外資系コンサルの30分で提案書を書く技術 スルーされない資料がサクッとまとまる
- ダイヤモンド社 (2020年7月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478108215
感想・レビュー・書評
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提案書について学ぶパート2として、前の本が結構勉強になったので、
続編?に当たるこちらの本も読んでみました。
※外資系コンサルの資料作成術
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/447802572X#comment
この本によると、提案書のパターンは7パターンしかないそうです。
具体的に言うと、
パターン1「数字で問題解決」提案書の書き方
パターン2「他社マネの限界」提案書の書き方
パターン3「予期せぬ出来事」提案書の書き方
パターン4「上辺だけの合意」提案書の書き方
パターン5「新しい組み合わせ」提案書の書き方
パターン6「新時代の要請」提案書の書き方
パターン7「やっかいな問題」提案書の書き方
の7パターンのようです。
どのパターンも共通するストーリーラインがあるように私は感じたので、
結構どのパターンも近いな…という印象なのですが、
架空の会社のケースを元に重要なスライドがたくさん例示されているので、
参考になる部分がなからず見つかるのではないかと思います。
また、プレゼンの真ん中あたりで、「でも、実はうまくいきません…」という難所の設定を入れるのが上手いな、と感じました。
確かに聞き手の気持ちに立つと、何でもかんでもうまくいくバラ色の提案書は、
疑いたくなりますもんね。。
上手に聞き手の真理を突いたストーリー構成になっているような気がしました。
自分としては、この本を読んで、テクニカルな提案書の書き方も大事だけど、
ロジック構築とストーリー作りがやっぱり大事だな、という気持ちになってきました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
課題→理想→学び→解決策というフレームワークは明快だった。
自分は、「理想と現状(ToBeとAsIs)→課題→解決対策方針→施策(具体的な解決策)」というプロセスで思考することが多い。
しかし、本書のフレームワークでは理想を実現する上での課題を「学び」として定義し、実行上うまくいかない点に関しても対処するフェーズをはさむことができている。
本書の中で、「振り子」と記されていたが、課題解決は現状と理想を行き来することで精度が上がっていくものだと思った。 -
外資系コンサルの資料作成術後や外資系コンサルの3STEP思考術の森さんによる提案書の書き方。
タイトルの通りにさすがに30分で、ということはないと思うけれど、すべての提案書で意識すべき基本構造を示してくれているし、かつ事例別の7パターンの骨子も示してくれているので、極めて実用的でわかりやすいと思う。
チームで作業していると、調査した資料やディスカッションで使った資料なんかを捨てられずに盛り込んでしまいストーリーがにごってよくわからなくなるのだけれど、そもそもそんなアプローチで取り組んではダメなわけで、最初に提案書のストーリーがあり、それに応じた構成があってから各スライドを書く必要がある。
提案書の基本構造(筋書き)について、本書は課題、理想、学び、解決、としていてこの流れに沿って各スライドを構成すればわかりやすいとしている。特に、理想から学び(理想と現実とのギャップ)の振り幅は重要で、単に理想系を示して終わりとせずに、現実にどのように落としていくのかまで踏み込むことでより説得力が増す。
上記は本書のごく一部であとはパターンごとにどのような展開で書くべきかがサンプルケースに沿って説明されていて、極めてわかりやすい。現実には本書で提示されたパターンの組み合わせみたいなパターンもあると思うけど、それは自分で考えて構成すれば良いわけだ。
何回か読んで習熟したいと思う。 -
2022.04.05(火)晴
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事業プランのプレゼン組み立てのため、参考書籍として購入。認識の再確認、ということで、自分の考え方が2020年でも古いわけではないということを確認することができた。
学び
パート1 07 さらに充実した提案書のための章末付録
及び、その後に続く
コラム 外資系コンサルタントの提案書の書き方
※ワード等を使って、スライドで伝えたい1メッセージを書き出す。その内容や全体との関係を客観的に把握して、プレゼン資料の流れを整え、資料の質を上げる。