子育てベスト100──「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり
- ダイヤモンド社 (2020年6月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478107911
感想・レビュー・書評
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子どもが生まれた年の一時帰国の際、慌ただしく買い物をする中で買った一冊。
当時の住まいに戻ってから、3歳~が対象の本であることに気付き、それを言い訳に放置していました。
とは言え、我が子はまだ未就学児なので十分にタイムリーな育児書なのですが。
「ありのままを受け入れる」、「スキンシップを拒まない」など割とあちらこちらで散見されるハウツーも含まれていますが、その裏付けがしっかり説明されているためか心に響きました。
また、子育てにおける新たな視点を説得力のある根拠(科学的な研究結果など)とともに提示していたのも高評価となるポイントでした。
子育て経験者のアドバイスの中には単なる精神論や、根拠のない「私が大丈夫だったから」という経験則に基づくものもあり、ありがたい反面モヤモヤしてしまうことがあるのも事実。
本書はそういったモヤモヤは感じにくい作りになっていると思います。
タイトル通り100項目に渡り、様々な視点から子育てのアドバイスが書かれていますが、やはり100もあると後半はちょっと間延びしてしまう感は否めません。
しかしそれ以上に気付きや学びが多く得られたので満足しています。時間が経てば、役に立つページも変わりそうなので当面は手元に残しておく予定。
最後に、本書の中で最も記憶に残った部分を抜粋します。
「子どもの選択が親の期待通りではなく、想定の範疇からはみでてしまうと、親は否定したくなるものです。
ですがそこで一歩ふみとどまり、『自分の考える枠からはみだしてほしくないというエゴではないか』と自分に問いかけてみます。(中略)
失敗も含めたその経験が、子どものレジリエンスを育み、そして未来の可能性につながっていくかもしれないのです。」
親のエゴ。あんなにイヤだと反抗心を抱いていたのに、いつの間にか私自身がその沼にハマりかけている恐ろしさよ。
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本書の冒頭で、どの項目から読んでもいいとあったので、目次を見て気になる項目だけざっと読んだ。これからも繰り返し読みながら、生活の中に取り入れていきたいと思う。各項目について、「我が家だったら、こんな風に実践してみようかな」と考えながら読んでいくと、ワクワクする。
SNSで飛び交っている、影響力のあるママ達のアカウントからの情報も、悪ではもちろんない。だけど、情報量が多すぎたり、エビデンスが良く分からなかったり、啓蒙というよりママの承認欲求のために発信していそうなものもあるし、若干辟易していたので、この本を毎日少しずつ読み進めた方が、余程いい子育てになりそうだなと感じた。
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本書よりー「現代の親は、多すぎる『子育て情報』におぼれている」
ーそうなんだよね…情報が多すぎて困る…かと言って全て無視する勇気もなく…
という訳で、氾濫する情報をまとめてくれていそうな本を何冊か選書。
本書は、「膨大な研究成果からもっとも有効な情報を追求」したジャーナリストがまとめたもの。不満としては、どのように情報を収集したかの透明性が低いことと、出典の記載が少ないこと。簡潔に実践のポイントが書いてあるけど、もっと深掘りしたい、深く理解したいと思った時に先に進むのが困難。
6章構成で、内容は:
・コミュニケーション
・思考力
・自己肯定感
・想像力
・学力
・体力
特に前半は、先述の通り「もっとも有効な情報」と銘打つには根拠が薄弱なのでは…と不安に思ったけど、最後の「体力ー「栄養と運動」で脳と体を強くする」の章は個人的にとても有益だった。どのように栄養バランスを整えるべきかの情報が端的にまとまっていた。やっぱり人間にとって一番基本的で大事な食において気をつけると良いポイントをおさらいできたのは良かった。 -
タイトルからも推測できる通り、教育、スポーツ、食事等子育てに関わるテーマが網羅されています。
小さいなりに子どもはかなり繊細で、親の表情や振る舞いを注目し、その姿に影響されるんだなと感じました。
親も子どもを信頼することで子どもにも信頼され、自己肯定感の強い子どもに育つことに繋がっていきます。
マズローの5大欲求で言うところの自己実現欲求をいかに若くして追い求めさせるかがその子の幸せのためにも大事だなと学びました。 -
「おわりに」に書かれていた言葉が胸に響いた。
渡辺和子さんの言葉を引用して、
「まだ、つぼみのままでも慌てず、あせらず、自分にしか咲かせることのできない花を咲かせようと、下へ下へと根を張っている子どもの力を信じる。
…
この本が、お子さんのもっている力を「信じる」ための足がかりになれば幸いです。」
毎日子どもを急かしてばかりの自分に嫌気がさすので、この言葉に込められた優しさに、涙が出そうになった。
100ものメソッドが紹介されているが、共通して重視されているのは、
「親が過剰干渉せずに見守ること」、
「子どもの好奇心や気持ちを受け止め、共感する姿勢」、
「あなたががんばっている姿を見ていると伝えること、努力そのものを褒めること」
つまり、何があっても子どもに寄り添い、それをきちんと伝えることだと認識した。
いついかなる時も余裕を持つことは、大人でも難しい。けれど、意識的にぼーっとする時間を子どもと過ごすことで、子どもの気持ちに寄り添う機会をもっと増やそうと思った。
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借りたもの。
「コミュニケーション力」「思考力」「自己肯定感」「創造力」「学力」「体力」6つのセクション、100のメゾットとして紹介。
現在の子育ての常識…というべきか。
ハウツーもありつつ、エッセンシャルな内容。
昭和の詰込み型教育(頭ごなし)の反動で、平成のゆとり教育(丸投げ)は生まれたものの、その本質は普及せずフォローアップが必要になった……そうした経緯を反面教師に、人間の生きる力や学び続ける力をどの様に伝え、教え、身に着けさせるかを家庭から見直すもののように感じた。
この本を通じて、現代の子育ての姿勢は子供を人格のある一個人として寄り添う、というものではないか?と考える。
メリンダ・ウェナー・モイヤー『科学的に正しい子育ての新常識』( https://booklog.jp/item/1/4799329065 )と併読。
それと比較すると、こちらの本の方が日本人にはなじみやすいのではないか。日本の著者だから。 -
本当にたくさんのノウハウがあるから、全部やろうとするとつぶれそう。
これまでやってきたことで、これで良かったと知れて良かったこと。これからやってみようと思うことをザーッとメモ。
<これからもやっていこう>
・子どもの話を関心を持って聞く
・読み聞かせをする
・ごっこ遊びではなりきる
・スキンシップをたっぷりと
・親が挨拶しているところを見せる
・手本を見せる(人を尊重する、失敗する姿も見せる、健康的に生活するなど)
・記録を習慣にする(子どももやがてするようになれば・・・)
・親が努力の手本を見せる
・男の子はたくさんしゃべらせる
・早寝で体の成長、学力アップ、心の安定にすべて◎
・感謝される経験をする
・好きなことにハマらせる
・急かさない
・親はすぐに返事をする
<これから取り入れてみよう>
・子どもの顔を見て話を聞く
・スキンシップは特に夕方以降。手のひら全体を使って
・深呼吸してから叱る
・失敗した時も良い面に注目する→立ち直りを助ける
・家事を遊び感覚で一緒に(家庭菜園など)
・ケンカの経験は大事。守るべきルールを伝える
・感情にラベルを付ける
・取引に応じない(〇〇したら△△してあげる)
・失敗=改善の機会。振り返る機会を作る(もっとうまくいく方法はあるかな?)
・「おこづかい教育5カ条」を教える
・子どもを対等に扱い、課題を分離する
・大人が自分の感情に気付く
・たくさんの答えがある経験をする(栽培、飼育、読書、芸術鑑賞、日常のニュースなど)
・親が自制心を持って行動する
・要求ではなく気持ちを受け入れる
・本物を体験させる
・図鑑を置く
・一緒に計画を立てる、振り返る時間をとる
・3行日記を習慣に(言葉選びを手伝う)
・計画ボードを作ってみる
・脂質が少ないおやつを選ぶ
子育て情報はあふれているけれど、親が自分の価値観と照らし合わせて、こうしようって選んでいけることが大事だと思った。どう育てたいかは、自分がどう生きたいかや、子どもにどんな姿を見せたいかだとも思うので、自分の生活を改善していければと思った。 -
子育てで実践すると良いことをQ&Aで100個、項目ごとに分けて書かれているので読みやすい上に、困った時にふと手に取り必要なところを読み返す辞書のように使うのも良いかと思った。
様々な専門家による見解が載っているので、考えが偏らず「そんなやり方もあるのか」と勉強になった。
特にオウムの技は我が子で試してみたい。
親は子どもを思い通りにコントロールできるはずもないのに、ついついイライラしたりぶつかってしまったり、自己嫌悪に陥ったりする自分を反省しながら読み進めると、お互いにしんどくならないためにも知っていると上手くいきそうな、楽しくなりそうなヒントが沢山見つかった。
「否定しない」というキーワードが要所要所に出てくるが、分かっているけどついついやりがちで耳が痛かったので、自分を戒めるためにも二重線を引いた。
子どもの力を信じて、子どもを尊重しながらなるべくなら笑顔で、子育てを楽しみたい。
【メモ】
対話
違う見方を伝えることで、対話を深める
子どもは大人が自分の話を聞いてくれる姿を見て、人の話を聞くとはどういうことかを学ぶ
伝言ゲームをする
心の道具
読む番、聞く番を絵で自覚させる
①共感する
子どもの言葉を繰り返したりうなずいたり
②否定しない
共感してあげてからアドバイス、意見する
③話の内容を確認する
わからない時は質問し、詳しい内容を確認する
④聞いてあげられる「余裕」をもつ
ごっこあそび
子供の世界観につきあう
愛情ホルモンのオキシトシン
子供が求めてきたら拒まない
手を繋ぐ、頭を撫でる、肩や背中をポンとたたく、ハイタッチする、こちょこちょする、ハグする
「可愛くば五つ教えて三つほめ二つ叱って良き人にせよ」二宮尊徳
最初の10分で良いので、子どもと一緒に勉強してやる
子どもを信じる
責めるよりありのままを伝える
相手を傷つけない最低限のルールは教えておく
互いの言い分を言い切らせる
最後は必ず仲直り
集中して、共感しながら“黙って”聞く
ラベルをはる
一緒に空想する
感情の強さを「客観視」させる、感情の温度計
オープンクエスチョン
WHYは否定文と使うと逆効果
まずは「〇〇したくない気持ちはわかるよ」と共感しつつ「でもなぜやらなくちゃいけないんだろうね?一緒に考えよう」と問いかける
子が失敗した時、親ができることはおいしいご飯で物理的にエネルギーを回復させ、子どものことを信じて見守ってやること
課題を分離する
思考を掘り下げる
「なぜ、だれのために」など
ミラーニューロン
親が落ち着いた態度を見せる
心の復元力 レジリエンス 鍛えられる
I am, I can,I have,I like
感謝のビン
今できなかったりやる気がしなくても、それは「目標や成功に到達するまでの道のりの一部だ」と思える力を育む。
小学校で「作家の時間」
作家になりきり作品を書きクラスメイトに読んでもらう
「ゲームをやりなさい」と言ってみる
子どもの「逆境に負けない心」を育てる本
肩に乗って考え方の癖を吹き込んでくるオウム
非難オウム、正義オウム、敗北者オウム、心配オウム、あきらめオウム、罪悪感オウム、無関心オウムの7種類
「少しだけ前向きに言い方を変えてみたらどうなるかな」
どんな言葉をかけてくれるオウムがいたらいいかを一緒に考える
yes,and
子供がいったん夢中になり始めたら、その没頭状態を大切にしてあげる
マインドフルネス ムーブメント瞑想
1日3分×3回を目標に
1日20分間の空想
人は飽きるとクリエイティブになれる
作文の型
時系列ではなく、サンドウィッチ型
はじめ、なか、まとめ
プログラミング
論理的な考え方を、プログラミング言語を使って学ぶことが目的
言いたいことを正確に伝えるには、細かく段階を踏んで説明しなければ伝わらない
アワー・オブ・コード
スクラッチ
マイクロビット
スフィロ
単調さを崩すことで勉強の効果アップ
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ほめる→改善できそうなこと→ほめる
「でも」より「だから」でポジティブ表現を
低学年の音読はほめる
間違えたとしてもその場で訂正せず、あとで親がその箇所を音読し聞いてもらう
なによりも子どもが楽しく取り組めること
中根克明氏
【読んでみたい著書】
気持ちを表すことば 光村教育図書
書けない子をゼロにする作文指導の型と技 岩下修
らくがき絵本 五味太郎 -
子育てに関する良いと思われることが
バランスよく良くまとまってるので一冊でまとめて吸収したいという人にはとても参考になります。
色々な
子育て本のポイントだけを簡潔にまとめてる印象です。ただ具体的な手法や根拠や目的までは詳しく述べてないので、掘り下げて知りたい場合は別途各々学ぶ必要あるとも思います。
メモ
聞く。質問する
親の姿を真似る。親が聞く。共感。
スキンシップ
根拠のない自信
ありのままを伝えイライラしない
あいさつできなくても責めない。できたらほめる
親が手本になる
オープンクエッション
沢山の答えのある体験
レジリエンスを鍛える心の復元
感謝のびん