう行かないとき、チームは前にも増して、リーダーにこうして特質を求める。
・「大切なのはプロジェクトと組織を救うこと、われわれが築き上げたものを守ることだ」
・敗北しているときは、大義に改めて向き合え。先陣にたつんだ。
・「やさしい組織」になる
・「人を大切にするには、人に関心を持たなくてはならない」
・5分間の親切をする
・仕事で成功している人ほど孤独を感じやすい。彼らはたいてい相互依存性の高い人間関係に支えられるが、周りから孤立し隔絶されているように感じることが多い。
・企業が成功するためには、コミュニティとして機能するチームが欠かせない。個人的な利益よりもチームの利益を優先させ、全体にとってよいことや正しいことを徹底的に追求するチームだ。
目次
序文 シリコンバレー最大の伝説(アダム・グラント)
Chapter 1 ビルならどうするか?―シリコンバレーを築いた「コーチ」の教え
Chapter 2 マネジャーは肩書きがつくる。リーダーは人がつくる―「人がすべて」という原則
Chapter 3 「信頼」の非凡な影響力―「心理的安全性」が潜在能力を引き出す
Chapter 4 チーム・ファースト―チームを最適化すれば問題は解決する
Chapter 5 パワー・オブ・ラブ―ビジネスに愛を持ち込め
Chapter 6 ものさし―成功を測る尺度は何か?
謝辞
訳者あとがき
参考文献
ISBN:9784478107249
出版社:ダイヤモンド社
判型:4-6
ページ数:304ページ
定価:1700円(本体)
発売日:2019年11月13日第1刷
発売日:2020年01月17日第4刷 -
人に求めるべき最も重要な資質は、知性と心だ。
つまり、すばやく学習する能力と厳しい仕事を厭わない姿勢、誠実さ、グリット、共感力、そしてチーム・ファーストの姿勢である。
(引用)1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え、エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ、アラン・イーグル、櫻井祐子訳、ダイヤモンド社、2019年、187
この本は、ジョブズの師であり、アマゾンのベゾスを救い、グーグル創業者たちの伝説のコーチ、ビル・キャンベルの教えをまとめたものだ。
ビルのコーチングの哲学は、何も特異なものではない。ビルの教えは、人間として、当たり前の接し方を心がけるようにというものだ。そして最強のチームを築く。ビルによれ ば、人に求める最も重要な資質は、知性と心と説いている。
その中で、気に入ったフレーズは、「グリット」だ。これは、一般的に「やり抜く力」と言われる。普段、私たちの仕事では、打ちのめされても立ち上がり、再びトライする情熱と根気強さが求められる。昨年、私も自身の仕事で経験した。自分せいで発生した事案ではないのに、課題解決の必要に迫られた。愚痴の一つでも言いたくなったが、家族にも親友にも話せず、それを一切やめて、ただ動いた。その結果、無事、課題が解決した爽快感は何事にも代えがたかった。
ビルの教えを読み進め、武田信玄と共通の思想があると感じた。武田信玄の名言とされる「為せば成る、為さねば成らぬ、成る業を成らぬと捨つる人の儚き」。まさに、ビルの教えの「グリット」につながる。
そして、人を大切にする言葉。武田信玄は、生涯、城を持たなかった。これも信玄の名言とされる「人は城、人は垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」。武田信玄、そしてビルは、その組織に属する人たちの潜在能力を引き上げ、最高のチームを創り上げた。
「1兆ドルコーチ」の本では、各エピソードのあと、その都度、簡単なまとめが記載してある。そのまとめを、私は、職場でも読み返せるように、自身の手帳に書き記しておいた。これらの珠玉の教えは、まるで、ビルがいつも自分に寄り添って、優しくコーチしてくれるような気がしたから。 -
勝ち組の身内ノリ、その究極形態。
これを読むと如何にシリコンバレーのプラットフォーマーがスタートアップ企業に手を出しながら権力を伸ばし、我が者顔で自分たちの価値観が正義とばかりに世の中をリードしている様子が伝わる。Googleのラリーペイジ、同セルゲイブリン、Appleのティムクック、Amazonのジェフベゾスらに影響を与えたビルキャンベル。自己啓発風に仕立てた追悼本。煌びやかな肩書きにも権威主義的な効果はあるが、それが何か目新しい価値と言えるだろうか。コーチングの重要性は分かるし、道徳的価値観、それが組織の進むべき道標の機能を果たす事も確かだ。しかし、同じ事をシリコンバレーの名を借りず出版したなら、その中身に刮目しただろうか。
偶にビルキャンベルみたいな魅力のある人に出会う事がある。そこにいるだけで魅力的だったり、言っている事が荒っぽくても好かれる人。こうした人の真似をしても同じにはなれない。当たり前に大切な事を当たり前にやる事が大事。共感できないキャリアの限界というものがある。その時は同じ属性にコーチを頼れば良い。サッカーならサッカーの専門家を。現場には現場指揮官を。自分は自分の個性で良いのであって、誰もが代替可能な平均値を目指す必要はないのだから。 -
面白くてすいすい読めた
私に影響を与えてくれた上司がこんな人だったなぁと思った。実際に、仕事よりプライベートやどう考える、会議などでの状況に私がどう思っているかなど的確に捉えてくれていた。
そんな人に出会えた私も運が良かったと思えます。実際に、ラインが変わり全く関わらないようになった今でも本音で相談できる人。
人間関係の本質を勉強できたし、そんな温かい人になりたいと思えました!
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アメフトコーチ出身だが、優秀なプロ経営者
ジョブズ、アマゾン、ツイッター、YouTubeなどのCEOを鍛えシリコンバレーで空前の成功をもたらした伝説リーダービルキャンベル
分厚い著書ですが、ちょっと思ってたのと違う。
でも色々参考になることはありました
人が全て
マネージャーは支援、敬意、信頼を通じて環境を産み出す
部下の幸せと成功を
差指示しないで自力で最適解にたどり着けるように導く
チームが大切
ペアで仕事する
人を助ける -
最近自分の思っていることを、自分がよいと思っていることを言語化している本だった。